表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/22

六話 学校に復帰

「早く起きて〜」


 生が起こしにきたようだ。でも俺はベッドの引力に負けて寝よう!


「さもないとイタズラしゃいますよ?」


「おめっえ!」


俺は慌てて起きる。


「耳元で囁くように言うのはやめてくれ」


 心臓に悪い。というかイタズラされるとなったらどんなイタズラをしてくるのだろうか?


「朝食作ったから着替えて早く行くよ」


「はーい」


 生が出て行った瞬間に着替える。

着替え終えるとふとして


「久しぶりだな」


 と机にかけてある見慣れた鞄を見てつぶやく。

でも二ヶ月しか経ってないのにな。

俺は鞄を持って朝食を食べに向かう。


「お、来たてっきりもう一回寝ているかと思ったよ」


「イタズラされるのが嫌なんでね」


「そ、そうだね、独がもう一回寝たらイタズラしにいっていたよ」


「だからだ」


 生はすでに朝食を食べ終えたようでスマホをいじっている。

多分担当したアニメの反響でも確認しているのだろう。

俺は朝食に手をつけた。




「じゃあ行くよ?」


「おけ」


 俺は先に家から出る、あとから生が出てきて鍵をかける。

そして生は少し小走りで俺のところに向かってくる。


「で久しぶりの学校はどうだい?」


「まだ着いてないだろうが」


「確かに、一応職員室にでも行っておけば?」


「そうする」


 俺の事情は教員は知っているはずなのでそこまで時間はかからないと思うが。


「学校終わったら一緒にデコレーションしようね?」


「ああ、もちろんだ、生」


 そこから雑談をしながら学校に向かった。


「じゃあ、また昼食の時で」


「ああ」


 俺は職員室に直行し、生は自分のクラスに向かう。

生と俺は違うクラスのため、学校内であった話すのは昼食の時ぐらいしかない。


 俺は職員室にてすぐに話が終わり、大量のプリントが渡された。

あー、これだから学校には行きたくないんだような。休むとプリントが大量だから。


 俺はゆっくりとクラスに向かった。

クラスにするっと入る。

俺のことはクラスのやつらは認知していないだろう。


そして案の定なにも話しかけられませんでした。(笑

 席について鞄をロッカーの中にいれ、席にふせる。

まぁ、わかったけど、これはしんどい。

心の中でため息をついていると、


「おはようございます、三灼さん、復帰したんですね」


 声をかけられて顔を上げるとそこにいたのは、


「そうですね、お気遣いありがとうございます、百雨はくうさん」


「お気遣いもなにもしていませんが、なにか困ったことがあれば私になにか言ってくださいね」


「そうしますね」


「はい」


 百雨さんは席に戻っていく。百雨莉はくうれい、クラスにはいる美少女枠である。そして室長を担っているためクラス内でとても人気が高い。

 そしてさることながら容姿も素晴らしい。


まぁ、そんなこと俺には関係がないけど。


はっ!しまった。

俺はおそるおそるでポケットに手をいれると刀のような形状したものが入っている。

やってしまった。


昨日の夜、生と話し終わった後、刀が縮小化できるか確かめていたらできたが忘れてはいけないと制服のズボンのポケットに入れたままなのだ。

 縮小化の効果で切れなければいいけど…バレたら厨二病だと思われてしまうかもしれない。

今日、そこに気をつけよう。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