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拾われメイド

掲載日:2024/10/17

サクッと読める令嬢付きメイドの物語です

私はガキだ。そう呼ばれてる。

親はいないし、名前も無い。

寒い、お腹空いた、死にたくない。

誰か助けて。


私はガキだ。

何かヒラヒラした服のガキに拾われた。

専属のメイドにするらしい。メイドって何だ。


おはようございます、カタバミです。

お嬢様に拾われてからしばらく、名前と知識と真っ当な生活をいただきました。

お嬢様の為に生き、お嬢様の為に死ぬ。

これが私の仕事です。


おはようございます、カタバミです。

お嬢様が夜会デビュー致しました。そこで婚約者と初の顔合わせとなったそうです。

お嬢様の話が婚約者一色で少し飽きがきました。まぁ幸せそうなのでいいです。


おはようございます、カタバミです。

お嬢様が学園に通う年齢になられたそうです。

家を上げてのパーティーでした。

私はお嬢様の使用人として学園に付いていく事になるそうです。


おはようございます、カタバミです。

学園への道中、お嬢様の機嫌が留まるところを知りません。

婚約者との学園生活がそんなに楽しみなのでしょうか。


おはようございます、カタバミです。

無事入学式が終わりました。大した問題も無くこのまま学園生活が終わってくれると此方としても有難いのですが。


おはようございます、カタバミです。

一年を無事越えたと安堵した途端に特大の厄ネタがやってきました。

転校生は平民上がりの子爵令嬢らしいですが、顔が良いと見れば媚を売り近付こうとするその浅ましさはいただけません。

お嬢様にそれとなく気を付けるよう伝えねば。


おはようございます、カタバミです。

あのアマどうしてくれようか。せっかくお嬢様がご厚意で礼儀作法や常識の指導をしているというのに言うに事欠いていじめと言うか。

裏育ちのホンモノを見せてやろうか。


おはようございます、カタバミです。

状況は悪化の一途を辿っています。

あのアマに婚約者をかっさらわれた被害者が何故か日に日に増えてます。

そこまで男を侍らせて何がしたいのか。


おはようございます、カタバミです。

あのアマこの私にお嬢様を裏切るよう持ち掛けてきやがりました。

ムカついたので両の頬がリスより腫れ上がるまではたいてやりました。

殺さなかった私を褒めてやりたいです。


おはようございます、カタバミです。

最近お高い家の跡継ぎまであのアマに絆され始めてるようで空気がピリピリしてます。

お嬢様の機嫌も少し悪いです。さてどうしたものか…。


おはようございます、カタバミです。

お嬢様が指導していたらよりにもよって婚約者がアマを庇うという最悪の展開になりました。

流石にこれは危険な状況です。

使用人の繋がりでもっと情報を集めて…取り敢えず旦那様にでも報告ですかねこれは。


おはようございます、カタバミです。

大部分の男共はあのアマの味方、此方はお嬢様達公爵家令嬢を中心とした反クソアマ連合。見事に真っ二つです。

こんな殺伐とした空気が蔓延る中で夜会の開催宣言だそうです。

学園上層部は頭腐ってんのか殺すぞ。


おはようございます、カタバミです。

「夜会となれば手を抜くのはわざわざ敵に弱味を見せると言うこと」

と言うお嬢様の一声により我々使用人連合部隊も本気で動いています。

ドレスや装飾品を選んでいるお嬢様は少し気晴らしになったのかいつもより晴れやかな笑顔でした。

だからこそあのボンクラが許せないのですが。


おはようございます、カタバミです。

とうとう夜会です。色とりどりのドレスでめかしこんだお嬢様方はとてもとても美しく、華と呼ぶにふさわしいものでした。あのボンクラがふざけた事を言わなければ。


カタバミです。

夜会のど真ん中でクソアマ抱き寄せてボンクラがお嬢様に婚約破棄宣言です。

マジで殺そうとしましたが崩れ落ちたお嬢様の方が心配でしたしお嬢様以外に優先される事など無いのでお嬢様を連れて夜会を脱出です。

命拾いしたな、ペッ!


おはようございます、カタバミです。

あれからお嬢様は部屋に籠りがちになってしまわれました。

煌めくような覇気はもはや幻想、萎びた野菜もかくやといった様子。

さりとて私に出来る事など側に寄り添う事と他のご令嬢付き使用人の皆さんとの情報共有(手紙)くらいで…。


おはようございます、カタバミです。

使用人連絡網から中々愉快な情報が回ってきました。

これを旦那様に報告すれば直ぐにでも動くでしょう。

貴族の面子というものは山より高く、海より深いもの、らしいので。


おはようございます、カタバミです。

情報の裏取り、そして始末が付いたと旦那様から通達が有りました。

これでようやくお嬢様の傷付けられた誇りを取り戻す事が出来ます。まずはお嬢様に目覚めていただかなければ。


おはようございます、カタバミです。

私の報告を聞いてからお嬢様は日増しに元気になっていきました。

まるで今までのうさを晴らさんと言わんばかりに。

まぁお嬢様が元気なら私はそれで良いのですが。


おはようございます、カタバミです。

断罪の為の夜会の準備が完了しました。

あのアマとボンクラーズの顔が歪むのが今から楽しみです。


カタバミです。

お嬢様率いる騎士団が突入、夜会は裁判所へ早変わり。

…裁判ではなく処刑台の間違いだったようです。

引っ捕らえられたクソアマが直ぐに首跳ねられました。

まぁあの情報が本当なら然もありなんという感じですが。


おはようございます、カタバミです。

私も完全に盲点でした。お嬢様に新たな婚約者爆誕です。

あのボンクラが絶望に打ちひしがれる姿を見れたのは万々歳ですがそーいう事は是非とも使用人にして貴女のものである私にも事前に教えていただきたかったです。


おはようございます、カタバミです。

夜会からしばらく経ち、お嬢様は無事卒業。来週にはお相手の家に嫁ぐそうです。

実に感慨深い…。まぁ私はお嬢様に使える使用人ですので、嫁ぎ先まで付いて行きますが。


おはようございます、カタバミです。

本日はお嬢様の結婚式。

ステンドグラスの女神なんぞ霞む程に、美しく気高いお嬢様。

あの日拾われてる以来私の忠義が曇る事はありませんでした。

これからも、どうかお側に。


─完─

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お粗末様でした

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