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おあずけ

先日のKさんの誕生日のお祝いに渡したチョコレート。

Kさんがテレビに夢中だったり、体調がそれほど良くなかったのもあって、開封せずに一週間ほどテレビの横に置いてありました。


ある日、Kさんがその箱を開けようとしていたので、僕も手伝って一緒に開けました。

ハート型のチョコがいくつか入っていました。

ちょうどその時、お母さんがやって来られて、その様子を見られてしまいました。

ハート型はまずかったかな。僕はそう思いましたが、もういいか。とも思っていました。


Kさんが、

『ヒロピーさん、誕生日いつだっけ。』

と聞いてきたので、

「十一月だよ。」

そう答えました。横にいたお母さんが、

「まだまだだね~。」

と笑いながら言いました。


Kさんて、恥ずかしいのか、あまり人のことを名前(苗字)で呼ばないんですよね。だから、僕のことを呼んでくれただけで、僕はドキッとして嬉しかったです。

しかも、僕の誕生日に何かを送ろうと思ってくれていること。僕はその気持ちだけで十分でした。


僕がお見舞いに行くと、決まってご両親は僕にジュースを買ってくださいました。

お母さんが売店に行かれると、僕は、

「昨日の会社の飲み会で、みんなKさんのこと心配してたよ。」

「同僚の人がお見舞いに来た時、僕がKさんの写真を撮るから、ストーカーされてるって言ったんだって?」

『え~。そんなこと言ったっけな~。』

そんな会話をしてました。


そして、

「ねえ、Kさん。キスしたい。」

彼に、そう言いました。Kさんは、

『手まではいいけど、僕の大事なところはダメ~。』

と、女の子のようなセリフを言って、タオルでガードしました。

拒否された僕は、おあずけされた感じで、もおーと思いましたが、あまり焦る気持ちはよくないかなと、かわりにいつものように手にキスをしたり、彼の手に僕の顔をつけ、頬ずりしたりしました。


色白で柔らかい肌。

彼は暑いときは上着のボタンを外して胸が見えていたり服を脱いでいたりするので、確かに僕は下心から彼の写真をよく撮っていました。

彼の体中にキスをしたい、裸で彼とずっと抱きあっていたい、そんな気持ちでした。




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