表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/90

第一章 -Prologue-

五月の爽やかな風が和磨の前髪を揺らし、新緑の匂いが鼻を擽る。


その風に乗って聴こえてきた柔らかな音色に中庭を歩いていた和磨は思わず足を止めた。




(……ん?)




とても心地の良い旋律――、キラキラとした光を纏っているかのようなピアノの音色が


辺りの景色をパステルカラーに染め上げていく。




(誰が弾いているんだろう?)


そのピアノを弾いている人物が気になり、大きく開け放たれた音楽室の窓を見上げた。


いつもならこんな風にピアノの音やギターの音、歌声が聴こえてきても気になる事などはない。




気が付けば和磨はピアノの旋律に引き寄せられるように音楽室へと向かっていた。






だが――、




……キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン――、




昼休憩の終わりを告げる予鈴が鳴り、同時にピアノの音も消えた――。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