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学園

ナルが店にすむようになって数日が立ったある日の朝。




店内ではジュンがのんびりと自分で入れたコーヒーを飲んでまったりしている。ちなみに午前6時。しばらくすると店の奥から可愛らしい女の子が出てきた。


「おはよう、パパ…」


「おぅ、起きたかナル。」


女の子ナルはジュンの元へとトテトテと近づく。そして椅子に座っているジュンの膝へと座った。

「パパ、朝ごほんは?」

「今作ってやるよ。なにがいい?」


「ん〜、パパがいい」


「お前は俺を食い物だとおもってたのか?却下だどあほ」


呆れた顔でいいながらもジュンは少し笑っていた。


「へへへ」


そんなジュンを見てナルは嬉しそうに笑った。

ここ数日で馴染んだジュンとナルは毎日たわいもない会話をしながら笑いあっていた。


午後10時店を開店してから数分立つと一人の老婆とスーツの男が二人入ってきた。


「いらっしゃ〜い」


笑顔でお客に言うナル。老婆は驚いた顔でナルを見たがすぐに笑顔になった。




カウンターに座った老婆を守るようにスーツの男は老婆の左右に立った


「あんたがこの店のマスターかい?」


「えぇ、俺がこの店のマスターです。で、ご注文は?」


「依頼だよ。それとブレンドコーヒー、一つ」


「ブレンド一つね。それで依頼の内容は?」


コーヒーを淹れながらジュンは聞いたが老婆から返事は来なかった。


「はい、ブレンド一つ」

老婆はコーヒーを一口飲むとしばらく黙りこんだ。


「いいコーヒーだね」


「そりゃどうも、でそろそろ依頼の内容を聞きたいんだけど?」


「なに、たいした事じゃないよ。あんたに私がやっている魔法学校に入学してほしいんだ」


「潜入か?」


「いや、ホントにただの生徒として入学してもらいたいのさ。」


「ホンキかよ……依頼としてなら受けるがなんのために俺を入学させたいんだ?」


「なに、近頃物騒だからね。生徒の護衛を兼ねてお願いしたいのさ。料金は弾むよ。」


老婆の顔を見るが裏があるようには見えない。


「わかった。受けるよその依頼」


「そうかい。それとしっかり三年通って卒業するんだよ。あとそこの可愛らしいお嬢ちゃんも一緒に入学させてあげるよ。二人とも勿論お金は全て免除してあげるかわりに寮の管理人をしてもらうからね。住所はこの紙に書いてあるよ。じゃあたしはこれで。入学式は二週間後だよ。遅刻しないようにね。あぁ寮にはちゃんとあんたの部屋もあるからね。はやめにいくんだよ。」


言うだけ言ってさっと帰った老婆を唖然と見つめるジュンと話がよくわかっていないナルだけが店内に残された。













二週間後

ジュンとナルが今いるのは学校の体育館。今まさに入学式の最中で新入生であふれかえっている、年齢は様々でナルと同い年くらいの子から、ジュンと同い年くらいの子まで、体育館であふれかえっている。


「……つまらん……」


「…パパ……」


「どうした?」


「おやすみなさい…」


当たり前のようにジュンの膝を枕にして寝るナルと


「おいおい……」


苦笑いをしながら周りの視線に耐えて、目の前で話しているお偉いさんの睨みに耐えるジュンだった。




入学式が終わっても起きないナルを背負ってクラスに向かったジュンはクラスに入り学校生活第一歩を踏み出した。







「久しぶりですね、ジュン」


踏み出した瞬間殺気を纏った水色の髪をした美少女に剣を突きつけられる


「うぉっ!?」


首筋にピタリと止まっている剣を見ながら冷や汗を流し水色の美少女をみる


「ひ、久しぶりだな、ヒスイ…」


ヒスイと呼ばれた美少女は誰をも魅了する笑顔で


「死ね♪」


「ぎゃああああ!!」


ご臨終♪

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