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パラケルススの巫女  作者: 一野 ろん
アセビの花はピンクに色づく
4/7

その男はイケメンだった2

量は少なめの投稿になっています。


華と紅葉が感動の寝起きを果たした後、ウェインとエイベルは紅葉に簡単な自己紹介と、華とした問答を繰り返した。


「華は『ニホン』と言う国からやってきたと言うがな、そんな国あるわけないんだよ、この世界には4つの国しかないからな。」


うんうん、ウェインの言葉にエイベルは頷いていた。

華と紅葉は、その言葉に驚きいよいよこの世界は自分たちが住んでいた世界とは全く違う所なのだと気づいた。


「あの、なんとなくここが私たちがいた国ではないと言う事は分かってるんですけど、お2人共日本人じゃないし、建物も日本っぽくないし。国が4つしかないと言うのはどうゆう事なのでしょうか?いきなり何処かの国が世界征服しちゃった?みたいな感じですか?」


恐る恐る、華は尋ねる。何となく分かってはいるが、ここが自分たちのいた世界である可能性を残したかった。紅葉も同じ思いの様だ。


「いいですか?どこの国も世界征服なんてしてません。この世界には元々4つの国しかありません。1つは、我々の国である風の国、ヒューリア公国。2つ目は水の国の、滄華帝国。3つ目は火の国、アフィス王国、4つ目は土の国、マウルス帝国です。貴女たちは本当にどの国の民でもないのですか?」


「どの国も聞いた事がありません。多分私たちは…」


エイベルの問いに答えながら、紅葉はウェインに尋ねたい事があったのを思い出した。


「お尋ねしたい事があるのですけど、私の見間違いでなければウェインさん、貴方は私たちが空から落ちて来た時、空中で受け止めてくれましたよね?」


「ああ?そうだが?」


「つまり、空を飛んでいたわけですよね?」


「何か変な事か?ヒューリアの民は、大体の人間が風の力で空を飛ぶ事ができるぞ。」


さも当たり前の様に空を飛ぶ事が出来ると言うウェインに紅葉は、はぁと溜息を吐いて天井を仰いだ。そして紅葉は華に囁く。


「華、多分ここは私たちが居た世界ではないわ。」


「そうだね、国が4つとか風の力で空を飛ぶとかありえないもんね!私、夢でも見てるのかなあ?」


華は、ふわふわした見た目と言動より、ずっと現実的に物を考えられる人間だ。

華がそう言うので、紅葉は華の柔らかい頰をむにっとつねった。


「どお?痛い?」


「もみじちゃぁんいだいよおお」


紅葉は華の頰つねるのをやめて、痛いならここは現実の世界なのかしらね、と呟いて考え込んでしまった。華は紅葉につねられた頰を「痛かったあ」と言いながら両手で抑えている。


「こっちにも聞きたい事があるぞ。そもそもお前たちはどこから落ちて来たんだ?王都の空より上の空には、城塞も街もないはずだ。決まりがあるからな。」


そう、ヒューリア公国の王が住まう、首都シルフより上には建物はない。それより上に建ててはいけない事になっている。王が住まう城より高い位置に建造物を建てるなどという事は、恐れ多い事だからだ。


華と紅葉は顔を見合わせた。どこから落ちて来たのか問われても説明しようがない。ウェインとエイベルはこちらを見ている。


「どこからと言われても、私達にもよくわからないんです。歩いてたら突然、地面が光って気づいたら空の上で…そんな事有り得ないって思うんですけど…」


華はありのままを説明したが、自分でもウェインやエイベルたちに信じてもらえるとは思っていなかった。


「隊長、どうします?これじゃあ拉致があきませんよ。」


「そうだなぁ、しかしこの子達も嘘付いているわけではなさそうだしな。」


「そうですよねえ、多分この二人、行く所なんてないでしょうしお金もありませんよね?」


エイベルが二人に聞くと、二人頷いている。するとウェインが三人提案をして来た。


「もう日が落ちる。そろそろ飯にしないか俺も腹が減ったし、話は飯を食べながらでもできるだろ?」


ウェインの言葉に皆んなが同意した。確かに三人共、お腹が減っていたのだ。


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