第7章
電車の中
翔子「そういえばさ、唯ちゃんのアパートの前の公園の事件ってどんな事件だったのかな?」
唯「そうだね、ちょっと調べてみようか...」
私はスマホで公園の事件を知らべてみた。
唯「あ、これぽっい...」
私はそれらしきニュースを翔子ちゃんと一緒にみた
13日深夜東京都竹中市の公園で午前6時頃女性の遺体が見つかった。
女性の身元は竹中市住まいの伊藤綾女さん(24歳)
伊藤綾女さんの背中に刺傷が多数みられた。口元にはテープの跡があったらしい
警視庁はここ最近起きている通り魔事件の手口に似ているとし、
通り魔の線で調べている。
唯「ひ、ひどい...」
翔子「そ、そうだね」
翔子「顔写真もあるんだね...え!?」
唯「あ!?」
私達2人は殺害された伊藤綾女さんの顔写真を見て確信した。
あの鮮血女性だ!
「次は修善寺ー。修善寺ー」
唯「おばあちゃんに相談しよう...」
翔子「うん...」
私達2人背筋がゾクリとする恐怖心の中、実家に向かった。
修善寺
バス員「〇〇停留所〇〇停留所」
唯「翔子ちゃんここが家から一番近い停留所、降りよう」
翔子「うん」
バスから私達は降り、実家へ向かう。
唯「あそこを曲がれば家だよ」
翔子「うん」
唯「え?!」
実家に着いた。
着いたのだが
近藤明美葬儀
翔子「近藤明美葬儀...近藤...唯ちゃん、もしかして?」
唯「う、うん...近藤明美は私のおあばちゃんの名前...」
唯「ど、どうして!?おばあちゃんが!」
翔子「そ、そんな!私達、た、助からないの...?」
唯「とにかく、お母さんに会わなきゃ...」
私達は葬儀をしている場所に行った。
葬儀は家の外の神社で行われているみたい。
家の実家は神社と家が一緒になっている住まい。
職員「あ、唯さん、いつ帰ってきたのですか?」
唯「ちょうど今です。母はどちらにいますか?」
職員「そちらの奥の部屋にいます」
職員さんに教えてもらい、奥の部屋へ向かった。
ガチャ
奥の部屋に行くと、祖母の写真と遺体箱、花が沢山積んである、いわゆる葬儀会場といった感じになっている。
そしてその遺体箱の近くに母がいた。
唯「お母さん!」
母「唯!?いつ帰ってきたの?」
唯「ちょうど今帰ってきたの。それよりなんでおばあちゃんが亡くなったって知らせてくれなかったの!?」
母「じ、実はねお母さんから、自分が亡くなった時は唯に伝えないように言われていたの...」
私はその言葉を聞いて驚いた。
唯「え、そうだったの...なんで...?」
母「お母さん、もし私が居なくなったら、唯は必ず跡を継ぐと言い出すからしばらくは伏せとくように...って言われたの...」
唯「おばあちゃん...」
私はそれを聞いて、生前の笑顔の祖母を思い出し涙してしまった。
唯「それで、お母さんも電話に出なかったんだ...」
母「え?電話?」
母は不思議そうな顔をしている。
唯「え?今日電話してんだけどきてない?」
母「ええ、今日電話きてないわよ...」
私は翔子ちゃんと顔を見合した。
唯「え...ほらここに発信履歴が」
私は母にスマホの画面を見せた。
母「ほんとだわ...お母さんの電話にはなにもきてないわ」
母もスマホを見せた。
母のスマホの画面には不在着信がない
唯「な、なんで!?」
母「電波障害なのかしら...」
唯「だとしてもさ...」
母「少しその事はおいておきましょう。今日はどうして家に帰ってきたの?そのお友達?の子と」
翔子ちゃんは母に軽く会釈をする。
唯「うん...実はね...」
私は母に鮮血女性の話をした。
母「そうだったね...分かったわ、お母さんの知り合いの霊能者に連絡してみる、今日は2人ともここに泊まりなさい」
唯「うん...」
翔子「ありがとうございます」
母「それに彼もいるからといあえずは安心よ」
唯「彼?」
誰の事...?
男の子「僕もいるんで安心してください!」
後ろから聞き覚えのある男の子の声がする。
振り向く私
唯「ご、悟浄くん!?」
悟浄「お久しぶりです、唯さん。話は今聞いておりました。今日は僕がお札で結界張りますんで部屋でゆっくり休んでください」
唯「ありがとう...悟浄君...」
悟浄「安心してください」
この男の子の名前は梨田悟浄君
おあばちゃんの愛弟子
私と翔子ちゃんはこの日実家に泊まりゆっくりと休んだ。