One love letterー 一人ラブレター ー
掲載日:2012/09/05
私は毎日、宛てもなく手紙を書いてポストに入れた。
“あなたが好きです”
“あなたがいないと生きれない”
“世界中を敵に回してもあなたが大好きです”
そんな何かの影響から始まった。
切手が無くても赤いポストは、私の気持ちを飲み込んでくれる。
返事もいらなかった。
「これでよし、っと」
今日もまた、手紙をポストに入れる。
そして、ポストに入れた手紙は一万通を越した――
あれから何年、経ったのか。
いつの間にか私は手紙を出さなくなった。
そんなある日――
「郵便局で待ってます……?」
私は宛先不明の手紙で呼び出された。
「この手紙は、あなた?」
「あなたが好きです」
赤い髪の青年が笑顔で言った。
私の手紙は彼に届いてたんだ。
「ありがとう」
「あなたがいないと生きられない」
一通が一言ずつ帰ってくる。
恥ずかしいけど、それ以上に嬉しくて……
一言ずつ、好きになっていく――
もし、最後の言葉まで辿りついたら……
自己紹介から私を知ってもらおう。
あなたの事も教えてくれますか――?
らEND.




