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真夜中の殺害現場

作者: 風爽 瑞穂

 2月26日、月曜日の夜の事だった。部屋にいた俺のスマホが突然鳴った。番号は非通知だった。「もしもし」と声をかけると相手は女性だった。だが聞いたことない声。俺は知らない人からだと思い、間違い電話かと思った。突然「あなたは殺害現場にいます」と相手の女性が言った。


 「は?」と思い、「もしもし、何を言ってるんですか?」と質問しても彼女は「あなたは殺害現場にいます」と言うだけだった。俺は「何を言ってるんだ?」と思った。そして彼女は言った。「嘘だと思うのなら、部屋の中を見てください。あなたの部屋の中には、血に染まったナイフ、壁に飛び散った血、ベッドのシーツにも付いているはずです」と。


 そんな事がある訳ないと思って、部屋を見回した。すると床にはナイフが落ちていた。それには血のような赤い物がベットリと付いていた。壁を見ると血しぶきのような赤い物が、ベッドを見るとまさに赤い血のような物が付いていた。俺はその瞬間、何が起きたか分からなかった。いや、ついさっきまで部屋の中にそんなものは無かった。ここは俺の部屋だ。あるわけがない。電話の主は相変わらず同じことを言っていた。「そして、彼女がまた言った。あなたは殺害現場にいる」と。


 気が動転していた俺は何とか冷静さを取り戻そうとした。そして心を落ち着かせなんとか冷静になった。俺は相手の女性に、「あなたは一体誰なんですか?どうして俺のことを知ってるんですか?」と質問をぶつけてみた。だが相手に変化が無かったので、俺は電話を切ることにした。この後の処理のことを考えなければと思い電話を切る。


 その瞬間、部屋のドアノブがガチャガチャと鳴った。俺は緊張した。「誰だ?まさかさっきの女性がここに来たのか?」俺の部屋の中が緊迫感を増したような気がした。そしてドアが開いた。するとそこにいたのは複数人の警察官だった。彼らの中の一人が言った。「この部屋で殺人事件が行われていると通報がありました」と。


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