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二十二話 敵対していない世に②

「どこから行こうか…」


グルル


 生がどうやら恥ずかしがっているようだ。

幸い聞かれたのは俺だけ。


「昼食にするか、生」


「うん」


 二人はフードコートに向かうことにした。

あの気持ち悪いなにかについて調べておかないとな。そう思いつつ向かう独楽だった。


「ハンバーガーかお肉か、うーん…独はどっちがいいと思う?」


 生はハンバーガーかお肉で迷っているが、生なら両方とも食えるのに、俺に聞く必要はあるのだろうか?


「そうだな…俺ならうどんだな」


「そうやって第三の選択肢を選んでくるんだ、ふーん、ならいいさ…」


 そして生は三つとも買って食べていた。

うん、わかっていた。

 なんで生はこんなにも食えるの?いやいやあり得ないって、明らか食えなさそうな量なのに。

 もう…うん。


「あら、三灼さん」


「あ、白雨さん、こんにちは」


 白雨莉と会ってしまった。

生は俺と白雨さんの会話を聞きつつ食事していることがわかったというか察せた。

 そして刀が心配だ、警戒しているのか刀が俺のポケットの中で少しだけ動いている。


「学校に復帰してなにも差し支えはなくて?」


「そうですね、特にないですね」


「そうですか…」


 え、なにこの気まずい感じは。


「独、行くよ」


「おう」


 どうやら生は食べきり移動するようだ。


「ではこれで」


「はい、それでは」


 白雨莉との会話を終わらせ、少し機嫌が悪いような気がする生のあとを追うのだった。



「生、なにか怒ってる?」


「特に…さあついた、どんなのにする?」


 うわぁ、明らかだな、これは。


「そうだね、一色、いや二色中心で染めたいな」


「わかった」


「うわぁ」


 生が俺の腕に抱きついた。心の臓がバクバクしているって。

そうしてその状態のまま家具やらなんやら見回った。

 



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