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異世界BSS  作者: 寝取られ先生
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NTRは寝取りより寝取られだろ!!!

8月末 

灼熱の夏の終わりでありながら、まだじっとりとした暑さが肌にはりつくような時期。

薄暗い室内の中、男女が互いの愛の確かめ合うようにまぐわっている。

「フフッ、とてもキレイだよ真理乃」

仰向けの姿勢で、自分の下腹部に跨る女性に対して声をかける。


「ぁん、レオくん…」

名前を呼ばれた女性は恥ずかしそうにもだえながらも、動きを止めない。


久方真理乃。

近年、急成長を遂げた日本発のITベンチャー企業『プライマリースクエア』の社長秘書。

華奢でモデルのような体型と一流女優のように美しい顔立ちでありながら、MITを卒業するほどの秀才


『プライマリースクエア』の設立メンバーであり、現在の代表取締役社長である波立健一の恋人でもあり、テレビの取材では波立から

「彼女は、僕がこの会社を作ってから大きくするまで支えてくれた女性です」とまで言われていた。お互いのことを「マリちゃん」「ケンくん」と呼び、ラブラブカップルとして報道され、お茶の間を華やかにした。




が、そんな久方真理乃は今、この俺 才羽レオの上にまたがりよがっている。


キレイに手入れされたサラサラの髪の毛を乱し、スラっと伸びる手で俺の手と恋人繋ぎしながら。

その人差し指にはダイヤをハート型に配置したプラチナリングがはめられている。

おそらく健一、いやケンちゃんにもらったのだろう。


腹の上にピチャッと水滴が滴る。彼女の汗だ

彼女の口からははぁ…はぁ…と声が漏れている


港区白金台にある超高級マンション『グランドーレ白金』

その最上階、女性が一人で住むには大きすぎる4LDKの部屋


40階層からの眺めを、独占しながらリビングルームのソファー上での行為はとても愉悦を感じるものであった。


「今日はとても情熱的だね、真理乃」

すけそうなほど透明で華奢な彼女の腹に手を這わせ囁く。


「ん…、だってレオくん、最近全然来てくれないから…」

「ハハッ、俺も忙しいからな。それに、ほら…真理乃には彼がいるだろ?」


そう言いながらチラッとテレビ台を見る。

健一と真理乃の二人がキスをしている背後にイルカが飛び跳ねる写真が飾ってある。


「やぁ…!ケンちゃんの話やめて…」

「あぁ、ごめんごめん。お詫びにもっと可愛がってあげる」


真理乃を抱え、机の上に彼女を乗せる。

「今度は俺が攻めるから…」

彼女の柔らかな背中に手を回し、彼女の体温を感じる。


その時、カチッ

部屋の電気がつく

あまりの眩しさに目が痛む


「お、お前!真理乃から離れろ!」


脇腹に鈍い痛みを覚えるとともに、机から引き剥がされ床に転ぶ。

どうやら蹴られたらしい。


体勢を起こし、相手を見据える。

連日、テレビや雑誌広告で嫌というほど見る男の顔

健一だ。


真理乃は裸のまま、机の上から上体だけ起こし驚愕したような顔で健一を見ている。


「ケンちゃん…!なんで…?明日、ロンドンから帰ってくるって…」

真理乃は大きな目を更に見開いて驚愕している。


「ほら…明日、真理乃の誕生日だろ。だからびっくりさせようと思って」

黒髪で少し童顔な顔の彼は、相変わらず俺を睨みつけている。


「なのに!テメェは僕の真理乃を襲いやがって!覚悟しろよ!!」


チッ、めんどくせー。この糞陰キャが、調子に乗るなよ

そう思いながら彼の前に立ち、見下ろす。


小さいな身長160もないんじゃないか?


「なっ、なんだよテメー!やるってのか?」

レオを見上げる健一の顔は少しこわばっている。

当然だ、なにせ俺の身長は185近く。確実にこの日本ではでかい部類だ。

それに俺には東欧系の血が入っている。

金色の髪の毛は地毛だし、筋肉もある。


自分より身長も高く、筋肉もあるようなやつに喧嘩を売るバカはいない。


「おいっ、これ以上近づくなよ!もう警察も呼んだからな!」


「警察?なんで警察なんか呼ぶんだ?」


「はっ?お前、目の前で真理乃を襲っといてしらばっくれる気かよ!このクソ強姦魔!!!」


強姦魔?あーそういうことね

思わずハハハッと笑いが溢れる。


「なに笑ってんだ強姦魔!」


「それ以上レオくんのこと悪く言わないで!」

パンッと健一の顔に容赦のないビンタがお見舞される。

真理乃だ


健一は自分が何をされたかわからず混乱した様子だ

「まっ真理乃?叩くならその強姦魔の方だろ」


「強姦魔じゃない!」

上裸にかけてあったバスローブを羽織った姿の真理乃は、俺の隣に並び俺の腕をとる。

柔らかな胸の膨らみを腕に感じながら彼女の顔を見る。


その端正な顔立ちで、健一を見つめる彼女は一枚の絵のように美しい。


ピンポーン!

