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そのさん

もしあなたが、男からは女に見え、女からは男に見えてしまうならどうするでしょうか?




何を話しているんだ?っと思うことでしょう。





そんな状況にあるのが、岬なのです。






そして、そんな状況を打開するアイテムが、あのバッジなのです。






おばあちゃん、いや、みかさんがなぜそのバッジを持っていて、岬になぜくれたか。



その理由も真実もわかりません。




岬も、なぜそんな事になってしまったのか‥。




それもわかりません。





ただ、周りからはそう見えてしまうという事です。






そして、不思議な事に、周りはそれで違和感なく成り立つということです。





ただ、問題があります。






男女分けられた空間です。






着替え、トイレ、温泉‥色々あるでしょうが、そのままだと問題になってしまいます。




そこで、あのバッジなのです。







「岬の好きな方でいいわよ!


あたしは合わせるから」



蓮の気遣いがあたたかい。




「今日は、ボクでいくよ!」





岬はそう言って蓮にバッジを見せて、それを左腕の内側につけた。





つけてから数秒、バッジは見えなくなった。




「ホントにすごいわねぇー、そのバッジ」


蓮が覗き込む。






前に、蓮が試しにあたしにもやらせてといって、つけたことがある。





でも、なんにも変わらず蓮はがっかりしていた。






このバッジは、岬にしか反応しない。







ちなみに、つけた箇所を指先でトントンすると、バッジが見えるように浮かび上がってくる。






「あたし用もないかしらねー」

蓮がわざとらしく言っている。






そうそう、バッジを使わない時はどっちなの?って思いますよね?




その話はおいおいしますね!







「岬、かわいいわよぉー」




蓮が岬をいじる。




「蓮はボクのファンだもんね」




岬は動じずあっさり返す。





「岬こ!いきますか!」





みさきこ‥蓮、ボクで遊んでるな。







ということで、今日の岬は、岬こ、ということで、女の子で行くようです。







僕ボク余談

みかさんが外でおばあちゃんと言わせない理由。

それは説明するのが面倒くさいからです。

決して自分の若さや美を自慢したいわけではありません。

何度も同じこと言うのって疲れますもんね!


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