057_継暦136年_秋/05 + マトメ
本日は00:00にも一度更新させていただいております。
よっす。
守衛騎士にぶっ殺されたオレだぜ。
前回のマーケットに続いて随分珍しいところで目を覚ました。
ダンジョンだ……。
ダンジョンの中で目が覚めた!
いいじゃねえか!
正直、道端の賊以外ってのも経験したかったんだ。
前回はまあ、ブラックマーケットの賊だが、出自からすれば道端の賊が屋内に移動しただけだしな。
ダンジョンの中にも賊はいる。こうして復活する可能性ってのもあるわけだ。
悪漢悪女に悪党ども、人間にして怪物だなんて呼ばれる手合いがゴロゴロいる。
肉体の記憶を確認してみると、なるほど、今のオレは有象無象の賊らしい。
頼りにできる実力を持っていた三人組の賊に従っていたらしいが、
その内の一人が冒険者にミンチにされた。残りの二人は逃げた。
そんで、弱っちい賊の連中もその冒険者たちにバレないうちに逃げた。
そういうわけらしい。
オレは、どうしたものかな。
弱っちい賊として連中と一緒に逃げるのも道ではあるが、
目が行くのはその実力者の三人組を蹴散らした二人組の冒険者だ。
タッパがでかくて、前衛的な置物を振るったエルフの力は見事だとは思うが、
どちらかと言えばその後に合流した少年冒険者に興味が湧いていた。
ありもしない他の冒険者を匂わせて状況を動かした。
単純な力勝負じゃないところで勝つって戦い方がなんとも良い。
ぞりぞりと、無精髭を撫でる。
今回の体は中年手前ってところか。
不調もないが素晴らしくもない。特徴のない体ってわけだ。
子供の体だったら少年と協調できたかもしれないが、このあたりは運だ。
もう少し後ろを付けてみるとするか。
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うーん。
妙な状況になってきた。
二人組の冒険者をつけているのはどうやらオレだけではないらしい。
身なりのよさそうな貴族風の男もそれとなく見張っている。
その側には狼のような怪物がおり、ときおりそれらに命令をしていた。
命令の内容まではわからないが、その後に彼らが狼型の怪物に襲われているのを見るに、命令している貴族風はダンジョン側の何か……悪党なのかもしれない。
さすがはダンジョンと言うべきかのか、狼型の怪物は無尽蔵に現れる。
段々と圧され始めている二人組だった。
やむなし。
オレはそう判断した。
あまり自信はないが、それでもやらないよりはマシだろう。
そこらに落ちている礫を拾うと、
「オッホエ!!」
気合と共に狼に叩きつける。
狙った一匹は毛皮によって致命傷は免れるも、それなりの痛手を与えることには成功したようだ。
それを見た少年が即座に短刀で止めを持っていく。
他の狼はエルフの持つ鈍器が粉砕し、数を減らした狼たちが逃げ去っていった。
まずは勝利ってところか。
「よう、いい連携ができたな」
「即席の連携にしちゃ、最高って言えるな。
助かったよ」
ノリも良くて謙虚。
一緒に戦うならこういう奴がいいよな。
「ソロでここまで潜ってきたのか?」
「オレか?ああー、まあ、ソロっていうか元々はこの遺跡の悪党だよ。
ただ、子供が噛み殺されるのは見ていて気持ちのいいものじゃなさそうだったんで、ついつい、な」
「いいのかよ」
「まっ、なんとかなるでしょ。はははは」
なんとかならんでも死ぬだけだしな。わはは。
とは、流石に言えないが。
「変なオッサンだな……でも、ありがとな」
「良いって良いって。
二人はこの後どうするんだ?」
二人組は見合ってから、どうやらオレを信頼してくれたようで、行き先を告げる。
このダンジョンには冒険者が立ち入れないエリアがある。
オレはこの肉体の記憶からそれを知っていた。
入り方は色々あるが、オレはそもそもが怪物サイドみたいなものなので隠し扉を通過することができる。
しかし、冒険者はそうはいかない。
彼らが通過するためには通行証めいたものが必要なのだが、
「ああ、それならコレだろ?」
と護符を見せた。
準備がいい。
「なら、道案内させてくれよ。……いや、まあ、オレを信頼してくれるならだけどさ」
よく考えんでも今のオレはちょっと怪物を追い払って信頼を得ようとしている悪党にしか見えないよな。
うーん、ちょっと申し出は早まったか?
