そのはち
お昼休み、学校の屋上庭園のお気に入りの場所でいつも蓮とごはんする。
風が心地よく気持ちのいい場所だ。
「そういえば、岬、最近女の子の方が多いわね!」
蓮がモグモグしながらそういってきた。
蓮は、おにぎりをおいしそうに食べている。
「うん。なんか色々楽しくてさ、女の子の方が!‥なんかゲームと同じかなぁ‥ 」
岬は、おばあちゃんの手作り弁当を食べている。
かなりのボリュームだ。
「ゲームか、ドラクエみたいな感じ?」
蓮が食いついてきた。
岬は、ドラクエⅩをずーっとプレイしてる。
蓮が急に笑い出す。
「岬、ドラクエの主人公は男だ!とか言ってエル男作ったわね!あれさ笑」
「作って後悔してるよーホント」
岬が笑いながら下を向く。
そして、蓮の方を急にみて‥
「短足だよね!」蓮と岬の声がユニゾンする。
笑いが辺りにふわふわと浮かぶ。
「エルフで男、カッコいいと思うじゃん!」
岬の言葉に力がこもっている。
「そうよねー!普通わね笑‥でも、実際は胴長短足だった!」
蓮の言葉に、また2人で笑いだす。
「服装も男かっこ悪いしさぁ‥」
岬が唇を尖らせて愚痴る。
「わかるわかる!」
蓮が笑いながらこたえる。
それからは、ドラクエⅩ話でしばらく盛り上がる2人だった。
ちなみに余談だが、蓮もドラクエⅩをやっていて、岬とよく遊んでいる。
学校でも、私生活でも、仲の良い2人である。






