第二話,工作員を撃破せよ!
前回までのあらすじ.
大日本国防戦車隊の戦車中隊長眞田少佐率いる
戦車第2中隊はそれぞれ散り看板娘を探すべく
活動を行っていた
しかし眞田少佐らの部隊は
事件にであった
高校の女子生徒が北の工作員、田中姫男(偽名)に
さらわれた、拉致被害者をとりかえすべく
戦車はないがもっている拳銃と刀で工作員が
潜伏している場所へ突撃を敢行したのだった
*6時ぐらい*
夏である
まだ明るい
「はぁ…はぁ…田中さんの家はここかぁ…」
「随分歩きましたね」
10kmは歩いた彼ら…
また昼から立ちっぱなしなので体力は
そろそろ限界
「ああ!!これは金○日将軍の写真!まちがいなくここは工作員の家です!」
「金だか朴だか李だか知らんが…我々は同じ日本人を助けなればならない!!」
「突撃ぃぃぃ!!!!」
そう叫んだ眞田は部下と共に
扉へ全力疾走した
「貴様!!」と声をあげ足で
ドアを開けた後、刀を抜いた
そこに、いかにもニダーな男と縄で縛られた
とてもかわいい女の子がいたのであった
「なんだ?お前ら何者ニダ?」
「田中とは貴様か!!」
「ウリは金伯春ニダ、将軍様のご命令の元
日本人の女の子を連れ去りそして日本に賠償を要求するニダ」
「つまり…女の子を返してほしければ一ヶ月以内に80兆円を引き渡さなかったら
女が死ぬか正義の報復打撃戦を開始するニダ…」
「貴様ぁ!!日本と戦争をおっぱじめる気か!!」
「我々の後ろには陸海空自衛隊という味方がいるのだ!!」
「え?隊長、自衛隊は味方なんですか?」
そう…実は国防戦車隊と自衛隊、特に陸上自衛隊は繋がりが深い
表向きは国民にそう思わせる為敵対的にしているものの
実は影で同盟を結んでおり、もしもの時には共同作戦をとる、そうである
これを知るのは自衛隊の上の一部のみである
軍事機密でガードも硬い、誰にも知られていない
なおこのほか、アメリカ軍も影で同盟軍であり
こちらももちろん、軍事機密である
共同行動をする為、国防戦車隊の装備は自衛隊、もしくはアメリカ軍と
同様のものを使用している
たとえば臣民義勇歩兵軍はM16、M4カービン
さらにドイツからパンツァーファウスト3を輸入、これが歩兵軍の主な装備
一方主力の戦車隊は国産の90式戦車や74式戦車、また資金不足から
旧式の61式戦車、練習用・予備として南洋の島々から持ってきて修理した
九七式中戦車(現代改修版)が存在する
現在61式やチハのような旧式の戦車が
前線で戦う事はない、
ただし昨年、成田空港で革命的労働者協会と
交戦した際には九七式中戦車が引っ張り出され
革命的労働者協会に57mm戦車砲を放っている
なおその時正面に迫撃弾が命中したものの
25mmとはいえその程度の簡易兵器ではチハの
貧弱な装甲でも耐えられる
逆に57mm砲は敵の盗難車のトラックの
荷台や運転席部分のドアを貫いている
もちろんバレたらそれは一大事である
なお軍需産業を取り扱う大手も戦車隊を支持している
「ちょっとまってください!なんですかこの適当な設定は!!」
「いいじゃないか、どうせ火葬戦記にも劣る小説だし、作者も適当に書いている。
こんなの読む奴いるのか?」
「隊長、後ろ向きにならないでください」
「だって、我々は軍人らしい事なにもしていないではないか?」
「大体今回の任務も半ば誘拐だし」
「しかし、上官の命令は絶対であり…」
「それはそうであるが…なんというか…士気が…」
「隊長!!そういう時は軍歌を力いっぱい!」
そんなくだらない会話をする
彼らに工作員は怒った
「こらぁ!!ウリを無視するなニダ!!」
「ああ?ああ!!ごめんごめん」
「あまりにも貴方影が薄くて」
「なんだとぉぉ!!」
怒って当然である
その時、工作員は拳銃を出してきた
その拳銃は人質の女子高生に向けられ
それと同時に工作員はにやついた顔になった
「ふひひ…ウリを無視したり変な行動したら…この女の頭を弾が貫くぞ」
「貴様!!なんて卑怯な!このチョンめ!!」
「だまらんしゃいジャップ、この女の命がほしければ…ウリを
首相にあわせるニダ」
彼は首相と直接対談し
80兆円を請求するようである
この女を人質に
「しかし隊長、どうします?」
「これでは我々、行動できませんよ」
「心配するな、今戦車隊に連絡を入れた、後に援軍がくるはずだ」
「ですが…」
そのとき工作員が銃を
女の子の頭につよく押し付けた
「いたぁい!!」
女の子は叫んだ
相当力を入れているらしく
とても痛く感じるように眞田の目には映った
「はやくしねえと…この女の頭を撃つぞ…」
眞田は悩んだ
下手に行動すれば…という恐れから動けない
(畜生…我はなんと甘い…)
自分の甘さに悔やむ
そのとき!!