「いいのか?
助かるぜ、オッサン。いやー、人の好意ってのはありがたいね」
「あー、ああ。それには勿論同意するが」
オレが言うのも何だが、あっさりと信じられるとこう、不安になるもの。
後ろめたいことなんてなにもないんだが。
賊根性が染み付きまくってるってことか。
「騙そうってなら、もっと上手くオレ様たちを騙せてるだろ?」
この少年からマーケットで出会ったあの男……アルティアを思い出すものがあった。
カリスマだ。
人を惹きつける太陽のような輝きがあった。
眩しい。眩しすぎるぜ……。
ともかく、オレは案内人の仕事を得たわけだ。
地図なら頭に入っている。
上手く行けばこのまま、そういう職業をでっちあげて、このダンジョンに冒険者の味方として住み着いても面白いかもしれない。
自己紹介しておくべきかと思うが、吹けば飛ぶような軽い命のオレだ。
下手に記憶されて傷になられても申し訳ない。
とりあえずなんとなしに名乗らない流れを作って歩みを進めるとしよう。
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「なあ」
道中で二人に対してオレは声を潜めて情報を共有することにした。
つまりは彼らを観察していたもう一つの勢力について。
「アンタら、貴族風の男に恨まれるようなことしたか?」
「わっちはしてないよ」
「貴族風かあ。なんで?」
どうにも少年には思い当たるところがありそうだ。
まあ、情報共有ついでに聞くことでもない、深く踏み入る権利は通りがかりのオレにはないだろう。
「……さっき、狼が襲ってきただろ?
それをどうにも貴族風の男が操っているようにも見えた。
一応、気にかけておいてくれ」
踏み込まなくとも注意喚起はできる。
他にやっておけることはないだろうかとも探すが、オレ程度でできるなら、冒険者の二人が既にやっているだろうという結論に至った。
オレは大人しく手頃なサイズの石を拾うに留める。
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状況は動いた。
あの狼たちが数を増して動き始めたのだ。
相手をするには多すぎる。
「こっちだ!」
オレは二人を案内するようにして目的地へと急ぐ。
二人が向かう予定だった場所は『酒保』などと呼ばれているエリアで、
悪党と同伴でないかぎりはそれ以外の怪物は入れないようになっている。
そこにさえ到達すれば逃げ切れるはずだ。
そう思ったときに、二匹狼が牙を剥いた。
エルフの女戦士はそれを素手を以てして叩き潰し、もう片方は鈍器でミンチに変えた。
ただ、それによって少年への守りが手薄になったところに別の個体が襲いかかる。
連携だ。
明確にこの怪物は連携している。
この状況でやれることなんてたかが知れている。
「ぐあーッ!痛ってえぁぁッ!」
「オッサン!」
狼の牙を阻むようにオレは腕を差し出した。結果、深々と噛みつかれ、肉がえぐり取られる。
泣きそうになるくらい痛い。
というか、半ば泣いている。懐にベーコンさえ持っていればこんなことにはならなかったのに。ベーコンが恋しい。
が、オレの腕の犠牲もあって、目的の場所までは到達した。
「ご、護符。護符だ!壁に!早く!」
オレの声に少年も急ぎ護符を壁に触れる。
「先に、早く!」
「でもオッサンは」
「忘れたか、オレは元々ここの賊だ。
冒険者と一緒じゃなけりゃ大丈夫だって!
