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第23話:魔女審問

「私の本当の名はガレサ・ルシフェルトです」


なるほど、マリアの正体は先の聖戦で魔女とも英雄とも言われたガレサ・ルシフェルト…ってちょっと待てや!


気を取り直してリピートしてみるか。


「大事なことだからもう一度問う。てめえは何者だ?」


「ガレサ・ルシフェルトです。これで満足ですか」


マリアの口調は淀み無く、「今日の献立は?」と聞かれて「お子様ランチです」てなノリで応えてやがる。


「マリア」


「はい、何でしょうか?」


「ちったあ隠す気は無かったんか?」


「貴方に対してはありません」


“貴方の対しては”と来たか…。


普通そんな重大な秘密はラストバトルかそれに準ずる戦いの最中に明かすのがお約束だろ。


こいつには演出も何もあったもんじゃあねえな。


「本物のマリアとはどうやって入れ替わった?」


「私は戦場では素顔を晒しません。さらに言えば私は変装術もそれなりのものだと自負してます。そして、マリアもまた暗殺術の一貫として変装術は達者でした」


次は“変装術”と来たか…。


突っ込み所満載だが、それよりもまず…。


「素顔を見せろ」


「畏まりました」


マリアは手で顔を一瞬覆って離してきた。


一言で言えば、サインが成熟した女性になったってな感じの顔だな。


素顔の方が断然好みだぜ。


暫くの間はこの美形面を観賞させてもらうとするか。


「次の質問だ」


俺は裾に隠してたナイフをマリアの※※※に突き付ける。


「隙有りだ。ひょっとして六歳児の俺に刃物を突き付けられても大したことねえって思って※※※に突き付ける隙を許しちまったんか?」


「いいえ、貴方が余りにも自然に淀み無くナイフを突き付けたもので対処に遅れてしまいました。不覚ですね」


「ふん、どうだかな…」


マリアの股間をなぞるように刃先を沿わせてやる。


尋問する際には股間に獲物を突き付けるのが俺の常套手段だ。


顔はポーカーフェイスを貫いても※※※は嘘付かねえ。


転生前の経験で股間の僅かな強ばりや震えで大体嘘か真が分かるってもんなんだぜ。


目は口よりも物を言う、改め※※※は何よりも物を言うってやつだ。


「だったら改めて質問するぜ。てめえの目的は何だ?」


「貴方と同じ楽しむためです」


※※※が可愛らしくピクッて震えやがった。


これは…。


「嘘は良くねえな!ガレサ・ルシフェルト!」


「うっ…」


俺が僅かにナイフを動かしたことでマリアは顔を赤らめて呻き声を上げてくる。


稀代の英雄様もさすがに※※※を自制する訓練は受けてねえと見えるな。


俺に嘘付こうなんて百億光年早いってもんだぜ。


「次嘘付いたら女の喜びとは永遠に無縁になっちまうと思いな。それと今更抵抗しようたってもう遅いぜ。てめえが何をしようとも※※※の僅かな動きで俺は先手は取れるんだからな。そのむしゃぶりつきたくなるような脚で俺を締め付ける前にてめえの子宮に俺の獲物が到達する方が早いぜ。試してみるか?」


俺の恫喝にマリアはため息を付いてくる。


「私は誰かの命を奪うことを生き甲斐にしています」


※※※のこの震えは…。


「どうやら嘘付いてねえようだな。殺すことに生き甲斐を持つか。有り触れた動機だが、まあ別にいっか。では、次に問う。殺しとは何だ?」


「食事です」


「食事?一言で済ませるな。集約させ過ぎるな。具体的に語りやがれや」


「私にとっては殺しとは食事。空腹を覚えれば食することと同義です。血に飢えたから殺すっと言えば分かりやすいでしょうか」


さっきよりも遙かに分かりやすい答えだな。


殺人を食事に例えるのも俺にとっては珍しくも何ともねえが、余りにもお約束な動機だな。


※※※の反応からして嘘は付いてねえのは確かだ。


嘘は付いてねえが、全貌を語ってるかどうかまではさすがに分からねえぜ。


後で殺しの哲学に関して語り合って問い詰めてみるか。


それにしても、まさか趣味だけでマリアに成りすまして忍び込んだわけでもねえだろ。


「てめえの趣味はよく分かった。そんでもって目的は別にあるだろう。例えば、てめえが率いるグラディウスは無敵の快進撃を進めてたが、既に大陸は至る所にヴァルハラの網が張り巡らせていて敗北は確定的だった。だから、死んだと見せかけてヴァルハラの中枢に入り込んで情報を流し、決起を計る時期を伺ってるってとこだろ?そんでもっててめえはまた聖戦を仕掛けて大好きな殺しをやりまくるって寸法か?とんだ英雄様様だな、おい」


「ご明察のほど恐れ入ります」


これも嘘じゃねえが、全てでもねえわけか…。


「全くてめえに褒められても嫌みにしか聞こえねえな」


俺の首を蟹ばさみした状態で※※※にナイフ突き付けられているのに嫌みなぐれえに落ち着いてやがるな。


※※※の異常反応も特にねえようだし本当に面白味がねえ女だぜ。


「まあ、だいたい聞きてえことは聞いたが、サインはてめえの妹だろ。何かやったりはしねえのか?」


「特にありません。妹と言えど血の繋がった他人しか過ぎませんので…」


「そうかよ…」


ガレサはまだ全てを明かしてねえ。


何で俺に従ってくるかを聞いてねえし、あっさりと正体をばらしたのも気になる。


とりあえずガレサは“俺の目的”達成の邪魔になるどころか役に立つ駒になるかもしれねえことが分かっただけでも収穫か。


時間はまだまだたっぷりあるからゆっくりと化けの皮を剥がすのも一興ってもんだ。


後は…。


「何でしょうか?」


ガレサに蟹ばさみをされてる状態を如何に何とかするかだが…。


「また、てめえとは夜に改めて話をする。とりあえずガレサだということは黙ってやる。告げ口しても何も得がねえしな。てめえも今まで通りマリアとして俺に奉仕し続けろ。だからさっさと脚を退けやがれや」


「お断りします」


「何だと?」


今更気が変わって俺を始末しよってことなのか?


だったらこっちもとことんまで楽しませてもらうぜ。


俺は殺されることに何の恐怖も抱いてねえ。


むしろマリアみてえな綺麗な美女に殺されるなら本望っていうもんだ。


さあ、どういうつもりなんだ、ガレサちゃんよ…。


「舐めてください」


「はぁ?」


不覚にも一瞬体内時計がフリーズしちまったぜ…。


いきなり何を言ってやがるんだ?


「貴方は私をその気にさせてしまったのですから責任取って処理してください」


処理しろってまさか…。


ナイフを突き付けてる※※※を見て、さすがの俺も呆れてしまった。


俺のナイフを突き付けられたことで感じやがったのか、このどMメイドは…。


ナイフを下げた途端にマリアの美脚が俺の顔を挟み込んで視界は真っ黒になっちまう。


「むぐっ!」


「御奉仕してください。ガルム様」


このアマ、俺に御奉仕しろだと…。


「早くしてください」


俺の頭を鷲掴んでぐりぐりと窒素するぐらいに自分の※※※に押しつけきやがる。


やっぱこいつは真性のどSメイドだ。


そっちがその気なら足腰立たなくなるまでにやってやらあ!


嘗めるのは構わねえが、舐められるのは我慢ならねえんだよ!


「くっ!ガルム様!あぁん!」


空の彼方まで昇天させてやるぜ!


………。

マイペースに自己満足に執筆していきます。

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