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第1戦「盗賊倒すのは一般人の仕事ではない。」(byテミオ)

まぁ、ゆったり行こうと思います・・・

父さん、母さん、勇者が魔王を倒して3年が経ちました、

・・・がまだ、経済も治安も安定しません。

リオンもミリも戦争で受けた怪我以外は元気にやってます。

レオお祖父さんも良くしてくれて、何とかこれまで暮らしてきましたが、ここ最近、天候の荒れで穀物が全く育ってくれませんでした。


僕は今年16になったので、騎士入団試験を受ける事にしました、

これで国からの援助で多少は皆の生活が良くなると思います、

微々たる物かも知れませんが何もしないよりますです。

実際僕の実力じゃ下級騎士の、位も無しで資料整理辺りが妥当だでしょうが、

それじゃ給料も援助も、いやいや、だから何もしないよりましだって!

危険じゃないかって?

大丈夫です、

どうせ戦闘を行わないような部署に送られる事は見え見えですから。


取り合えずこの三年で両手両足のリハビリは完璧に終えて、

修行も出来たので武器は”持てる”ようになりましたし。


上手く逃げる自身はあります。


今日、家を出た時、お祖父さんは反対してましたが彼が提示した条件を飲む事で許してくれました、

そして気をつけろと言ってくれました、反対する気も分かりますけどね。


ミリは泣いてました、危険だと、泣いてました自分は大丈夫だと、


そして泣いていました僕を止めるための両腕がないと・・・


リオンの目も閉じられたままでしたが、涙が出てました。


家を出た後、世話になったロレットさんの診療所に行って挨拶だけしました。

何でも、ジュリも入団試験を受けるらしいです、

どこも状況は同じみたいですね、徴兵制度じゃないのに徴兵制度みたくなってます。

それで、馬車でグローブ国に向かうといって一緒にどうかと誘われましたが。


断りました。


ジュリは・・・アイツ、イクトの量は多くないけど技術は一級品だから、

途中魔物や盗賊に襲われても、アイツ一人だったら逃げられますが、

僕が一緒なら逃げられないだろうからと。


そう言ったら、


ジュリの奴に殴られました


「そういうアンタのネガティブ思考な所が大、大、大嫌いなのよ!」と言いながら。


殴られた右頬はまだ痛いです。


グローブ国は歩いていった場合、


国を二つと元トランゼント国の合計3つを超えなきゃ行けないので軽く2ヶ月はかかります。


入団試験は7月なので一応余裕をみて4月の今出ました。


さて、旅に出て2日街道を歩いているので、


歩き易く、何の問題も無く来てましたが。


今現在、





『僕はちびりそうです。』




それ以前に足も腕もビビって動きません、参りました。


そうです、父さん、母さん、僕は盗賊に教われてます。



・・・



・・・



森囲まれた街道に少年一人とガラの悪い大人数十人囲んでいる。


少年は小柄で幸薄そうな顔、ルックスは可もなく不可もなく、濃い茶眼、クセ毛の茶髪


そんな彼は街と街の間、一番離れたところ、そして人通りが少ないこの街道で、


運の悪い彼はは盗賊に襲われていた。


盗賊は既に少年の胸倉を左手で掴み、右手にナイフを持ち少年を脅していた


「おい、小僧、さっきから、言ってるのに、聞いてるのか?金を出せって。」


その盗賊は少年を睨みつけ、しばらくして、彼の両足両手が震えているのに気づく。


「なんだ、ビビッて声も出ないわけか、その腰のナイフは飾りか?」


盗賊はそう言って、少年を突き飛ばした。


全く脅す必要が無いのに盗賊達が脅すその仕草は子供が蟻を虐める光景に似ていた。


少年は尻餅を付きやっと声を出した。


「ぼ、僕はこれからグローブ国に向かう途中で、貧乏で、お金なんてありません。それにコレは彫刻用のナイフです。」


