底辺
初作品!!!!!!!!!
書き方だったり、内容だったり、至らない点がたくさんあると思いますが、一度目を通してくれると嬉しいです!!!!
期末テストの返却だ。俺の番はもうすぐだ。
aa,やばい。
汗が止まらない。このテストで赤点をとれば……。落ち着くんだ俺。大丈夫。毎日18時間は勉強した。大丈夫だ。赤点は49点以下。手ごたえはあったし、自己採点でも70点には届いていた。
雨の勢いが強くなり、雷の音が耳の中で響いた。天気が悪い。
「次、菅原ヒデキ」
名前が呼ばれ、俺は席を立ち、先生のほうへ向かった。
「お前……」
先生の失望したような声で終わったと分かった。
「お前、もう退学だ。こんな簡単のテストが解けないようじゃあ、選別テストも危うい。もっと勉強したほうがいいぞ。生命権だけは持っておいたほうがいい。」
赤点だった。俺は言葉を失った。高校という学歴を失えば、刑務所に入れられてしまう。
俺は「34点」と書かれたテストを受け取り、席に戻った。クラスのみんなは俺をあわれむような目で見てくる。
~
退学の手続きを済ませ、俺は学校から出た。帰り道、何も考えたくなくてボーっと街並みを眺めていた。
街はすべてコンクリートでできていた。住宅街にある家はすべて、コンクリートで、人工の太陽光を反射していた。木のほうがいいな。昔はよかった。
そう考えているうちに家に近づいてきた。呼吸が荒くなり、めまいがしてきた。母に会いたくない。手は震え、目が真っ赤に充血した。家に着いた。ドアの前で立ち尽くした。
「はあ、はあ、ははあ、はああ」
息ができない。罵倒される。罵られる。嫌だ。殴られる。蹴られる。切られる。いやだ、いやだ。
落ち着け。刑務所に手ぶらで行くわけにはいかない。紙や食料を準備しなければならない。
家に行くしかない。自分の好きな星を思い浮かべて落ち着こう。水星、火星、月、地球、、、、
少し落ち着いた。胸に手を当て、心の中で10ほど数えてから家に入った。
帰ってきた俺を見た母は壁を叩きつけ、耳が痛くなるほど大きな声で叫んだ。
「ふざけるなっ!学歴がないとは!!恥さらしめ!!」
「私ら菅原家は階級が2のものしかいなかった。3なのはお前だけだ。学歴も失うなんて!」
「また殴られたいのか!」
世界は「知能カースト」でできている。これは4つの段階でできていて、知能指数が平均である100を下回れば4。生命権がなくなり、国の奴隷となる。平均ならば3。120~199では2。200以上なら1である。
時計を見ると、もう時間がないことが分かった。。
あと5分で刑務所行きの車がやってくる。