表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
家鳴りのあやめさん  作者: 東頭ルイ
9/11

第8章

次の日の朝


目を覚ます私

私と翔子ちゃんは同じ部屋に泊まった。

昨日は特に家鳴りもなかった。

翔子「う、ううん...あ、唯ちゃんおはよう...」

唯「うん、おはよう」

翔子「唯ちゃん...私達助かるよね...?」

翔子ちゃんは不安そうに私に言った

唯「うん、きっと大丈夫だよ!悟浄君もいるし!」

翔子「そ、そうだよね!」

コンコン

ドアからノックの音がする。

唯「はい」

悟浄「悟浄です。唯さんおはようございます」

唯「おはよう悟浄君」

ドア越しに話す

悟浄「開けてもよろしいですか?」

唯「うん、大丈夫だよ」

悟浄「失礼します」

悟浄君がドアを開けて部屋に入ってきた

悟浄「昨晩はお二人共よく眠れましたか?」

唯「うん、悟浄君のお陰でよく眠れたよ」

翔子「はい、お陰様で」

それを聞いて悟浄君は笑顔で

悟浄「それは良かったです!」

悟浄「早速ですが明美先生の知り合いの霊能者が来るまで何点かご質問があります、お2人共よろしいですか?」

唯「うん」

翔子「はい」

悟浄「事の発端は唯さんの部屋202号室から始まったんですよね?」

唯「うん、そうだね...」

それから私と翔子ちゃんは鮮血女性について悟浄君に説明した。

悟浄「わかりました...とりあえず知り合いの霊能者が来るまでこの部屋にいてください。」

唯「うん、分かった」

私と翔子ちゃんは部屋で待機した。

そして午後になり。

コンコン

唯「はい」

悟浄「失礼します、唯さん、翔子さん」

悟浄君が部屋に入ってくる。さらに後ろから年配の男性が入ってきた。

悟浄「紹介します、明美先生の知り合いの霊能者海堂さんです」

海堂「海堂です。唯さん、翔子さんはじめまして」

唯「はい、この度はありがとうございます」

翔子「ありがとうございます」

私と翔子ちゃんは海堂さんに会釈する。

海堂「唯さんとは幼少期にあったのだけど覚えているかな?」

唯「そうなんですね、すいません覚えてないです」

そうだっけ?覚えてないや…

海堂「まあ、そうだよね、あの頃は唯さん小さかったからね」

海堂さんは持ってきたバックから数珠を取り出した

海堂「じゃー本題に入ろうか、悟浄君から話は聞いたけど、2人共調べさせて貰ってもいいかな?」

唯「はい、お願いします」

翔子「お願いします」

海堂さんは数珠を握りながら私達の前に立ち、頭などを触り調べ始めた。

海堂「うん、これは相当強い怨霊だね… 今、この部屋にいるから大丈夫だけど… このままでいると2人はまずいね…」

唯「そうですか…」

翔子「そんな…」

それを聞き私と翔子ちゃんは気分を落とした。

海堂「大丈夫だよ、とりあえずはこの部屋にいてもらって、私が必ずなんとかするから」

唯「ほんとですか!ありがとうございます!」

翔子「よ、良かった…」

私と翔子ちゃんは安心する。

海堂「まずは東京にある202号室に一緒に行こうか。そこで原因をつきとめないとね」

唯「あ、はい、よろしくお願いします」

海堂「では私は用意があるから、準備するね、東京に行くのは明日になると思うから、今日は2人共この部屋でゆっくりするといいよ」

唯「ありがとうございます」

翔子「ありがとうございます」

海堂さんはそれを言って部屋を出た。

悟浄「じゃー、唯さん、翔子さん、僕も海堂さんの手伝いをするので失礼します」

悟浄君も続けて部屋を後にする。

翔子「唯ちゃん…なんとかなりそうだね!」

唯「うん、そうだね。今日はなにする?」

翔子「新作のケーキでも考えよっか」

唯「うん、そうしよっか!」

私達2人は部屋でゆっくりした。


深夜


カンカン!

カンカン!

カンカン!

唯「う、ううん」

なんか音がする…

こ、この音は…

聞き覚えのある…


チュンチュン

唯「ううん?あ、朝か…」

翔子「お、おはよう唯ちゃん。うーん、よく眠れたね」

唯「う、うん、そうだね…」

翔子「どうかした?」

唯「ううん、なんでもないよ」

あれ?昨日の夜、家鳴りしてたような…

ゆ、夢だったのかな?

