序章
「いい加減いつになったらできるようになるの!?」
「ご、ごめんなさい」
母親に娘は怒られている。
「〇〇!こっちに来なさい!」
「はい...」
庭に呼びつけられる娘
「今日は明日の朝までここにいなさい!」
「やだ!やだ!お母さん!お願いします!」
パチン!
母は娘を殴る
「痛い!」
そして母は何も言わず娘を置いていった。
カランカラン
「いらっしゃいませ!」
私の名前は近藤唯。
年齢は18歳
このケーキ屋でアルバイトをしています。
1人の女の子がエプロンを巻きながらストックから入ってくる。
「唯ちゃん、今日も張り切ってるね!」
「あ、翔子ちゃん、おはよう!」
彼女の名前は松井翔子
私とは同い年でこのケーキ屋で1番仲の良い女の子。
私が行きたいお菓子の専門学校の学生なんだ。
「おはよう」
「当然だよ!お仕事がんばって早く翔子ちゃんと同じ専門学校に行きたいもん」
「唯ちゃんちょっといいかしら?」
あ、チーフが呼んでる。
チーフのいるホールに行ってみる
この女性の名前は斎藤さん
私が働くケーキ屋のチーフ
すごい面倒見がよくてお世話になってるんだ。
年齢は47歳
「砂糖が足りないから、駅前のスーパーで買ってきてくれないかしら」
「わかりました」
「よろしくね」
夕刻
あ、もう18時だ。
時計は18時を指していた。
「唯ちゃんお疲れ様。上がっていいわよ」
「ありがとうございます。翔子ちゃんお疲れ、また明日よろしくね」
「お疲れ!気を付けてね」
私は着替えて帰路に着いた。
帰り道
私はアパートで1人暮らし。
アパートに着くと、部屋のポストにチラシが入っている。
「なんだろう...」
アパートの老朽化による取り壊しとなります。
下記の電話番号にご連絡ください
唯「えー、このアパート取り壊しするんだ...」
明日ちょうど休みだからここの不動産に行こう。
次の日
私はアパートの不動産に向かった。
伊澤コーポレーション
カランカラン
私は伊澤コーポレーションのドアを開けた。
中に入るとお客さん用の白い細長い机が4つある
そして、その机の前にはイスがある。
ドアの右脇に小さなテーブルがあり、その前にお姉さんが立っていた。
ここで受付するのかな?
そんな顔をしているとそのお姉さんが話しかけてきた。
お姉さん「いらしゃいませ」
お姉さん「お客様、今日はどういったご用件ですか?」
唯「はい、この伊澤コーポレーションさんの物件に住んでまして、このチラシを見て」
私はお姉さんにチラシを見せる。
お姉さん「畏まりました、そちらの席で少々お待ちください。」
唯「はい、わかりました」
私は待合席に座る。
しばらくすると
「お待たせしました、こちらにどうぞ」
男の人に話しかけられ、席に案内される
男の人「本日はご来店ありがとうございます」
男の人「〇〇市のアパートの住居者様にはこちらの物件を提示させて頂いております」
男の人は私に物件資料を見せる
唯「ありがとうございます」
私は物件資料を見る。
うーん、どこもバイト先から遠いな...
あれ?
なんか一番下の資料近場かも...
5枚の資料の下に挟まってる資料を見た。
ここならオッケーかも!
唯「ここでお願いします」
男の人「畏まりました。引っ越し費用等はこちらで持ちますので、引っ越し準備が出来ましたらこちらにご連絡ください」
唯「わーい!良かった!」
ratt 202号室
そして3日後私は引っ越した。