なろうアニメ戦国時代の幕開け 2017年夏アニメ感想
先日、2021年冬アニメ感想を、小説家になろう出身アニメ(以下なろうアニメ)中心に書いたところ、それなりに反応を頂けたようで、ありがとうございます。
せっかくなので、なろうアニメ中心に、過去に印象に残ったクールのアニメ感想を書いていきたいと思います。
今回は4年近く前になりますが、2017年夏アニメについてです。
なぜかといいますと、なろうアニメの発展を語る上で転換点となったと言えるのが2017年夏アニメだからです。
2021年現在、なろうアニメは毎クール複数の作品が放送され、まさになろうアニメ戦国時代の様相。
ですが昔は各クールせいぜい1つか、ないクールが当たり前でした。
2013年ログホラ、2014年劣等生、2015年オーバーロード、2016年このすば・リゼロといった作品が盛り上げ、2017年夏アニメはおそらく初となる、なろうアニメ3作品が放送されました。
前置きが長くなりましたが、以下感想と評価点をあげていきます。
私の中では50点いまいち、60点まあまあ、70点良作、80点名作って感じです。
※個人的満足した作品とおススメできる作品て違うと思うので、おススメ度もあげておきます。
※内容に触れるというよりはインスピレーション中心の感想になります。(ネタバレ防止にはなるかと)
・異世界はスマートフォンとともに(イセスマ)
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆2.5
なろうアニメ最大の問題作?の登場です。
このアニメ、当時さんざん批判され、スマホ太郎と揶揄された作品です。
理由は明確で、なろうエッセイ等で、ハーレム系ラノベのヒロインに人間味が感じられない・主人公の信奉者になっているという批判が見られますが、この作品はその典型だからです。
予算不足なのかスタッフの問題なのか、そういう批判を受けやすい構成になっていると思います。
ですが私はイセスマ好きですよ。
正直普通のハーレムアニメに食傷気味で、上記のなろうエッセイに賛同し、もっと人間味のあるヒロインを見たいという気持ちもあります。
ですがそれは色んな作品を見たいというわけで、別にイセスマのような作品が見たくないわけではないのです。
料理で言えば甘すぎるジャンクスイーツばかりでは飽きる、もっとちゃんとした食事をしたい、でも甘いものは別腹という感じでしょうか。
主人公に感情移入できないという批判もありますが、スクールデイズみたいに最初からそういう作品と割り切ってみたら面白いと思います。
(スクイズは伊藤誠に感情移入できなかったので途中まで不快でしたが、感情移入をあきらめてからは段々と誠の行動が愉快になってきて面白くなりました、見方を変えるって大事です)
萌え系アニメとしては、女の子の可愛さとか一定の水準は満たしていたと思います。
あとヒロインに順番に歌わせるEDは演出含めとても良かったです。
2017年夏アニメは私にとって、なろうアニメ以外も良作揃いの豊作クールでしたが、その中で何が1番印象に残った作品かというとこの作品になると思います。確かな存在感を放ってました。
残念だったのが、ネタアニメとしてツッコミ入れながらニコ動で楽しみたかったのですが、コメント欄が荒れて楽しめなかったことです。
(普通つまらない、自分に合わないと思う人は視聴をやめていくので、最初は荒れても徐々に平和になるものですがこの作品は最後まで荒れました。異世界オルガというMADが有名になってイセスマに興味ない人も見るようになったのも一因かも)
・ナイツ&マジック(ナイツマ)
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆4
異世界転生ものとしては無職転生よりだいぶ前から連載されたパイオニア的作品です。
異世界+ロボット+戦争ものという感じで上手にミックスしています。
1クール作品で戦争ものというと、スケールが小さくなり上手くいかない作品が多いと思ってますが、この作品はかなり上手にまとめていた印象です。
ロボットものは自分の好みとは少し違うのでこの点数ですが、人によっては十分名作になる出来だったと思います。2期が難しくても、いつかスパロボに参戦して日の目をみるかもしれませんね。
・異世界食堂
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆3.5
飯テロアニメとしてクオリティはよく、個性的な色んなキャラが出て良かったです。
なろう小説は、基本的に長期連載による重厚な設定が長所と思っているので、短い1クールアニメに向いてない作品が多いと思います。