それを聞いて突き飛ばした盗賊はヤレヤレ無駄骨かというような顔をした。


後ろにいたリーダー格と思われる体格の良い男が言った


「何だお前、もしかして、騎士入団試験を受ける気か?」


咄嗟に少年は言い返した


「行けませんか!?」


盗賊達のなかで笑いが起こる。そして野次を飛ばされる。


「小僧やめとけやめとけ、お前じゃ受からねぇよ」


「お前みたいなのが、騎士になれたら、いや、なったら俺達の仕事も楽だわ」


「は、こんなビビッて剣も、おっと彫刻用ナイフだっけ?握れない小僧に何ができるよ」


それを聞いた少年は言い返した。


「騎士入団試験、グローブ連合所属国、国民は沸け隔たり無く騎士団に入団できる。そのさい、適正試験を行い、各々に会う部署に送られる。」


盗賊は聞き返す


「あん?」


少年の目は見開き大声で言う。


「騎士団には誰でも入れるんだよ!罪人じゃなければな!貴方達はそんな事も知らないんですか!とおおーと、貴方達は罪人でしたね、知らなくてもやかったですね!」


そして、その大声に驚く盗賊達、何より一番驚いたのは少年本人であった。


しまった!いらない事を言ったという顔をする


「(あああああああ、何馬鹿やってるんだ、お金全部あげれば、逃げるチャンスくらいは、いや駄目だ、僕の足じゃおいつか、でも今の状況よりは)」


最初に突き飛ばした盗賊はナイフを握りなおし、少年に語りかける。


「ではでは、その未来の騎士様に実力の方を見せていただきましょうか!」


盗賊はナイフを振りかぶり、尻餅をついた少年めがけて振りおろした。


「(あー、駄目だ、今度こそ駄目だ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、駄目だ、英雄話みたいに助けは来ない、死ぬんだ、それが現実だ、俺がこんな世の中で一人旅なんて最初からちゃんちゃんらおかしかったんだ!)」


そう考え、同時に走馬灯を巡らしていた。そういい少年は目を閉じた。


「死ね、騎士はあの世でなりな!」


ガン!


刃物が何かに当たる音


「(死んだか、死んだな、意外と痛くないな、あーミリ、リオン、レオお祖父さん、ジュリ、ロレットさん、ごめんなさい。父さん母さん今逝きます。)」


暖かく、深い声が少年に語りかける


「少年よ、人が死ぬ時に目を閉じるのは満足出来る死の時だけだぜ。」


少年の前に立っていたのは、やたら目立つ黄色いコートに緑の帽子、茶色いドレッドにヒゲを生やした男だった。


その男は木の枝で盗賊のナイフを受けきっていた。


盗賊は驚きながら


「何・・・そんな馬鹿な。こいつは上等なイムズだぞ、こんな棒切れ程度に、うお」


盗賊は男によって蹴り飛ばされる。


そして彼は少年に手を出す。


「立てるか?」


少年は手を取る


「ハイ・・・」


沈黙の後、男は喉を鳴らし、自己紹介する。・


「俺はアルフ=ブレイズ、そっちはハルカ=ブレイズ」


と男が後ろを指す、少年は振り返ると何時の間にか、オレンジ色の髪と目をした少女が立っていた。


ハルカ「おい!アル!何道草食ってるんだよ!」


ハルカはアルフに怒鳴り蹴りを入れる。


アルフ「おぉぉぉぉぉーーーーーい、人助けは道草にカウントされるんですか!?っとそうだそうだ、少年名前は?」


少年はまだ状況を掴めていなかった、盗賊達も同じだった。


「え、えーと、テオ・・・テミオ=シィヤです。」


アルフ「そうか、テオ戦えるか?」


テミオ「無理です」


ハルカ「即答かよ!」


アルフ「そうか、じゃまぁ、走れるだろ、逃げるぞ。」


ハルカ「えー逃げるのー?」


テミオ「そうですね、逃げましょう!盗賊退治何て一般人の仕事じゃありませんもね!『無理に倒す必要はありません!』次の村に行って騎士団なり、自警団なりに通報しましょう!」


