第100章 プランテーション・アトラクション3☆☆☆///
宇宙植物星人犬桜は幸恵に宇宙人達の襲来が近いことを告げるのだった~~~
「先程AIから脳波に届いた情報によりますと、彼らは既に続々とこの惑星「名もなき影」に到着し、入り込んでいる模様です!
目的は……、どうやら貴方のご主人であります立花博士が宇宙サミットを開催するために呼び寄せているとのこと……」
幸恵はそれを聞いた次の瞬間、立花に対するかつての怒りがフツフツと湧き上がるのを感じるのだったーーーー
「あの立花の奴、私を差し置いて内緒でサミットを催して……
きっとこの私の星を乗っ取ろうと企てているのね!久々に現れて改心したと勘違いしたアタシが馬鹿だったのね……」
すると桜から次の情報が伝えられる。
「この惑星から約3億光年離れた先の銀河から現れた宇宙船の持ち主は高齢な船乗り、ジェイク……」
すると、幸恵の表情がみるみる青ざめて行くのだった〜〜〜
幸恵は怒りに震えながらも、冷静さを取り戻そうと心に誓った。
彼女は宇宙植物星人犬の桜と共に立花博士の元へ向かう。
真実を確かめることに決めたのだった。
そして立花博士の研究所に到着した幸恵たちは、博士が宇宙サミットを開催する真意を尋ねる。
すると博士は驚きの表情を浮かべた。
彼は幸恵の言葉に対して一切の憶えがないばかりか、宇宙人の存在や襲来の情報をも聞いたこともないと主張するのだった。
「幸恵、私は本当に何も知らないのだが。宇宙人の襲来やサミットのことなど、全く聞いていないよ……」
立花博士は言う。
幸恵は一瞬、博士の言葉に戸惑ったが、桜が新たな情報を伝えてきた。
「幸恵様、私が調べたところによりますと、この情報は立花博士には見えていない次元から届いているようなのですーーーー
ジェイクという高齢な船乗りの存在も、何か異なる次元から関わっている可能性がありますが。」
そう桜が語った。
幸恵は深く考え込んだ。
もし立花博士が宇宙サミットを開催するために宇宙人を呼び寄せているのではなく、他の次元や銀河からの介入があるのかもしれないという考えが頭をよぎる。
「私たちは真相を解明しなければならないわ。このジェイクという船乗りが何者なのか、そしてなぜ私たちの星に関与しているのかを知る必要がある。」
宇宙植物星人犬桜も幸恵の決断を納得し、ともすると彼らは立花博士と協力して事態の真相究明に取り組むことにするのだった。
彼らはジェイクの船や宇宙人の到来についてさらに情報を集め、それぞれの専門知識を駆使して推理と分析を進めてゆく。
幸恵と彼女の側近たちに宇宙の謎に立ち向かいたいという衝動が走った。
そして幸恵は立花から聞いた新素材の出元がもしかしたら立花博士が宇宙空間を旅していた時にジェイクの星から手に入れたのではないかと勘ぐるのであった。
「もしや、立花の奴、あの素材はきっとジェイクの星から盗み取ったに違いない……
その証拠に遥かに遠いジェイクの星からここまで到達するのに、時空移転可能な素材の船でないとこの惑星まで来れるはずなどないのだからーーーー」
幸恵の推理には一定の根拠があるように桜には思われた。
幸恵は立花博士に対して真実を明らかにするため、素材の出所に関する質問をすることに決めた。
「立花博士、この新素材はどこから手に入れたのですか?もしかして、ジェイクの星から来たものではないでしょうか?」
幸恵は冷静な口調で問いかける。
立花博士は驚きと疑問の表情を浮かべるや、しばらく黙って考え込んだその後に答えはじめるのだった。
「実はね、私はジェイクの星から新素材を手に入れたことは本当にありませんよ。
この素材は、地球外の他の場所で発見されたものに違いなく、私の研究所に送られてきたものなのですから。
私自身が宇宙空間を旅したこともありませんし、ジェイクとも何の関係もありません!」
立花博士の言葉により、幸恵は自分の勘違いだと気付いたふりをすることにした。
彼は無実であり、ジェイクの星との関連も存在しなかったのだ、と。
幸恵は深く頭を下げ、謝罪の言葉を述べ始めました。
「立花博士、私は誤解をしていました〜〜〜私の疑いは誤りでした。申し訳ありません。」
立花博士は微笑みながら手を差し伸べ、幸恵を励ましました。
「幸恵さん、それは問題ありません。あなたの心配と行動は、この星を守るためのものであったことは理解しています〜〜〜
私たちは協力して真実を明らかにし、星を守るために努力しましょう」
幸恵は立花博士の言葉に救われた気持ちでいっぱいになったふりをすることにした。
そして彼女は立花の話を鵜呑みできないままに、再び前を向き宇宙船の持ち主であるジェイクとその目的を解明するために続々と訪れる宇宙人達の襲来に立ち向かう覚悟を本気で確かめるのでしたーーーー
to be continued☆☆☆///