問答の時間はねえ!姉ちゃん、急ぎな!」
でも、と少年は言いたげであったが、オレの言葉に頷いたエルフが彼を抱えると隠し扉の向こうに伸びる通路を走っていった。
「オッサン!!」
少年の声が何度も響いた。
「……へへ、行っちまったみたいだなあ。」
狼の群れの奥。ダンジョンの闇からぬるりと現れたのはあの貴族風の男だった。
「厄介で余計なことをしてくれる。三下如きが」
貴族風の男が怒りを隠すこともなく現れ、オレを罵る。
「金持ち喧嘩せずって言葉があるって聞くが、案外アテにならない言葉なんだろうかねえ」
「貴様よりも金があるからこそ、やるべきこともあるのだ。
それを邪魔しおって」
狼たちが貴族風の男に集まる。
群れの長を守らんとするようにも捉えることができた。
「アンタに現れてもらっちゃあ、狼どもも通路を進めるようになっちまうかもなんでな」
狼だけなら無理でも、貴族風と一緒であれば追いかけられる可能性があった。
だからこそ少しでも時間を稼ぎたい。
「あの少年の仲間か」
「まさか。出会ったばっかりだよ」
「だというのに、命を使ってこの私の邪魔をすると言うのかね」
まあ、そりゃあそうか。
『アンタも復活があったら気持ちがわかるよ』
なんて言いたいところだが、そういうわけにもいかない。
「狼の牙が与える苦痛、よく理解したと思うが」
脅しか。
痛いのは勘弁してほしいが、心が痛むよりはマシだってのが今のところの思想ってやつだ。
オレは子供が死ぬのを進んで見たいとは思えない。それこそ心が痛む。
「邪魔したいわけじゃないが、ふむ、なんであの少年にご執心なんだ?」
「貴様の知るところではない」
「そういう趣味ってわけじゃ」
「……」
「ないみたいだな」
酒保まで行けば他の悪党どももいる。
怪物に酒の邪魔をされたら激怒する連中ばかりのはずだし、だからこそある意味で安全圏であるとも言えた。
「まったく、苛つかせてくれる」
「そのつもりはないんだけどな」
舌戦は得意ってわけじゃない。まるで子供の言い争い。
だが、今はこれが必要だった。
一秒でも時間を拾うのだ。
唸る狼を見やる。
「おっかねえなあ。
とてもじゃねえが、このままじゃ噛み殺されちまうんだよな、オレは」
「当然だ。
逃げても必ず食い散らかしてくれよう」
「それじゃ降参だ、降参。
オレを殺さないほうがいいと思うぜ、あの少年を捕らえるにしたって人質がいたほうがスムーズだろ?」
それには一理あると考えたのか、思考しようとする気配を見せる。
狙い目だ。
どうせ頷かれても、拒否されてもこっちには何の手もないんだからな。
「オッホエ!」
オレは小型の礫を印地の技巧によって叩きつける。
「ぎゃっ」
無様な悲鳴と共に尖った先端を持った石が額に突き刺さる。
が、深さが足りなかったか、命を奪うまでには至らなかった。
狼に食い破られた投げるのとは別の腕が傷んだのが原因かもしれない。
十全な状態なら或いは命を奪えたかもと思うと残念だ。
「きぃぃさぁぁまぁぁッッ!!殺せ!狼ども!食い殺せぇ!!」
怒髪天を衝いたからか、声を裏返すようにして命令する。
流石に相当数いる狼の牙を逃れることはできない。
次々と噛みつかれ、急速に命が消えていく感覚がする。
最初こそ痛みはあったが、それもすぐになくなった。
十分に時間は稼げたはずだ。
死にゆくオレは貴族風の男に、最後の力で笑いかけた。
それにぴくりと表情を動かしたのを見て、そしてオレの意識は闇へと拡散した。
まあ、何の意味もない笑みだ。
それでもオレの表情に一秒でも使ってくれるならそれでいい。
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(食い殺されながら、笑っただと……?)
