第十一話
(赤崎さん、、かなり強い。魔法のバリエーションも豊富でさっきからブゼリアンと距離を保って戦えてる)
(この子、やっぱりただものじゃないよ、動きが人間の速さじゃない、例えるならジャクティスみたいな剣さばき、、ファームもどことなく似てるし)
お互いの能力に驚きながらブゼリアン達をあっという間に殲滅した。人夢は足にしがみついている最後の黒い手を切り払って陽菜に問いかける。
「君の魔法の仕組みはどうなってるんだ?まぁ俺もなんでこんな力があるかは分からないんだけど」
「こっちが聞きたいよ、私は師匠に一握りの、適合した女の子だけが魔法少女に、魔法を使えるって聞いてるのに。君は男の子、わけわかんないよ」
「確かなことは、俺はブゼリアンを倒すことが目的で、君の味方だってこと。それは信じてくれ」
陽菜はプイッと顔をそらす。
「君は本気で私を助けてくれた命の恩人だし、今更そこは疑ってないわよ」
人夢はそっと胸を撫で下ろす。陽菜は警戒心の高い女の子だ。不用意に近づいてくる男子達に鋭い視線を突きつける速度は相当なものだ。中には、陽菜にそんな目で見られるのを目的に近づくやつらもいるくらいに。
「ありがとう、今の俺たちの目的は一つ、君の大事な友達をいち早く見つけることだ」
「えぇ、もちろんよ」
しかし、そうはいったもののどれくらいの時間が経っただろうか。この世界と現実世界は本来交わらない世界で、魔法少女とはいえどもその距離が密接に近づいている時にしか滞在することはできない。
時間軸もぐちゃぐちゃで一日中ここで過ごしても戻ってきたら1時間も経っていない時もある。