「ニダァ!!痛いニダ!!」
「隊長!あいつ倒れましたよ!!」
「なにぃ!?…誰だお前!!」
そこに現れたのは
陸軍戦車兵の格好よりも怪しい
なぜか魔法使いのような格好をしている
小学生ぐらいの少女であった
「女の子を人質にするなんて許せない!今のはおしおきです!」
見た目どおりのロリ声だ
二宮に限っては「かわいい声っすね」というくらいであった
まあ、二宮はちょっとロリコンが入っている男であるが
その時、とっさに眞田は動いた
女の子の縄を解いてあげた
「大丈夫でありますかお嬢さん?我々がきたからにはもう安心であります」
「貴方達なにもしてないでしょ…」
魔法使いみたいな格好している女の子は
あきれながらつぶやくのだった…
眞田はそれを否定した
「馬鹿者!!私は縄を解いた!そしてこれからあの男を成敗してくれる!」
「原口!!ラジオだ!!抜刀隊を流せ!!」
命令どおり原口は15秒で
たまたまもっていたラジオを用意、
抜刀隊を流した
我は官軍…
歌声が大音量で流れる
しかも戦前音源の為かノイズがひどい
「万歳!!」
眞田必殺、万歳突撃
「うぎゃあ!!」
そう叫びをあげた工作員の腹からは血が出ていた
なんせ軍刀で突き刺したのであるから…
「…半島魂敗れたり…」
「隊長…ついにやりましたね」
そのとき、キュラキュラとキャタピラの
音を轟かせながら戦車がやってきた
「中隊長殿!ただいま到着いたしましたが…」
「もうよい、だが援軍にきてくれた事を感謝する」
「はっ!」
いかなる、卑怯な手を使っても…
国防戦車隊は負けない…
彼らには守るべき大きなものが…そう、日本という名の国家がある
絶対に負けられない戦いが永遠に続く…
(あの人たち…何者?)
そう思ったのは女子高生と魔法少女(?)である
普通のひとからみればどうみたって怪しい
しかも世間からテロ組織といわれているところの人たちである
(最も二人は気がついていない)
「…隊長、ところで、どちらがよいと?」
「なんだ二宮?」
「はい、本題ですよ、看板娘」
「…そうだな!どうだ!!魔法少女風の子にしよいか!?」
だがその言葉をきいた女の子は怒った
「失礼な!私は本物の魔法使いだよ!」
「な…なんだって!?」
眞田少佐らには衝撃の一言であった
だが、それはかえって眞田の興味をひくだけだ
…というか私、ナレーターの進藤はどっちの味方なのだ?
「あれ?さっきから下手な言葉で説明しているのって作者じゃないんですか?」
代理でやっているのですが…まあいいや、どっちの味方でも
-閑話休題-
「魔法少女!いいじゃないか!看板娘には最適であろう!」
「私は眞田少佐!是非とも隊の看板娘になってくれ」
「ええ?怪しいよ、貴方達」
「だいたいなんでそんな物騒なもの装備しているんですか?自衛隊でもないのに」
「話は後です、どうでしょうか?」
「う〜ん…まあ暇だし、つきあってあげてもいいですよ」
「お嬢ちゃんは人聞きのよい子ですな」
こうして、いとも簡単に
魔法少女、大和零麻を仲間にすることに成功した
(ちなみに大和零麻は日本で生活するためにつけた名前)
彼女は人間界について勉強すべく魔法王国という異界から
来た正真正銘の魔法使いらしい
備考:
年齢11歳、身長143cm、体重32kg
黒髪★ロングヘアー
*軍令部*
「元帥、この子です」
「ほう、これまたかわいらしい、つれてくるのが犯罪級だな」
「元帥、誰であろうと、犯罪だと思います」
「まあまあ、それより、今後もがんばってくれよ」
「はい」
大日本国防戦車隊の戦いは続く…
あと…零麻が入隊してなにか効果はあるのだろうか?
もうすこし続く