「警察です」

玄関から声がした。

もう到着したのか早いな。


健一が急いでドアを開けに行き警察を中に引き入れる。

リビングに疲れた顔をした男性警官が入ってくる。


「おまわりさん!ほらそこの奴が僕の彼女を強姦したんです!」

健一が俺のことを指差す。


が警官は混乱しているようだ。

それもそうだ、被害者であるはずの女性が強姦魔の腕に自分の胸を押し付けるようにして立って、こちらを睨んでいるのだから。


「えーっと、そちらのお兄さんが隣の女性に性的暴行を加えたということであっているかな?」


「は「いいえ、違います」

健一の返事を真理乃が遮る。


「どういうことだよ、真理乃ォ!僕を裏切ったのかよぉ」

健一が真理乃に食って掛かる。


「ケンちゃん、いえ健一さん。私はレオくんとの肉体関係無しじゃ生きていけないの」

真理乃が言う。


健一も警官も豆鉄砲を食らったような顔をしている。

聡明で美しい彼女の口からそんな言葉がでたら誰だって驚愕する。


健一は完全にフリーズしている。どれ、助け舟を出してやるか。

「真理乃、健一くん聞こえなかったみたいだからもう一度言ってあげて」

「私はレオくんとの肉体関係無しじゃ生きていけません」


健一はまだ固まっている。

男性警官の方はやれやれ痴話喧嘩に巻き込まれちまったという感じだろう。


「ほら、もう一度言うんだ」

俺は促す

「私はレオくんとの肉体関係無しじゃ生きていけません」

体に電流が走ったような快感が脊髄を走り抜ける。


たった今!俺はこの健一とかいう将来有望な若手社長よりも上だ!


「さぁ、もう一度」

「私はレオくんとの肉体関係無しじゃ生きていけません」


ああああああああああぁぁぁ!!!

たまらない!最高だ!

さて健一の反応は?


健一はやっとフリーズが溶けたようで

「真理乃…?何を…?」とうわ言を言っている。


「もう一度」

「私はレオくんとの肉体関係無しじゃ生きていけません」

 

どぅわわわわわわわわわわわ!!!

脊髄を通った快感は体中の穴という穴から吹きこぼれんばかりに高まる。


「もう一度!」

「私はレオくんとの「もう一度!!」「私はレオくんとの「もう一度!!!「私はレオくんとの「もう一度ぉ!」


ついに黒髪で童顔の健一は泣きだしてしまう。


どぅりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!!!!!!

脳のシナプスが快感に耐えきれずショートしそうだ。


俺はこの瞬間を。他人の女を屈服させ、相手の男に完全な敗北感を与えるこの優越感を味わうために、生きている。


「真理乃ぉぉぉお、僕達の会社は!財産は!愛は!どうするんだよぉぉぉお」

健一は半狂乱に真理乃をまくし立てる。


が真理乃は涼しい顔をしてまっすぐに健一を見つめ

「私はレオくんのセフレがいい」

と言い放つ


あぁ、こいつは数多いるセフレの中でも特にかわいがってやろう…。


「ふざけるなぁ!」

健一は真理乃に向かって掴みかかろうとする。


ボディががら空きだな。

足を振り上げる。


そこへ健一が掴みかかる勢いを殺しきれずに、突っ込む。


べゴォッという音ともに健一が崩れる。

完全に脇腹に入ったか?


ウッボェェェ、健一が嘔吐する。

そしてそれを隣で真理乃が、ゴミを見るような目で見つめる。

浮気をしているという罪悪感と俺との時間を過ごす悦びが永らく彼女の心で争っていたが、健一が男として、いやオスとして完全に俺に敗北したのを皮切りに彼女への健一への感情は嫌悪へと変わる


あー、最高だ。これでこの女は俺のものだな。


「はい、もういいかい?痴話喧嘩はほどほどにね」

警察のおじさんが仲介に入る。警察のおじさんが嘔吐している健一を介抱するために彼を立たせる。

「ほら、まぁ若いときは色々あるよね。さっトイレで続きは吐くんだな」


立ったときの健一の顔は涙と吐瀉物でドロドロだ。


介抱され、トイレへ向かう健一の背中を見ながら優越感を噛みしめる。


「さて、真理乃。続きでも「おっおい!落ち着け」

愛人との濃密な空間に戻ろうとしたとき、警官の慌てる声が聞こえる。


振り向くと健一が警官のリボルバーをこちらへ向けている。

一瞬の隙を見て警官から奪ったのか。


そして


パンッ


乾いた音と共に激痛が走る。


「えっ?」

脇腹が熱い、手で押し付けるように抑える。

痛みは収まらない。

それどころかどんどん、あれ?


脇腹から手を離し見る。

鮮血に染まった指がそこにはあった。


は?撃たれたのか?


警官が急いで健一を押さえつける。


「ねぇ!レオくん、大丈夫?ねぇ!これ大丈夫じゃないよね、レオくんレオくん!!!」

真理乃が隣でキンキンとした声で言ってくる。


うるせぇな、クソッとんだハズレくじをひいたぜ。


「ねぇレオくん!レオくん!!!」

「うるせぇ!!!」


バキッと、手を振り上げ真理乃顔面を殴りつける。


「テメェとさえ、関わらなきゃこんなことにならなかったのに!ふざけんな!このブスが死ね!死ね!!!」


真理乃を何度も殴りつける。

端麗な顔立ちは俺の打撲をくらい、醜く歪む。

殴りつけるたび、真理乃の血や唾液や鼻水が拳について軽く糸を引く。


ベギッ、手応えがある。まっすぐ伸びていた真理乃の花が右曲がりに歪む。

だがまだ手は緩まない


「ごめんなさいレオくんごめんなさい…」

殴られながら真理乃は泣いている。


クソックソッ許せねー!こんなうまく行ってた人生なのにこの女のせい…で…。


急に力が抜ける。出血しすぎたのか…。


意識が……。


……………………………。




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