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76話 「王都観光」

前回までのお話

馬車に乗って王都に出発した。

 王都に着きました。


 門番に僕のスキルがどうたらと言ったらすんなり入れましたね。ニッコニコの笑顔を見せたら笑ってくれましたよ。本物だ! とざわついていたのはいつものことなので慣れました。両親はお金持ちだし有名なんでしょう。


 どこにも寄らずそのまま王都にある祖父母の住むお家に向かいましたよ。パッと見それなりに大きいけどいい感じの広さのお家です。中に入るとお部屋がいっぱいあるけど畳の部屋が多いなあってイメージです。やはりこれぐらいが丁度良いサイズ感のお家だと思うんだ。


 しかし、祖父母は不在でした。使用人というかお手伝いさんの方だけがお家にいましたね。持ってきたみんなの荷物を預けます。なんだかメイドの数が少ないような……? 気のせいかなあ?



「仕事が終わる夕方に帰って来るそうだ。時間もあるし観光でも行こうか」

「「やったー」」「えっぐー!」

「フフッ、よかったわね」



 というわけでみんなで観光に行きます。わーい!



 ◆



 王都は居住区と観光エリアと別れています。これから向かうのはもちろん観光エリアです。


 馬車ではなく徒歩で移動しています。まあ僕の住んでいる町と比べたら人が多いですね。東京とか大阪よりは少ないので驚きはしませんよ。あとはお店も数が多いし、高級そうなものもありますね。異世界の中ではここは都会なんでしょう。うん、きっとそう。



 ガタゴト、ガタゴト……。



 今僕の目の前を通ったのは荷台かな。何かしらの生き物? の死体を運んできますね。あれは討伐された魔物かなと思うのですが、初めて見る光景です。わお、ファンタジー!


 あっちでは魔法を使って、お客の目の前で料理を作っていますよ。僕の住んでいる町では出来た物を運んでくるだけですよ。料理する姿を見ていた人がお店の中に殺到します。わお、ファンタジー!


 あそこにはいろいろときわどい姿の女性が客引きをしています。こんな昼間から何て恰好をしているのでしょう、これはけしからん! しっかり見てやりましょう。わ~お、セクシー!



「えぐぅうううううう(お姉さんこっちだよー)」バンバン!

「メンテが興奮してるよー」

「あはは、メンテは初めて来たもんねえ。俺は久しぶりだけど興奮しちゃうよ!」

「はっはっは、みんな可愛いな」

「フフッ、そうねえ」



 そんな感じで観光を楽しみましたよ。



 ◆



 この王都には、僕の住んでいる町とあきらかに違うところがあります。それは学生が大勢いるということです。そういえば王都に学園があるのでしたね。観光を楽しみながらも、兄貴は学生をチラッと見ているのが分かります。意識していますね。



「はっはっは、アニーキ―もそろそろ学園に行くのか。少し下見でもしようか」

「いいのですか?! でもちょっと恥ずかしいです」

「学園の図書館なら一般の人でも入れるのよ」

「じゃあ行きたいです!」

「わたしもー」「うぐぅ(僕も)」



 みんなで学園に向かいます。観光エリアからそれ程遠くない場所に学園はあるみたいです。



「図書館が見えたわよ」

「おお」



 大きな建物が見えてきました。兄貴が大興奮ですね。



「この図書館は観光スポットで有名なのよ。ほら、人がいっぱいでしょ?」

「本当ですね」

「パパとママは何回かここにデートしに来ているんだぞ」

「昔からパパはたくさん本を読んでいろいろ魔道具を作ってたわね」



 両親は思い出を話し始めました。でもあまりためにならなそうなのでスルーしますね。両親のイチャイチャ話なんて聞きたくないでしょ?


 で、中に入ると普通に図書館でした。



「ここは一般向けだから普通の本しかないぞ。魔法とか魔道具について書かれた詳しい本は学園の中の図書館にあるんだ。これらを読みたくて学園の生徒になる人も多いな。一応ここでも申請すれば借りることは出来るが、結構時間が掛かるんだよ」

「父さん詳しいね」

「はっはっは!」



 学園はやっぱり勉強をするところみたいですね。魔法を使った訓練とかもあるそうですよ。まあ中に入れなかったけど外見とか雰囲気は分かりました。日本でいう大学って感じです。


 異世界の学園生活っていいよね。僕も大きくなったら通いたいです。



 その後もなんやかんや見て回りました。大きい町には夢があります。なにせ王都だもんね! 大きくなったら僕もここに住んでみたいなあって思いました。



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