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ポーション屋の事情  作者: Rapu
第3章

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第75話 剣術大会と魔術大会②

「そう言えば、ソフィア様とミハエル様は魔法研究の展示をするんですよね?」


「そうよ、アリス。宮廷魔術師になれなくても研究員としてマルティネス様のお側で仕事をしたいですからね」


 ソフィア様は、『水魔法』と『風魔法』が同じ位得意なんだけど、『風魔法』が得意な生徒が多いから『水魔法』の可能性について研究した論文を展示するそうです。


「僕はね、宮廷魔術師じゃなくて<魔術研究所>の研究員を希望しているんだけど、『風魔法』を研究する生徒が多いからね~。その中でも目を引くように、魔法陣や他のスキルと併用した『風魔法』の研究をしているんだよ」


「魔法陣と他のスキル……ミハエル様、難しそうですね」


「ん? ミハエル様、併用って……同時に2つの魔法を詠唱するとか? ええっ~、どうやって……」


 2種類の属性魔法を同時には無理だよね~。考えている横でミアがポカンと口を開けて……あ、ミアは考えるのを諦めたみたい。


 2年生になると、研究員を希望する生徒は、放課後や闇の曜日に訓練場にある研究教室で研究をしていて、定期的に担任に研究レポートを提出しているそうです。


 サークルで研究した魔道具や魔法陣の研究を発表しても良いそうだけど、ミアと私は研究員を希望していないから何もしていない。


「リアム副団長の目に留まれば研究員になれるのか」


「ユーゴ、気に入られるのは、一緒に来ている他の宮廷魔術師の方でも良いんじゃないか?」


「ええ、ロレンツ様の言う通りですね。<魔術研究所>の研究員の方も来ていると思うわよ」


 そっか、<魔術研究所>での研究と関連する展示があれば目に留まるかもね。今なら、ドラゴンの研究とかしていそうだけど……終わったかな?


「ねえ、アリス。リアム副団長はどんなことに興味があると思う?」


「えっ? ミハエル様、分からないですよ……あっ、そう言えば、リアム様はマジックポーションが好きみたいですよ」


「アリス、それは……宮廷魔術師なら皆そうじゃないかな」

「ですわね。魔物討伐の時に必要ですから」


 そう言えば……レオおじいちゃんも凄く喜んでくれたな。


「騎士科の授業で、なるべくHP回復量の多いポーションを使うように言われたけど、宮廷魔術師も回復量の多いマジックポーションを欲しがるのかな」


「そうね。でもユーゴ、ポーションとマジックポーションでは少し意味が違うのよ……」


 ソフィア様が、マジックポーションはポーションと違って同時に数本飲んでも体に負担はないけど、物凄く不味くてMPの回復量は100程しかない。連続で何本も飲めるけど、作られる数が少なくて手に入り難いのよと言う――はい、魔力草が少ないですからね。


「ポーションはいくらでも手に入るけど、マジックポーションを置いている店は少ないの。手に入り難いから……回復量が少しでも多いマジックポーションがあれば欲しがると思うわ」


「「なるほど」~、マジックポーションは貴重なんですね」


 ユーゴとミアの声が重なる。


 騎士団が魔物の討伐をする時、HPの回復はポーションを飲んでいた。宮廷魔術師も、『回復魔法』を使わずポーションを飲むように言われていたな……マジックポーションが、ポーション並みに手に入るようになったら『回復魔法』を使うようになるのかな?


 因みに、『回復魔法D』のスキルを持つ人でHP50程の回復が出来て、HP200以上回復と範囲回復が出来るのは『回復魔法B』以上のスキルを持っている人だと授業で習った。


「だからか……ランクの高い魔法を持っていても、MPが少ないと宮廷魔術師になれないのは……」


 あぁ、MPが少ないとランクの高い魔法を何発も撃てないのか……直ぐにマジックポーションが必要になるけど、使えるマジックポーションには限りがあるからね。


「ああ、ロレンツ様の言う通りだよ。宮廷魔術師になるには、最低MP500はいるって兄が言っていたよ」


「「「MP500以上!」」……」


 庶民3人の声が重なった。


「俺、『鑑定の儀』で300だった」

「私、学園に来る前に教会で見てもらったけど、350だった~」

「魔法の強さじゃないんだ……」


 宮廷魔術師は、冒険者でいうランクB以上の魔法使いだと聞いたことあるけど……。


「MPが500以上あっても騎士になる方もいますよ。私より宮廷魔術師になれそうなのに……」


 ソフィア様、それはロペス様のことですね。


 ◇◇◇

 そして、大会当日。広い競技場の観覧席で、魔術科の2年生に指定された席で、グループに分かれて見学です。


 来賓席には、今年もアルバート様とリアム様、それに第二騎士団の補佐の騎士様が、それぞれ部下の方を連れて座っている。


「来年は、剣術大会に出るロレンツ様とユーゴを応援して、魔術大会はソフィア様の応援をしますからね~!」

「はい、私も応援しますよ!」


 ミアと私は、宮廷魔術師を希望していないから魔術大会には出ない。


「ふふ。ミア、アリス、まだ1年も先の話だけど、よろしくね」

「フフ、僕も魔術大会には出ませんから、ソフィア様の応援をしますよ」


 そっか、ミハエル様は研究員希望だから、魔術大会には出ないんだった。来年は、3人でソフィア様の応援を頑張ります。


 簡単な学園長の挨拶が終わって、広い競技場を4面に分けて剣術大会が始まった。


 そして、優勝したのは3年生のAクラスの方で、代々騎士を出している貴族の嫡男だとミハエル様が教えてくれた。




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