ハルカ「てか、テオ、アンタ、戦えないと言ってるのにまるで、退治できるみたいな言い草はなんなの?」


テミオ「いや、ただの一般論、常識を述べているだけであってですね。」


そう、語っている三人にリーダー格の盗賊が叫ぶ


リーダー盗賊「お前ら、俺達がそうそう、逃がすと思っているのか?カモが増えてだけだ!」


他の盗賊達が三人の後方を囲む


アルフ「後ろの退路は無くなったね。」


テミオ「どうするんですか!?」


アルフ「中央突破」


ハルカ「ぅうわー簡潔ぅ~」


テミオ「ほ、本気ですか!?」


アルフ「当然。あの、リーダー格の男目指して逃げる。」


テミオ「正気ですか、確実にあの男、高レベルのエクィプター(武器使用系)か何かですよ!」


アルフ「テオ少年よ、相手は統率の取れた小規模部隊。目的が相手の全滅じゃなくて、逃げるなら、1.一番包囲の薄い所を突破する、つまり現在あのリーダーが守ってる街道中央。2.相手の司令塔を潰す、つまりリーダーを倒す。3.ムカツクからリーダーを倒す。質問は?」


テミオ「いや、だから僕の疑問の答えには!!」


ハルカ「無駄口、叩くな!来るぞ、テオ走れ!忘れるな他の盗賊は完璧無視を決め込むよ。」


アルフはリーダー格の盗賊をめがけて走りだした。


それを追う様にテミオ、ハルカの順で走った。


リーダー盗賊「かかって来るとは良い度胸だ、俺はここらでは結構ハイバウンティ(高額懸賞金)の人呼んで土砕きの・・・ブエ!」


テミオが気づいた時にはアルフの肘鉄が相手のミゾオチに、

正確には前動作を無視して、

その状況しか確認できなかった。

どういう動きでそうなったのか分からなかった。


アルフ「操活術・焔千蒼・焔式臨技“臨体砲”!!・・・てな。」


次の瞬間リーダー格の身体は数メートル飛んだ。


テミオはそれを信じられない眼差しで見ていた。


他の盗賊は驚いて声も出なかった。


ハルカ「決まったぁぁ!YES、You、ARE、Winner!」


ハルカは前時代的な親指を立てたサインを出し、アルフはそれに答えた。


リーダー格の男は交通事故にあったか如く、5,6回、地面を回転した後うつ伏せに臥した。


リーダー盗賊「お、お、ぐふぁ、お前、オウニアン(肉体強化系)か?」


アルフ「残念ながら、違う、いや、あってるか?まぁ、どっちでも良いさ通させてもらうぞ。」


そう言い、リーダー格の顔を踏み付け、進んだ。


リーダー盗賊「ぐあ!」


テミオ「すみません。」


テミオもリーダー格の腹を踏み付ける


リーダー盗賊「ぐふぁ。」


ハルカ「はいはい、どいてー」


ハルカはリーダー格の尻を踏み付ける。


他の盗賊達が叫ぶ。


「「「「「「頭ぁぁぁぁぁ!!」」」」」」



三人は全力で走り抜けた。



ーーーーーーーーーーー


次回予告!


テミオ「アルフさん、あれで良かったんですかね?」


アルフ「“アレ、コレ”は使うな!俺達阿吽の呼吸を習得したわけでもないんだから、何言ってるか分からん。」


テミオ「・・・だから、盗賊は倒さなくて良かったんですか?」


アルフ「いやー、まぁ、目的は基本的に自分の生存だけだからなぁー」


ハルカ「テオテオは倒すって行っても、そんな力ないじゃん。」


テミオ「確かにそうですけど、また襲ってきたら、てか誰がテオテオですか!!」


アルフ「はいはい、じゃ、とりあえず、次回、第2戦『ああ、もう、結局馬鹿共は全滅で解決するしかない!』チャンネルはそのまま!」


テミオ「ちゃんねるって何ですか?」

これ書いたの5年くらい前ですかね。


何か読んでて、ああ~そんな設定だったなぁ~


もう、何か自分で書いたくせに他人の話を読んでる気分です。

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