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家鳴りのあやめさん  作者: 東頭ルイ
2/11

第1章 

そして3日後私は引っ越した。


カンカン!

その日の夜布団に入り寝ていると、何か音がなっている事に気づく。

カン!カンカン!

い、位置的に真上?天井?

さらに音は続いた。

カン!カンカン!

カン!カンカン!

カン!カンカン!

う、うるさいなー!

私は鳴り響く音に耐えられずベッドを出た。

そして電気をつける。

カチッ!

まぶしッ!

眠りが深かったせいか電気の光が目にくる...

唯「天井、天井」

私は白い天井を見上げた。

.........

特に何もない...

カン!カンカン!

カン!カンカン!

しかし音はなり続けている。

音は...何というか遠くの方からしている気がする。

「おかしいな…このアパート2階建てだから、天井から音なんかしないはずなのに」

そして何故か部屋にある時計が目についた

「1:20…」

その時間を目にすると私は背中に氷の塊でも当てがわれたように、全身に悪寒が走った。

ゾクゾク!ゾクゾク!

「え!?何!?この悪寒!?」

なんか寒気までしてきた...

「うーん...なんかこのままこの部屋で寝るの...なんか、やだな...」

「どっかいこうかな...この時間でやってるお店あるかな..」

そう私は呟き、周りを見渡す

「スマホ、スマホ。....あった!」

ベッドにあるスマホを手に持ち、画面をタップした。

タップすると日付、時間が出てきた

スマホ画面

5/13金 1:22

「あ!明日土曜だった!」

私は土曜という曜日を見て落胆した。

寝ぼけて忘れてた...

あー、土曜か...

なぜ私が土曜という曜日を見て落胆しているかのというと...

混むのです!

そう!ケーキ屋は土日混むんです泣

そういえば翔子ちゃんも今日ささっと帰ってたもんな...

あーやだなー


土曜のケーキ屋の込み具合を頭の中で妄想し始める私


「ありがとうございましたー」

レジでお客さんの会計を対応する私

そして辺りを見渡す。

テーブル席は満席...

今日込みすぎ...

品だし、レジの往復...


はぁー


溜息をついていると斎藤さんは大きな声でレジ前の私を呼んだ

「近藤さん、このモンブラン出しといて!」

「あ、はい!」


.......


「寝よっ」

私寝たいと思います。

か弱い少女は寝ないと明日がんばれないです。

音もなんだか鳴ったり、鳴らなかったりだし!

そう思った私は電気を消し、ベッドで目を閉じる。

ピシ!

ピシ!


あれ?音の大きさ...変わった...?

目を閉じる前はかすかに聞こえる程度で治まっていた天井の音が大きくなっている...?

ちがう。なんか近い!

そう!天井の奥の方から聞こえていた音が近くなってる!

ズ、ズキッ!

ウッ!ず、頭痛?

近づく音を認識した私に、今度は頭痛が走った!

い、痛い!

あ、あれ...い、意識が...頭から...こぼれ落ちていく...

私は意識を失った。



ジリリリリリ

目覚ましの音が部屋中に鳴り響いた。

目を開け、ベッドから起き上がる私。

「え...?朝...?」

あれ昨日の夜...天井から音が....

ズキッ!

ウッ!

頭痛がする...

なんだったけかな..

そもそも昨日起きてたのかな...

それとも夢...?

なぜかその事を考えると頭痛がして、それ以上考えられなくなってしまう...

と、とりあえず...よ、用意しなきゃ..

私はベッドから出て洗面所に向かおうとする。

すると

グ、グラッ

め、目眩い?

歩き始めた私はその場で目眩いを起こした

た、たぶん目眩いだな...それに...

あれ?なんか体疲れてる...?

なぜか自分の体に疲労感が色濃く現れ始める。

疲れてるって事は...やっぱり昨日の夜起きてたのかな...?

うーん...

とりあえず用意しなきゃ!

私は重い体に鞭を打ち急いで用意をして、バイト先に向かった。


.......

遠いな...

いつもだったらもう着いてるはずなのに今日はなんだかお店が遠い...

やっぱ寝てないのは辛いな...

あの音なんだったんだろう...


..........

???

あれ?あの音??

やっぱり音してた?

部屋では思い出せなかったなのに...

どうして?

私は驚きを隠せないでいた。

それに...

ず、頭痛がしない?

な、なんでかな....