翔子「わたし、顔洗ってくるね」

唯「あ、うん」

翔子ちゃんは洗面所に向かった。

唯「翔子ちゃんも気づいてないみたいだし、夢だったのかな…」

私は天井を見上げる。

唯「一応、悟浄君に相談してみようかな...」

私は部屋を出て悟浄君がいる部屋に向かった。

コンコン

悟浄「はい」

唯「あ、唯だよ。悟浄君、今大丈夫?」

悟浄「はい、大丈夫です。どうぞ」

唯「失礼しますー」

悟浄「どうしました?」

唯「うん...その...昨日家鳴りしてなかった?」

悟浄「いえ、してなかったですね...もしかして昨日唯さん達の部屋で起きたんですか?!」

悟浄君は心配そうにしている

唯「ううん、翔子ちゃんも何事もなかったみたいだし...夢だったのかもしれない」

悟浄「そうですか...それは良かっ...」


「きゃあああああ!!!」


悲鳴が家中に響き渡る


悟浄「うん!?」

唯「翔子ちゃんの声だ!!」

私と悟浄君は顔を見合わせる

まさか!

あの女性が!?

私と悟浄君は急いで翔子ちゃんの声のする方に走り出す!

そこには

唯「きゃあああ!!」

悟浄「う!」

私と悟浄君は戦慄した!

洗面所前の廊下に海堂さんの死体が!

海堂さんの頭にクギが横向きに刺さっている

仰向けに倒れている

唯「しょ、翔子ちゃんは大丈夫!?」

翔子「うん...私は大丈夫...でも海堂さんが...」

唯「海堂さん...」

私達3人は無言になった。

そんな中悟浄君が口を開いた

悟浄「やっぱりその女の幽霊こっちきてますね… 実は昨日、色々と調べてたんですよ」

唯「え?!そうなの?!」

悟浄「ええ、実は明美先生の死因も不可解なんです」

唯「不可解?」

悟浄「明美先生横断歩道を渡っていたら曲がってきた車に轢かれて亡くなったらしいです」

唯「そうなんだ...」

悟浄「轢いた本人に話を聞いてみたんです」

悟浄「そしたら…」

悟浄「横断歩道で通行待ちしてる時に勝手に車が走り出したと言ってるんですよ」

唯「え?!なにそれ…」

どうゆうこと?そんな事あるの?

悟浄「ええ、俄かには信じ難いのですが、念の為その車を調べてみたんですよ...そしたら微かに霊の気配が残ってたんですよ...」

唯「そ、そんな...」

翔子「私達も海堂さんみたいに殺されちゃうのかな...」

悟浄「僕がなんとかします...海堂さんの無念を晴らすためにも、僕がなんとかします!」

悟浄君から決意を感じる

唯「悟浄君...」

悟浄「とりあえず2人は部屋に居てください。部屋に居れば大丈夫だと思います」

唯「うん、わかった」

翔子「はい、わかりました」

私と翔子ちゃんは部屋に戻った。

そして夜になり、時間は19時を過ぎた、すると

カンカン

カンカン

カンカン


翔子「ゆ、唯ちゃん!こ、これって!」

唯「うん...家鳴り、家鳴りが起きてる」

おかしいよ!まだ19時だよ!な、なんで!

私達の部屋で家鳴りが起きている。

今までは深夜にしか起こらなかった家鳴りがこんな早い時間に起きるなんて!


パンパン!

パンパン!

パンパン!



唯「なに!?この音!?」

部屋の外から何かが割れる音が聞こえる

翔子「部屋の外から聞こえてくるね!」

私はドアの前に立ち悟浄君を呼んだ

唯「ご、悟浄君!何が起きてるの!?」

悟浄「ゆ、唯さん!その部屋から出ないでください!他の部屋の電球が割れています...と、とにかく出ないでください!」

電球が割れてる!?

これもあの女性の仕業なの!?

「きゃ、きゃあああ!!」

今の声はお母さんの声!?

唯「お母さん!お母さん!」

返事がない。

まさかお母さんまで...

いや!お母さんまで失いたくない!

唯「お母さん!」

私は部屋を飛び出してしまった

翔子「ゆ、唯ちゃんダメだよ!」

パンパン!

パンパン!

パンパン!

私は音のする方に走る!

辺りを見ると、部屋の電球が割れていて窓までも割れている。

私は母の部屋に到着する。

「お、お母さん!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