その点この作品は単話が多く、1クールに向いた作品と言えます。
(その分、話題性に欠ける面はありますが)
ところで、これ書いている最中、まさかの2期が決まりました( ゜Д゜)
4年たつのにすごい!この調子でイセスマ、ナイツマも続いてほしいです。
以上3作品がなろうアニメでした。以下がそれ以外で私が見た作品の感想です。
・魔法陣グルグル
個人的満足度 80点 おススメ度 ☆4.5
長い原作を2クールで完結させるということで、駆け足気味でしたが、基本ギャグ作品なのでうまくまとめてくれたと思います。幅広い方にお薦めできる作品です。
原作そのままでなく、終盤等、所々アニオリを入れて完成度を高めていたのもポイント高いです。
・はじめてのギャル
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆3.5
夏らしい、明るく、楽しめるラブコメでした。マガジン中心にラブコメ流行していますが、この作品は少年エースなのでオタクにも優しいというか、また違った味わいがあると思います、調べて興味出る方はぜひ。
・ウルトラマンジード
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆4
特撮ですがウルトラマンシリーズでもなかなかの良作。
シリーズで初めてニコ動で配信されて、人気を集めていました。
アニメに影響されてかシリーズの中でもキャラの個性が強く、アニメファンにもお薦め。
(声優の三森さんも顔出しで出るし)
映画のウルトラ銀河伝説とベリアル銀河帝国がウルトラマン少しでも好きな方必見の面白さ(満足度90点)で、それを見た上だとより楽しめます。
・ゲーマーズ!
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆3.5
無職転生の監督、生徒会の一存の原作者の作品。
タイトル通りゲームネタが面白い他、ラブコメとしても、男2人、女3人の構図が新鮮でした。
あと後半のEDがシリアス路線で、本編と作風は違うかもですが、曲も演出もとても良かったです。
・ようこそ実力主義の教室へ
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆3.5
原作はラノベでもトップクラスに売れている作品。
アニメはそこまで話題にならなかったと思いますが販促アニメとしては成功だったといえるでしょう。
2期が作られないのは任天堂がマリオやゼルダのアニメに慎重なように、十分人気あるので作品のブランドの維持にこれ以上のアニメ化は逆にリスクになると踏んでいるからでしょうか。
決して悪くなかったので2期も期待したい所ですが。
Fate/Apocryphaは数話見ましたがどうも合わないと感じる部分があったのでやめてしまいました。
録画は残してますしモードレッドが気になるのでいずれ見たいと思うのですが。
2017年夏アニメはバラエティ豊かな良作がせめぎ合う豊作クールだったと思います!
それまで見るアニメの数があまり多くなかった私が、数が増えたきっかけにもなったクールでした。
(それでも本格レビュアーの方には到底及びませんが)
良い意味で甲乙つけがたかったです。
そのせいか、似たような点数ばかりになりました、すみません(^^;)
そんな良作揃いの中、なろうアニメ3作品はうまく棲み分けて確かな存在感を発揮し、現在のなろうアニメ黄金期にバトンを渡したと考えています。今後もなろうアニメの奮闘に期待しています!
そして改めて異世界食堂2期おめでとう!まさか投稿書いている間にこんなニュースが見れるとは思いませんでした。嬉しさ5割増しです。
異世界魔王が3年越しにアニメ放送していますし、なろうではないですが、はたらく魔王様も9年越しにアニメ化が決まりました。
ぜひ他のなろうアニメも続いていってほしいです。
※2021年7月追記
ナイツマ、スパロボ参戦おめでとう!ベル君がロボに囲まれて発狂が予想されるとして(笑)転生者が日本に戻るというのがどういうシナリオになるか気になる。久しぶりに買うか・・・。
※2022年4月追記
よう実、1年生編全てアニメ化とのこと、おめでとうございます!
そしてイセスマ2期おめでとう!一報聞いた時飛び上がるほど嬉しかったです、たぶん心の奥で長い間待ち望んでた作品だったんだと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
よろしかったら感想頂けるとありがたいです。
自分はこう思う、これがおススメなど、ちょっとしたことでも何でも大歓迎です。
2021年冬、なろうアニメ感想も書いてます
https://ncode.syosetu.com/n9472gw/