#2 あかりちゃんサイド
「は?マユ今何て??」
明らかにちゃんと聞こえたはずだけど、あかりちゃんは聞き返した。そりゃそうか。
「あの……ですから、そのHYEIさんに指輪をもらいまして……。」
「ちゃうねん!そこちゃう、いや、そこか?どういう展開??」
あかりちゃんはすっかり関西弁をかますようになっていた。たまにLINE電話で近況を話しているけど、だんだんノリも関西人のようになって来た。
「推しと結婚って!!神と結婚って!!」
言いたい事は分かる……十分過ぎるほど……。
「いや……その、もう推しでも神でもなくて……その、ただの一人の人でね……。」
「まぁ、そりゃそうなんだろうけどさ、泣くほど崇拝しとったやん!部屋の等身大ポスターが実物に変わったわけやろ??いや、わし、何言っとんねん!!w」
(あ、ついにあかりちゃん、自分を突っ込み出したw)
「自分でもなんでこうなったのか謎だよ?!謎なんだけど……その、神じゃなくなっても、人として……その……あの……人として……。す……きで……。」
「はいはい、あそ。あっそ。そだね。バカップルサイコー。ほな、結婚式には行くから。」
あ、電話切られた……。
一応、報告出来たよね?結婚式に来てくれるって言ってくれたし!
って、いやまだ、プロポーズされただけで、HYEIさんは芸能人だし、事務所の許可とか時期とか勝手に決められないだろうし……いつになるか分からないんだけど……。
______
「どういうこっちゃーーー!!」
あー、電話切っちゃった。感じ悪かったかな……。
まぁ、私にとってもHYEIはもう推しじゃないんだけどさ、まさか推し活してた“仲間”が、元推しと結婚ってやっぱり複雑だよね。
まぁ、元々は、咲夜推しだったけどさ……咲夜元気かな?
……ん!待て待て待て!マユの結婚式って咲夜来るんじゃない??
いや!何思っとんじゃ!わし!!こういう邪な考えは人としていかんな……
とりあえず、管理職の昇進試験の勉強するか。
END




