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ビトレイアル同好会(O)

 いつもとは違う場所で朝を迎えるのは新鮮な気分だ。ソファーから立ち上がりカーテンを開け、洗面所に向かい、顔を洗う。


「飯つくらないと」


 重い足取りでキッチンへ向かった。

 何を作るかを考える前に、行動に出ていた。いつも鯖の味噌煮を作っているせいか、自然とそれを作っていた。


 料理をしていると、階段を降りてくる音が聞こえた。


 ガチャン


 リビングのドアが開いて、ゆみ様が入ってきた。


「あ、起きましたか。よく寝れました?」


「あ、うん。ありがとう。うちはなんでここにいるの?」


「まあまあ後で話しますから、顔でも洗ってきてゆっくりしていてください」


「わかった。洗面所どこ?」


「そこ出て、右に曲がって階段の隣の廊下を進んだ正面のドアです」


 ゆみ様が顔を洗いにいってる間に、また階段から降りてくる音が聞こえた。今回の音はドタドタと急ぐようだ。


「ぎゃあああしゅーくん!!」


 そう言いながらリビングのドアを開けて母が入ってきた。


「ごめん!! 今日朝ご飯食べてる時間ないの!! もう行くね!!! 遅刻だあああああああ」


 そう言うと母が家から出ていった。母が出ていった数分後にゆみ様が戻ってきた。


「さっきのお母さん??」


「そうです」


「お母さんか~、早く治ればいいんだけどな~」


「お見舞い行かなくていいんですか?」


「今日行ってこようかな」


「あ、行く前に話があるんで、それ聞いてからでもいいですか?」


「話? わかった」


 一つ余った鯖の味噌煮にラップをかけ、冷蔵庫に入れた。


「鯖は食べれますか?」


「全然大丈夫よ」


 そう言いながら鯖の味噌煮をテーブルに運んだ。


「いただきます」


 2人で声を合わせ、食べ始めた。




 食べ終わり、皿を洗い、ゆみ様はテレビを見ている。


「ところで、話ってなに?」


「えっとですね、ゆみ様が眠ってる間に、ある集団の人と話をしました」


「ある集団? 名前聞いてもいいかな?」


「スラッカーズです。向こうもゆみ様のいるとこの名前知ってたんで、知ってますか?」


「す、す、スラッカーズ」


「その集団にも誘われたんですよ」


「だ、ダメ! その集団は危ないよ! 危険な人たちなんだよ!」


「話を聞く限り、あなた達よりしっかりしていましたよ?」


「嘘よ! 嘘をついてるんだよ!」


「例え嘘だとしても、僕を誘った理由もしっかりしてましたし。何も情報を話さないより全然マシだと思いますよ」


「なに! うち達だと不安なの!?」


「はい、不安です。話を焦らすだけ焦らして何一つ話してくれなかったじゃないですか。お金貰えて胸揉んだとしても入る気はないです」


「断るんだ」


「じゃあ聞きます。なんでそんなに僕を入れたいんですか?」


「君を守りたいからだよ!」


「答えになってませんよ」


「君を色んな組織から守りたいの!! このままにしとくと『スラッカーズ』みたいに入れさせようとする人たちが出てくるから守りたいの!」


「それだったらあなた達はどうなんですか? あなた達だって僕をグループに入れさせようとしてるじゃないですか!」


「…………」


「ちゃんとした理由が無い限り、あなた達のグループには入れません。それともし、あなた達とスラッカーズが敵対してるのなら、ゆみ様と僕は敵になるかもしれませんね」


「ある。ちゃんとした理由あるから! ちょっと来て欲しい場所があるの!!」


 焦っているようにも見えた。だが、それが本当にちゃんとした理由なのかもしれない。僕は少し期待をして行くことにした。



 ゆみ様の後を追うようにして歩く。

 どんどんと町外れの方へと歩く。林の中に入り、30分程度歩いた。すると、広くて何も無い場所に出た。

 何も無く、木々が周りを囲む広場の中央でゆみ様は歩くのを止めた。


「ちゃんとした理由を聞かせてください」


 ゆみ様はゆっくりとこちらに振り向いた。可愛らしい顔に、何か怪しい表情を浮かべた。ゆみ様は手を叩いた。すると、周りの木々の間から、人が3人出てきた。


「こうなれば、無理矢理連れて行くしかないようね」


「ゆみ様!? 理由を話すって」


「理由なんてないの、ただあなたが欲しいだけ。あなたがいればうち達のグループの名が広まるでしょ?」


「酷すぎる! これは誘拐だ!」


「誘拐でいいの。あなたが手に入ればそれでいいの。さあ!! あいつを捕まえろ!!!」


 後ろにいた3人が僕に向かい走り出した。

 このままじゃ捕まる! そう思った矢先、突如目の前が眩しい光に包まれた。

 目の眩みがとれ、前を見ると2人の人がいた。


「これでもう大丈夫ですよ」


 聞き覚えのある優しい声が聞こえた後、


「あなたは絶対に渡さない」


 よくアニメで聞くような可愛らしい声が聞こえた。

 真っ暗な森の中で電池の入った懐中電灯を見つけたような安心感に包まれた。

 はいどうも超真面目なOです。今回も読んでいただきありがとうございます。

さてさて今回も解説していきますよ~。


 今回の話の序盤はほのぼのとした日常を書いてみました。実際に書いてる時間がほのぼのとした気持ちのいい朝だったからです。


 ゆみ様が洗面所に行っている間にお母さんが急いで出かけるところですが、ご対面させると面倒くさいことになりそうなのでそこは避けました。


 食事後にゆみ様と話をするところですが、主人公がスラッガーズの話題を出して迫真に迫るっていう名場面ですね~~これで主人公が超能力同好会に入る気がないことを意識させました。


 それから戦闘に行く場面ですが、能力者は人に見られてはいけないということなので、人目の少ない森林の中の広場で戦わせることにしました。

 まさかのゆみ様が敵キャラになるとはね~~思いもしませんでしたよ~。


 実を言うと今回も書き直し作なのです。深夜のテンションでの真面目で書くとかなりもの凄い内容になるようなので、今度からは朝の気持ちのいい時間帯に書くようにします。


 では、Sの回をお楽しみに。

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