第9章
唯「お母さん!」
私は部屋を飛び出してしまった
翔子「ゆ、唯ちゃんダメだよ!」
パンパン!
パンパン!
パンパン!
私は音のする方に走る!
辺りを見ると、部屋の電球が割れていて窓までも割れている。
私は母の部屋に到着する。
「お、お母さん!」
ドアを開けた!
そこには悟浄君と母が居た。
母「ゆ、唯!」
悟浄「唯さん!」
よ、良かった!お母さんぶ、無事だっ...
と、思った瞬間
グサリ!!!
壁際にたっていた母の首からクギが出ている。
母「か、か、か、」
悟浄「な、何!?」
唯「う、嘘...いや!いや!いやだよ!お母さん!!」
母は倒れた。
悟浄「ゆ、唯さん離れて!!」
悟浄君は私のもとに走り出し、手を取った。
唯「お母さんが!お母さんが!」
悟浄「部屋に戻りましょう!」
悟浄君は私を引っ張り走り出す
唯「ううう...」
悟浄「唯さん...」
部屋に戻る私達
翔子「ご、悟浄さん...何があったのですか...?」
悟浄「唯さんのお母さんが...亡くなりました...」
翔子「そ、そんな...」
悟浄「あ、安心してください...この部屋に居れば2人は大丈夫だと思います...」
それから私達は一夜中、窓が割れる音や電球の割れる音と共に過ごした。
朝方ようやく音が止み、私達3人は疲弊の中睡眠した。
唯「う、ううん..」
私は目を覚ました。
周りを見渡すと疲れきって寝ている2人
唯「私のせいだ...私が家に帰ってきたばかりに...」
私は気付かれないように部屋を出た。
そして1人外に歩き出す。
私1人が死ねば...
収まるかもしれない。
1人あてもなく歩く私
気付くとそこは修善寺観光街だ。
時間がまだ早いせいかどこもしまっている。
子供の頃、お母さんとおばあちゃんで歩いた観光街...
母「唯!」
祖母「唯ちゃん!」
2人の顔を思い出す私
もうおばあちゃん、お母さんは死んでしまった...
私も死んじゃうのかな...
唯「し、死にたくない...ううう...」
泣き崩れる私
「大丈夫だよ」
誰かが私の手を握った。
そこには
........
翔子ちゃんだ!
翔子ちゃんと悟浄君がいる。
唯「翔子ちゃん...」
翔子「唯ちゃん、私がついてるよ」
私は思わず翔子ちゃん抱きついてしまった。
悟浄「唯さん...これから、伊藤綾女の実家に行ってみないですか?」
唯「え!?実家?」
翔子「悟浄さんから聞いたんだけど、綾女さんの実家はこの静岡の伊豆にあるんだって...」
伊豆...
唯「そ、そうなの、悟浄君...!?」
悟浄「ええ、もしかしたら綾女を成仏させる何か手掛かりが得られるかもしれません」
悟浄「現状では、綾女を成仏せる手立てがありません」
唯「悟浄君...でも2人を巻き込めないよ...」
翔子「唯ちゃん...」
翔子ちゃんは私の手を握る。
唯「うん、わかった」
翔子ちゃんと悟浄君は笑顔になった。
私達3人は綾女さんの実家伊豆に向かう事に。