サリヴァン男爵は賊の笑みに不気味さを覚える。
それでも狼がとどめを刺したのは確認した。狼が勝鬨代わりの遠吠えをあげようと顔を上げたときである。
矢が飛来した。
幾つものそれが狼たちを貫き、サリヴァンの脇腹もそれが突き立った。
「ぐッ!?」
転がって狼たちの側へと退避するサリヴァン。
矢の射出地点を睨むようにすると、ダンジョンの闇から一つの影が現れる。
「や、ヤルバッツィ……貴様」
「仲間割れ、には見えませんが」
ぼろぼろになっている賊の肉片を見やりながら。
ヤルバッツィは見ていた。
彼が笑いかけたのを。
全てを見透かして、あの賊は言ったように見えた。
『時間は稼いだ、こいつらの始末は任せる』
そんな風に思えたのだ。
事実がどうかはわからない。
ただ、ヤルバッツィには重なって見えた。
あの日、自分たちを生かすために命を使ったグラムの死に様と重なって見えたのだ。
「長い付き合いにならなかったことを幸運に思います、男爵」
男爵に生きていられては困るのは管理局の特務としても合致する。
であれば、特務にかこつけて、狼に食われた男の命を男爵の命で幾らか贖っても問題になることもない。
「待て、ヤルバッツィ!
このサリヴァンを殺すことはこの地域の損失になるぞ!待て、待っ」
言葉遣いを崩さないのが騎士ヤルバッツィとしての精一杯だった。
放たれた矢が喉を貫き、血を吐き出しながらもサリヴァンはうらめしげに睨み、倒れた。
サリヴァンによって使役されていたであろう狼型の怪物たちは主を失ったことでそこかしこに逃げていった。
明確な行先もないのであれば、見えている通路へと進むべきかと考えた。
ややあってから、彼の背後で通路を隠すために壁が自動的に作り出されたのを見て、
彼はより一層に警戒心を強めて進む。
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オレ様(以下、Aグラム)の行動マトメ。
区別のためにおっさんグラムを(以下、オッホエ)として記述。
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ライトフェザー級マトメ
色々あってオッホエはAグラムの記憶を追体験している。
終わる頃にはウィミニア、ルカルシ、ヤルバッツィ、メリアティ、他諸々のことが判明するかもしれない。
Aグラムは目的がないので、シェルンという同業者と共にダンジョンに潜っている。
誰かの手伝いをすれば自分もやりたいことを見つけられるかもしれない。
Aグラムはそう考えているようだ。
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ミドル級マトメ
『一つの周回を見てもらおうか』
Aグラムの言葉から始まった追体験。
商隊を助けて殺されたり、
聖堂の権力中毒者を倒したり、
オートマタの話を男爵としたり、
Aグラムの周回の始まりは概ね自分が何者か、何がしたいかの手探りから始まった。
その後に自分が誰かに命を狙われるような身であることを知ったりもした。
これまでと異なる点がその復活(A4)で発生する。
冒険者となり、お節介な同業者のシェルンにお節介で返す。
自由な気風を感じるシェルンが、その実、両親の仇討ちをするために兄を狙っていることを知り、
それを手助けすることとなった。
助ける理由は単純で、思いに束縛され、不自由なシェルンが自由になったなら何をするか。
それを知ることができれば、記憶を持たないという不自由に縛られた自分が、
どう生きるべきかのヒントを得られるのではないかと考えたからであった。
仇は拠点としている街にある遺跡にいるようだ。
遭遇した出来事などから、仇は五階の『酒保』と呼ばれる場所に住んでいることを知り、
Aグラムとシェルンは『酒保』を目指すのだった。
はたしてシェルンは兄を倒し、仇を取ることができるのだろうか。
そして、Aグラムはそれを見届け、何を目指すべきかを得られるのだろうか。
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◆Aグラムについて。
