表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ショートが好みな君だから

作者: 雨宮 舞

短いやつです。友人に感化されて書いてみました。

 長らく好きだった君に告白して、振られた。


高校三年生へと進級し、同じクラスで隣の席だった君のことを、私はすぐに好きになった。

君の何気ないひとつひとつの所作すらも愛おしく思い、君と会話をするたびに私の胸はドクドクと(たかぶ)るのを感じ、この厳秘(げんぴ)の思いを見透かされぬよう取り繕うことに必死になる。

それまで何も考えることなく、人気のない田んぼにぽつんと置かれたカカシのように無気力に生きてきた私が、いつの間にか君のことしか頭に残らなくなるほど、君という劇薬(げきやく)に夢中になっていた。


私は覚悟を決め、放課後に夕焼けでオレンジ色になった静かな教室に君を呼び出し、思い切って告白した。

君は少し困惑した様子を見せて、一呼吸おいた後に「友達としてしか見ていなかった」と、私の思いを一蹴(いっしゅう)してみせた。


私はその日のうちに腰まであった髪の毛をばっさり切った。







 翌朝、教室へ入ると、昨日私を振った君と目が合った。君はなにかぎこちない様子ですぐに顔を背けてしまった。

私の昨日とは変わり果てた姿を見て、親友である由衣(ゆい)が近付いてきた。


「もしかして失恋?やっぱ振られちゃった?」


と耳打ちでテンプレのようなことを聞かれた。

私は堂々と答えてやった。

「うん、振られちゃった。でも失恋なんかしてないよ。」


きょとんとしている由衣を横目に、私は一直線に自分の席へ向かい腰をかけた。

そして、ノータイムで気まずそうに顔を赤らめている君に「おはよう」と少し微笑みながら話しかける。











私は彼に振られた。だが失恋はしていない。















まだ諦めていないから。

まだこのサイトに慣れていないので何かおかしいことがあれば気軽に教えてください!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