ふと私は前方のあるモノに気付く

「あ、お店の看板が見えてきた!」

私は少し歩くスピードを上げた。

「ふぅー、やっと着いた…」

「とりあえず今日の体力だと色々考えると疲れるからバイトに集中しよ..」

とういうか今日無事に終わるかな...

混むんだよな...

私はお店の前でたたずむ。

た、倒れるかも...


........


いや!ダメよ!私!

ブンブン

私はこの気持ちを振り払うかのように首を横に振った。

「こーゆうときはいつもどーりに仕事すれば大丈夫大丈夫」

平常心。平常心平常心。

バイト始まってしまえばなんだかんだ終わってくれるだろうし!

カランカラン

そしてお店のドアを開けた。

「おはようございます!」

私はお店に入るとみんなに挨拶をした。

や、やばい...

挨拶するだけでも辛いかも...

と、とりあえず掃除から...

今日の最初の業務モップ掛けから始めた。

キュッ!キュッ!

あー、モップに体が振り回されるー。

うわー...やっぱ今日は倒れるかなw

いやいやいや!

とりあえず考えたら負けよ!私!

こうして私は疲れている事をあんまり考えずにバイトに集中した。



「畏まりました。繰り返します。ベイクドチーズケーキ、アップルパイ、イチゴのミルフィーユ

こちらでよろしいでしょうか?」

お客さん「はい、そちらでお願いします」

注文を取りホールに向かう私。

すると斎藤さん

斎藤さん「唯ちゃん、その注文ホールに頼んだらあがっていいわよ!」

キ、キター!!

ついに土曜戦線から解放される!長かった...

「はーい!わかりましたー!」

「唯ちゃん、おつかれさまー!」

おー!かわいいかわいい翔子君、私はあがりますw

「うん!翔子ちゃんおつかれー!」

でも忙しそうだからいつもの絡みはなしよ!w

そして私は更衣室へ

ガチャ

更衣室のドアをあける私

ふうー

ロッカーに頭をつける。

今日...辛すぎ...

着替えるのもキツイ...

着替える手も止まる。

........

着替えよう!帰れなくなる....

私はなんとか着替えてお店を後にした。


帰宅中

フラフラ~

あー、景色が揺れる...

さらに暗いから吸い込まれそー。

当然なんだけど帰りは行きよりもっと辛いよね...

少し歩くとアパートの前の公園が見えてきた。

あそこを超えれば...家....

がんばれ!私!

そして公園を横切る。

うん?

公園の方を見る私。

なぜだか、公園が気になった。

この公園ってけっこう広いな...

でも人がいないな...

ふつうこんなに広かったら夜でもけっこう人いるんだけどな...

さらに私は公園の奥の方を見る

あれ?なんか視線が外せない。

奥の方は薄暗くて、何も見えない。

なんというか、公園の奥を見続けると視線も外せないのもそうなんだけど

全身に汗が流れるような不気味さを感じる....

す、吸い込まれそう...


ピコン!


あ、メール。

私は携帯を開く。

翔子ちゃんからだ。

なになに...

翔子『今日の売上80万行きそう(^_-)-☆ 来週の平日、焼き肉あるぽっい!』


お!恒例の売上いい時のご褒美タイムがくるのか!

ウチのお店は売上がいい日があると、次の週に本部からボーナスで食事を経費で落とせるようになるのだ。

今日頑張ったかいあったなー!

私は携帯のメールにきをとられたせいか公園から視線を外し、公園を後にした。



私はメールを打ちながらアパートの階段を登る。

『楽しみだね~』

『そうだね(#^^#) 時間だ。バイト戻るね!』

『うん!残りがんばってね!』

そして202号室の前

ドアを開ける私。

あーあ、ほんと今日疲れたなー。

シャワー浴びて早く寝よっ

来週焼き肉楽しみだな!

焼き肉の事で公園の事はすっかり忘れていた。

シャー

シャワーを浴び鏡の前で髪の毛を拭く私。

ふと鏡で自分の顔を見た。

あれ?

目にクマがある...

目の下のふくらみの部分に小さいクマがある。

「私あんまり目にクマとかできないんだけどなー。

.........

寝ろって事だな」

その後私は頭を早々に乾かし、すぐにベッドに入った。

ベッド気持ちいい!

すぐ眠れそう。。

スースー

ほんとにすぐ寝てしまった笑

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