▶自分のことがわからず、目的もない。
▶当面の目的は『目的を得ること』なので周回のゴールは明確化されていない。
▶短期的な目標としてはA04で出会ったシェルンの目的を果たす手伝いをして、
自由となったシェルンがどのような道を選ぶかを見ること。
自由な人間が何を選ぶかは、
過去を持っていない≒自由な立場のAグラムは『今後の身の振り方』の参考になるかもと考えている
▶盗みに関する技巧を持っている。
▶戦闘に関わる技巧は持っていないが、付与術付きの武器を上手く使ってみせるなどはしている。
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◆各エピソードマトメ
A00
エメルソンという人物の商隊を預かり、率いるクレオ。
賊に襲われていたのを助け、しかし隷属の力で操られるクレオたちに殺される。
▶付与術付きの短剣を見事に扱ってみせた。
A01
チャールという『聖堂』の司教に囚われかける。
それを脱するために反抗し、フェリシティを解放するが、命を落とす。
チャールたちを裏で操っていたのはオーガスト男爵という人物。
▶フェリシティは『009_継暦141年_春/08』が初出。
▶フェリシティは無形剣の使い手だったがこの一件から封印。
▶オーガスト男爵は『男爵同盟』という組織の一員。
A02
ウログマとタッシェロ男爵の軍の衝突の中で目覚める。
タッシェロと会話して、射られて死亡した。
▶殺した相手はヤルバッツィ。生命牧場や人形の情報を漏らさないため。
A03
どこかの遺跡?施設?で目を覚まし、殺手めいた冒険者であるブレンゼンによって殺される。
▶死体を手に入れることがブレンゼンの仕事だった。
▶死体は男爵同盟に運ばれた。
A04
ウログマでシェルンというエルフと出会い、冒険者として活動。
シェルンは両親の仇である兄を追い、遺跡へと向かった。
単身では危険であるため、そのあとをAグラムも追う。
▶Aグラムは別にダンジョンを踏破するつもりはない。目的はシェルンの戦いの補助。
▶Aグラムを狙ってサリヴァン男爵も動いている。
A04現状補足
▶シェルンは仇でもある兄を探す。
現在いる遺跡の五階の酒保と呼ばれる場所にいる可能性が高い。
酒保を目的地として、ヴィルグラムと共に移動している。
▶ヤルバッツィはサリヴァンの狼型怪物に殺されかけた。
命を助けてくれたヴィルグラムに恩を返すために遺跡へと向かった。
あと少しで合流できそう。
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▼A04時点での頻出する人物
◆Aグラム
初出|046_継暦135年_秋~継暦136年_秋/A00
職能|不明 装備|なし
性別|男 年齢|10代前半
身長|153cm 体格|少年体型
目的を得るという目的のためにシェルンを手伝っている。
盗みに関わる技巧を持っている。
武力に影響する技巧はないが、武器を持っての殴り合いが多少得意。
◆シェルン
初出|053_継暦136年_秋/A04
職能|戦士 装備|木製の鈍器、ギャンベゾン
性別|女 年齢|10代後半(に見える)
身長|182cm 体格|かなり恵まれている
両親を殺した仇である兄、サークを倒そうとしている。
過ごした時間の長さは否定しないものの、
それ以外においても絆の深さを得られるものはあると考えている。
長命なエルフであるがゆえにそれを心がけているのかもしれない。
◆『後片付け』サーク
初出|055_継暦136年_秋/A04
職能|不明 装備|不明
性別|不明 年齢|不明
身長|不明 体格|不明
シェルンの兄。
自身の両親を手にかけた。
◆ヤルバッツィ
初出|051_継暦136年_秋/A02
職能|騎士 装備|上等な弓
性別|男 年齢|20代前半
身長|179cm 体格|がっしり
Aグラムに命を助けられ、恩義を返そうとしている。
Aグラムが復活することは051時点で知っているようだったが、
顔などがそのままであることまでは理解していなかったようだ。
全て同じ状態で復活することを知ったのは054?
