一話 雨の中
ザァーザァー
うっとしいほどの雨が降り頻る外。
その中で俺は飢えていた。
そして俺は雨に打たれながら気を失った。
なんでこんなことになってしまったのだろう?
俺こと三灼独楽は今は高一であったがここ二ヶ月は学校に行けていない。
簡単だ、母が度重なる過労により亡くなってしまったのだ。
父は俺が若い時からいなかった。
けれども母は父になにかそう思うことがあったのか再婚なんてことはしなかった。
でも二人でも家計が火の車のため母が稼いでいた。
中三の時から俺は高校進学をやめ母を少しでも助けようとしたが母から、
「独楽、あなたは高校進学をしなさい」
そう言われ、高校進学をした。
補助金などはあったもののそれでも大したことはなく、そして二ヶ月前母が過労死でなくなった。
俺は最初その事実を受け入れれなかった。そして葬儀では準備などに時間がかかり、こうして二ヶ月も経ってしまった。
俺は親戚に引き取りにくるのに反対した。なので俺はまず住所をなくすことにした。これならある程度時間は稼げるだろう。だから家を売り払ったのだが一つ心配していることがある。
それは刀だ。
普段から家の居間にあったのだが俺だけその刀がなにかがおかしいことと思っていた。
だから俺は家を売り払った際、刀を置いてきた。
まぁ、俺はもう死ぬだろう。最近これといった食べ物はとっていないから。
もういいかな?
消え行く意識の中で最後に中学の時の親友を思っていた。高校も一緒で二ヶ月前までよく話した。
もういいかな?生