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第一話

 ジリリリーーーン

 突然ベルが鳴り響いた。それと同時に、一気に明るくなる。


 もう、なんだよ〜。寝てたのに〜。……うーん、まだ寝てたいよ。……んん?布団がない?オレのベットじゃないの?

 目がチカチカする。何度も瞬きして、ようやく見えてきた。



「何なんだ・・ここは!」「ここどこぉ?」「うわあああ」「おい!何が起こった!!」

 急に沢山の声が聞こえた。

 なんだ!?なんだ!?……そうだ!悲鳴と急ブレーキ!バスにみんなで乗ってたんだ。


「うわっ浮いてる!!!」「ええ〜!!」「前みてみろよ!あれ誰だよ!!」


 えっ!ホントだ〜。浮いてる!魔法?魔法だよね?本物の魔法使い!?


「説明をするから黙りなさい」


 はい。説明ください。あなたは、魔法使いですか?

 ん?声がでないよ。……他の人の声も聞こえない。


「よし、静かになったね。では説明の前に、君達はどこまで覚えてるかな?君達はバスに乗り、そして、不幸な事故にあった。君達は死んだ。まずはこのことを理解しなさい」


 死んだの?でもここにいるってことは!もしかして!!


 突然、おじさんが立ち上がった。なにしてんだ?


「理解できないなら、いらないよ」

 その声と同時に、おじさんが消えた。

 あっ。三人も立ち上がった……ら、すぐに消えた。……おじさん達、なにしてんの?

 


「では、次になぜ死んだ君達がここにいるのかだ。順を追って説明しよう。

 世界は無数にある。階級制であり、私と私の世界は若い。成長し、上位の階級に上がるためには、刺激が必要だ。刺激は、大きすぎてはいけない。本来のバランスを崩さないように、また成長するようにという匙加減が難しい。今回は、上位階級の世界から転生させることにした。上位階級の世界へ依頼をしたとき、たまたま君達が事故にあった。君たちの場合、運悪く死亡しただけではなく、事故現場に場の乱れがあり魂にまで影響が出ていた。そのままでは、輪廻転生の輪に帰れないどころか、魂が維持できず消滅するはずだった。そこで、輪廻転生できる状態にまで、魂を修復することを対価に、地球から君達を転生させる許可が出た。お互いタイミングが良かったようだね。

 よって君達には、魂の修復の対価として私の世界に刺激を与えてもらう!否なら消滅だ。これは君達の救済措置でもある」



 おおう!きた!転生きた!OKです!魔法使いになりたいです!……なれるよね?ね?



「もう一度言う。君達には、魂の修復の対価として異世界で生活してもらう!まぁ、すぐに死ぬことがないように、準備してから転生させるよ。せっかく修復したのに、すぐに死なれては割に合わない。君達が転生する世界はわかりやすくいうと、魔法があるファンタジー世界に似ているね。生活水準は戦国時代から江戸時代、又はヨーロッパの中世に該当するだろう。まぁ、場所によってピンキリがあるが。

 一番の違いは世界には魔力が満ちており、魔法があることだ。このことが場合によっては、科学を超える現象を起こしている。極一部になるが、君達の生活水準を超えている場合もある。あとは魔物・・・魔力を持った動物を魔物という。魔力がないものは獣だ。

 それに貴族のような特権階級又は身分制度といったほうがわかりやすいかな?人族にこの傾向が強いな。国として纏まっている場所もあれば、村単位のところもある。戦争してる国もある」


 やったー!!魔法!魔法ですよ!!はやく転生させてください!!


「今回は全員が戦闘経験がないので、スキルという概念を世界に組み込んだ。これは特定の技術に対して、熟練度が一定数になれば世界からの補正を受けれるというものだ。言い換えれば、補正が受けれるほどの熟練度を得れば、スキルを得ることができる。これから徐々にスキル持ちが現れるだろう。大本は創ったから、君達はこの中から、それぞれ選んでもらう。これで生存率は上がるだろう」


 おおう!至れり尽くせりじゃんか!!スキルで魔法か〜。オレも、これで魔法使いに!!



「さて、選択の説明に移ろう。選ぶのは種族、スキル、アイテムだ。わかりやすくポイント制にしておいたから、説明が終わって合図をしたら、三十分以内に百ポイント内で選びなさい」


 目の前に画面が二つ現れた。


「君達から見て、左側が君達が選んだ新たな自分の能力となる。種族を右の画面で選ぶと能力値が反映される。数値は選んだ種族の成人の平均値だ。男性か女性かは左の画面で選びなさい。思考するだけでチェックが入る。あと、十二人の十五歳はそのままの年齢で肉体を用意する。他はバランスを取るためにランダムになる。また一年間は、能力把握のスキルが使用できるようにしておこう。これは自分の能力しか見れないし、他人に見せることもできない。今の君達は、死亡し肉体がない状態だ。ここでは……憶えている生前の肉体の感触を使っているに過ぎない。生前の肉体情報をベースにあちらに適合するように肉体を作成する」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<能力把握>


名前:山本 とおる

種族:

性別:□男、□女

年齢:十五歳



体力 :

魔力 :

攻撃力:

防御力:

賢さ :

素早さ:

器用さ:


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 魔力の項目がある!成人の平均値からスタートか〜。魔法の開発したいな〜。オレだけの魔法もいいんじゃね?



