男子の憧れ(O)
「入ってやってもいいぞ!! だけどな、それには条件がある」
「な、なに?」
「3つだ!! 今から言う3つの条件を満たすなら入る!」
「あなたが入ってくれるなら、満たせるように頑張る。言ってちょうだい」
僕は強気に言ったが、内心ドキドキしていた。今から僕が言う条件というのは、「ゆみ様」を呼び寄せてしまうかもしれないほど危険なことだ。勇気を振り絞って口を開いた。
「まず、一つ目! 僕が入っても、家族や友達には手を出さないでほしい」
「もちろん! それは心がけるわ」
「ふ、二つ目!! む、むむむむむ胸を揉ませてほしい!!」
身体中にスパゲティが滑り落ちるような寒気をしながら、この言葉を発した。
「そ、それで入ってくれるなら。こんな胸ちっぽけなものよ!!!」
それを聞いて、自然と笑みが溢れた。
「なに笑ってんの。何人に揉まれたかわかんねえこの乳なんかな、安いもんだ」
口調が変わった!! 怒ってらっしゃるのか!? 怒らせてしまったか!?
「お、怒ってます?」
「ん、いいのいいの気にしないで、揉ませるから。はい次いって」
「はい、申し訳ありません。言います」
この空気の中で一番重要な三つ目を言うのには相当な覚悟がいる。だが、この条件をクリアしてくれないことには僕は組織に入らない。言うしかない。
「三つ目言います!! この条件を飲み込んでくれないと僕は組織に入らない」
「なに?」
「か、金だ」
「はい!?」
「お金だ!!! 僕がその組織に入ったとして何ももらえないのか!?」
「あなたが組織に入ればあたなの安全は……」
「否!!!! お金が全てだ。危険な組織に無料で入ろうなんて奴がこの世にいるか!? そんな超能力だなんて厨二なこと言ってる怖~い人んとこにさ!!」
「……そりゃ、そうかもだけど……」
「お金を払えないのなら、僕はその組織には関わらない」
「……」
ゆみは考え事をするように僕の「便秘薬」と書いてあるTシャツの「秘」を見つめていた。
「ちょっと考えさせて。外の空気でも吸いに行きましょう」
「わ、わかりました」
ゆみは冷静にそう言った。
ゆみがお会計を済ませ、店を出た。昼を過ぎた町の道路には、ポツポツと人が通り、ポツポツと車が通っていた。普通の土曜日にこの町に観光やら買い物やらに来る人はいないだろう。ゆみは「行きましょう」と一言発し、歩き始めた。
しばらく無言で歩いた。すると、僕らが歩く反対側の歩道に、一人騒ぐ男の姿があった。
「ひゃあああああ! 見えた! 見えるぞおおおおびゃはははははは!」
「なんの騒ぎだ!?」
ふと、ゆみを見た。ゆみはその男を静かに静かに見つめていた。おかしい人がいる。そう思うしかなかった。
「あの人、様子がおかしいわね」
「頭おかしい人じゃなくて?」
「いいえ、違う」
「おひゃああああ! 天国! まさに天国!!! 俺にこんな力があったなんてな~~見えるぞ~ひょひょひょ」
力?
「ぬふ! 良い形!! お!! あの人もなかなかいいね~!! 勝ち組だ~~」
何か見えているのか、男は通りかかる若い女性を見ては高らかに声を上げている。
「アッフー。なんでゆみちゃんここにいるんだ~い?」
騒いでいる男に目を奪われていると、その場が和むような聞き覚えのある低音ボイスが後ろから聞こえた。
はい、どうもOです。今回も飽きずに読んでくださりありがとうございやす。
さてさて最近ジメジメと暑くなってまいりましたが!今回も解説していきますよ〜。
Kは、4つめの選択肢をこの俺に決めてもらおうという思いで渡ってきました。4つめの選択肢。4つめなのに条件が3つあるというおかしな展開になってしまいましたね〜。
まず、友人やら家族やらを大事にする条件ですが、これはもうありきたりですよね。でもこれだけじゃ足りない!そう思ったので急遽2つ付け加えることになったのです。
2つめの条件である、「胸を揉む」ですが、これはKの書いた選択肢の中にも入っていましたね。でも主人公は、目の前にある豊満な乳を見て、欲に負けたんだと思います。男なら!わかりますよね?
3つめの条件ですが、「金」ですね。性欲よりも金欲の方が重要だったんですね〜。主人公の本性が出てしまいました。世の中金があればおん○は......おーっとっと危ないですね〜お金って怖いですね〜(個人の感想です)
さて、この条件の中で、ゆみ様についてわかったことがあります。「何人に揉まれたかわからない」的なことを言ってましたね。お察しのいい方はもうおわかりでしょう。ビッ○なんですよ。本人は自分の胸をちっぽけなものだというふうな設定にしたかったんです。
主人公が着ている「便秘薬」のTシャツですが、欲しいですか?ぼーくは欲しくないですね〜。ってことで着せてみました。オシャレですね。
毎回後書きについて思ったことがあります。僕の書く後書きは後書きと言えるんでしょうか。解説は自分なりに頑張っているのですが、Kの後書きを見ると「俺のは本当にこれでいいのか」と思ってしまうことが多々ありますね。なので、これからも自分のスタイルを貫き通していきますよ。
では!Sの話をお楽しみに!




