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2030

青空の広がる田舎の畑で、

二人のおじいちゃんは誰にも見つかることなく無事に小判を数え終わり分前をいくらにするか決まった。


「ところで、今日は遠路はるばる、なんで来たんだい?」とおじいちゃんは尋ねた。


隣のおじいさんは、新聞紙に包んだ物をおじいちゃんに渡した。


「うちで取れた玉子を持って来たんだよ。」


「玉子か!ありがとう。」


おじいちゃんは喜んでいる。


その時、僕はおじいちゃんが手にしている新聞紙を見てびっくりした。

新聞の日付!


『2030年3月8日』


2030年!!!!今年じゃないか!ここって、昔じゃ無かったの?


僕、てっきり犬に変身した上に、過去にタイムスリップしてしまったと思い込んでいた。


それに……隣のおじいさんの足元、

NIKEのスニーカー履いてる!!!上は着物で足元はスニーカー!!


だとしたら!ここは、何でこんなに文明が遅れているんだ。


おじいちゃんとこは、電気もガスもないぞ。米は釜戸で炊いてたし。


おじいちゃんは玉子をもらってよっぽど嬉しいのかニコニコしている。


「Amazonに玉子の配達を頼んでもドローンが野鳥に襲われたり山賊に撃ち落とされるから玉子は買えないんだよなs地区に来てもう、10年か……」


「そうだね。こんな田舎、僕はまだ慣れないよ……

カミさんはここの生活が嫌で僕を捨てて、あんなタヌキオヤジのもとに走っちゃうし。

お金もできたし借金を返して東京に戻ろうかな。」


おじいちゃんが、『S地区』って言った….


僕はやっと、自分がどこにいるのか分かって納得した。


ここは、S地区!!もしそうなら、まずい! おじいちゃん、僕のせいで捕まる!


拾得物隠匿罪とかなんか、罪になるよー


ここS地区に住む人々はあらゆる事が監視されている。


どんな方法で監視しているかは政府の極秘事項でよくわからない。


S地区内で違法な事をしようとしたり脱走しようとしたら即、発見され何かしら制裁されるらしい……


どうしようー


おじいちゃん達、ヘラヘラ笑って和んでいるよ。


僕が心配していると、案の定、遠くから車の近づく音がして来た。


砂埃を立てながら2台のジープが走って来るのが見えた。


おじいちゃんは、ジープに気がつくと手に持っていた玉子の入った籠を落とした。


ビックリして身動き取れなって立ち尽くしている。


隣のお爺さんは小判を物凄い勢い勢いでかき集めて壺に入れ草むらに隠した。


そうしているうちに、ジープが畑の横に到着し人が降りて来た。


身長160cmくらいの小柄なのが一人と身長190cm近くありそうなガタイの良いのが一人。


迷彩服来て、サングラスかけて、手に銃ぽいの持ってる〜


軍人??? よく見ると、服に血のりがついてるよ……








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