「次に、右の画面で種族、スキル、アイテムを選ぶ。各画面の右上に残り時間とポイントが表示される。時間切れの場合はその状態で肉体の作成を行う。未使用のポイントは消滅する。時間内で選択することをお勧めする」



 もちろん!使い切りますよ!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

             『残り時間 30:00』


   『保有ポイント:100、使用ポイント: 0』





・種族

・スキル

・アイテム


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「まずは種族からだ。画面を見なさい。挙がっている種族以外にも様々な種族があるが、人口がある程度ある種族のみ対象とした。ポイントが高いほど能力は高い」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

             『残り時間 30:00』


   『保有ポイント:100、使用ポイント: 0』



種族


 0P:□人間

10P:□獣人ランダム

20P:□ドワーフ

     獣人(指定 □猫、□犬、□兎、□鳥)

30P:□エルフ

    □ダークエルフ

40P:□龍人



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 エルフ、エルフがある。でも30Pか〜。スキル次第だな。



「次にスキルだが、レベルも選べるようにしてある。1PのスキルをLV5まで選択すれば、5P使用することになる。LV5は中級に相当すると考えていい。取得数の制限はない」



 おおう!太っ腹じゃん。魔法は全部とる!上級に育てねば!!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

                 『残り時間 30:00』


       『保有ポイント:100、使用ポイント: 0』



スキル


 1P:□料理   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□裁縫   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□木工   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□音楽   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□体術   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□杖術   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□短剣術  LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□見切り  LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□威圧   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□咆哮   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

  

 2P:□弓術   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□斧術   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□剣術   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□鞭術   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□槍術   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□鍛冶   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□鑑定   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□隠蔽   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□看破   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□索敵   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5


 3P:□精霊魔法 LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□水魔法  LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□火魔法  LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□風魔法  LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□土魔法  LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□光魔法  LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□闇魔法  LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□結界   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□錬金   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5

   :□調合   LV1 □LV2 □LV3 □LV4 □LV5



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 あれ?氷とか、雷がないよ?……なければ、創ればいいよね?魔法の開発だ〜!!



「最後にアイテムだ。高価なものほどポイントが高い」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

             『残り時間 30:00』


   『保有ポイント:100、使用ポイント: 0』



アイテム


 1P:□通貨(一週間分)

 5P:□通貨(一ヶ月分)

15P:□通貨(一年分)

 3P:□旅セット(三日分)

 5P:□旅セット(一週間分)

15P:□旅セット(一ヶ月分)

 5P:□調理セット   

 3P:□裁縫セット  

 5P:□木工セット   

10P:□楽器ランダム    

 3P:□木の杖

 5P:□鉄の短剣

 5P:□弓セット

10P:□鉄の斧

10P:□鉄の片手剣

15P:□鉄の両手剣

10P:□鞭

10P:□鉄の槍

10P:□鍛冶セット

 5P:□初級調合セット

 3P:□初級回復薬

 6P:□初級毒消し

 9P:□初級魔力回復薬

10P:□中級回復薬

15P:□中級毒消し

20P:□中級魔力回復薬

25P:□マジックバック

 3P:□着替えセット

 5P:□マント

 5P:□ブーツ

 3P:□盾(小)

 5P:□盾

10P:□大盾

 5P:□鎧(革)





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 木の杖って、魔法の杖じゃないよね?魔法に杖はいらないのかな?



「細かい説明まではしない。時間が迫っている。最後にランダムになることについてだ」


 ん?ランダム?


「準備が終われば転生させるが、場所はランダムになる。各自の選択により、世界に溶け込むのにふさわしい場所に一人ずつ転生させる。一日ぐらいは、その付近は安全だろう。世界には複数の言語がある。転生した場所で使用している言葉と文字あればが解るようにしておく」


 言葉と文字はわかるようにしてくれるんだ。

 んぇぇ!?先生!?なにしてんの!?立ち上がったらダメだよ!!


「ふむ。生徒たちを同じ場所に転生させることはできない。……成人は大体十五歳だ。問題はないだろう。……よろしい。ならば、少し変更する。十五歳の十二人と、ランダムで年齢が決まるものたちから十二人はペアで同じ場所に転生させる。他は一人ずつだ。各自の選択により決定する」


 えー、知らないおじさんとペアになったら、どーすんのさー。もー、先生ってば。……ペアは魔法大好きな人にしてください。お願いします。




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