◆ヘイズ
初出|051_継暦136年_秋/A02
職能|管理局局員 装備|不明
性別|不明 年齢|不明
身長|171cm 体格|中性的
管理局に属している局員。
百余年前のライネンタートと同じ時間を生きていたかのような発言をしている。
少年の身柄(亡骸?)を回収しようとする男爵同盟を危険視している。
◆サリヴァン男爵
初出|053_継暦136年_秋/A04
職能|男爵 装備|なし
性別|男 年齢|20代前半
身長|171cm 体格|普通
男爵同盟の一人。
ヤルバッツィを半殺しにした。
彼個人の目的で動くというよりは、Aグラムを狙って行動している。
狼型の怪物を操ることができるようだ。
◆狼型の怪物
初出|053_継暦136年_秋/A04
職能|狼 装備|エグい牙、硬い毛皮
性別|個体それぞれ 年齢|個体それぞれ
身長|個体それぞれ 体格|大型犬ほどある
サリヴァンが操る狼型の怪物。
単純な狼ではなく、怪物であり、何かしらの手段で補充が利く。
◆ギルドマスター
初出|053_継暦136年_秋/A04
職能|客商売 装備|なし
性別|男 年齢|40代後半
身長|173cm 体格|結構がっしり
ウログマ冒険者ギルドのギルドマスター。
融通をきかせるのが上手い。
◆オッホエ
初出|056_継暦136年_秋/05
職能|賊 装備|いしころ
性別|男 年齢|30代後半
身長|171cm 体格|やや筋肉質
遺跡の賊として復活。
残念ながらベーコンは所持していなかった。
◆ゴジョ
初出|055_継暦136年_秋/A04
職能|魔術士 装備|なし
性別|女 年齢|17
身長|146cm 体格|ひょろい
遺跡の保守、管理を任されていた魔術士。
冒険者を目指して地上に出た。
◆ライネンタート
初出|053_継暦136年_秋/A04
職能|管理局 装備|不明
性別|不明 年齢|不明
身長|不明 体格|不明
管理局の局長。王国の侯爵。
インクのみの存在となっていた。
◆ウィミニア
初出|053_継暦136年_秋/A04
職能|管理局 装備|不明
性別|不明 年齢|不明
身長|不明 体格|不明
ライネンタートから何かを受け継いだ。
管理局を再稼働させ、
管理局員からして往年のライネンタートを思わせる活躍をしているらしい。
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◆A04時点で頻出した単語
▼遺跡/ダンジョン
ダンジョンの一つの形態。
インクの影響で怪物が発生する。
さらにその怪物の一部からは剥ぎ取って何かしらの素材を得たりもできる。
悪党たちも住み着くので彼らの持ち物を得ることもある。
上層の怪物は弱く、下層が手強いのはインクの濃度に比例している結果。
▼怪物
クリーチャーやモンスターとも呼ばれるもの。
インクによって形質や性質が変化した動植物や、
インクが動植物の形をまねてるようにして誕生するケースがある。
▼逆流現象
遺跡から怪物が溢れ出てくる現象。
▼管理局
ウィミニアが率いている。
Aグラムを使い、何かの計画を動かしている。
お題目的にはメリアティの呪いをなんとかすることのはずである。
▼男爵同盟
ビウモード伯爵家とコトを構えようとしている様子。
また、Aグラムの亡骸も集めており、
Aグラムとビウモード家の間に何かがあることを理解している様子でもある。
▼オートマタ
Aグラムはオートマタに関する知識を有している(Aグラム自身の独白)
男爵同盟はオートマタに関わる知識を集め、或いは解釈している(タッシェロ男爵)
ビウモード伯爵家はオートマタに関する知識が広まるのを危険視している?(ヤルバッツィが口封じをしている、ただしこれが独断か命令かは不明)
▼ダンジョン・キーパー
またはダンジョン・マスターなどとも呼ばれる。
ダンジョンの主。
ダンジョンごとに違うキーパーが存在する(と考えられている)。
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◆オッホエについてマトメ
▶オッホエはどこから来た?
オッホエは『007_継暦135年_冬/04』の次の賊生であるようだ。
継暦141年よりも投擲、印地の技巧にそれほど自信があるわけではなさそうだ。
▶オッホエはAグラムは同一ではない?
オッホエとAグラムは同時に存在している。
(意識や記憶の同期などは見えず、他人である。
またお互いに復活を持っていることを知らない様子でもある)
▶オッホエはAグラムを知らない。
ここで登場したオッホエは過去のオッホエであること。
つまり、ジグラムやヴィルグラム(ルルシエットでの賊生)などはまだ体験していない。
Aグラムがジグラムに見せている『追体験』では彼とあった自覚がない。
そもそも、ジグラムは既に『記憶リセット』後であるため、Aグラムと会った記憶すらない。
明日からはまたいつもどおりの更新とさせていただきます。
よろしくお願いいたします。




