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61話 「誕生日に向けての目標」

前回までのお話

みんなでおねだりしまくった。

 メイクばあばとイブシじいじが王都に帰る日となりました。


 僕は馬車に乗るまでずっとくっ付いて甘えてましたね。二人ともいかないでアピールで別れる前のサービスってやつですよ。祖父母は寂しいから帰らないと言い出すと、レンタカーさんが必死に止めてましたね。頑張れレンタカーさん!


 帰りは最初ほど盛大なことをせず、ただただ静かに帰っていきました。やっぱり虹とか花火を使うようなお迎えはおかしいもんね。僕の家族や使用人達はちょっと変なのかもしれませんな。


 それと馬車の中の会話が僕には聞こえていましたよ。また3か月後に会えるから我慢するわとメイクばあばの声が。また近いうちに会えるってことでしょうねえ。



 二人ともまたね!



 別れは寂しかったですが、僕は1歳になる前にやっておきたいことが二つ出来ました。



 一つ目は、歩くことです。


 だって僕って幼馴染より小さな赤ちゃんじゃないですか。ハイハイで結構動けるようになりましたが、まだ立つことすら出来ないのです。せめて伝え歩きまではいきたいですね。これを祖父母に見せたら、もっと甘えさせてくれるでしょう。



 二つ目は、ずばりスキルについて知りたい!


 僕に何の才能があるのか気になるよね。あとはどんなスキルがあるのか調べたいところです。僕にこんなスキルがあるんだと夢が広がるもんね!



 赤ちゃんとして歩くのが目標、ついでにスキルを調べましょう!



 言葉に関しては勉強しなくても大丈夫です。大人からしたら気持ち悪いぐらい理解してますので。そういえば赤ちゃんって何歳ぐらいから言葉を理解するのかな? 少しずつ分かったよとアピールもせねばなりませんね。赤ちゃんは赤ちゃんでやることいっぱいで大変です。



「メンテちゃん、帰る前におばあちゃんから貰ったお菓子食べるわよ~」

「えっぐ!(やったー!)」



 あとでゆっくり考えましょう。メイクばあばが選んだお菓子なら美味しいこと間違いないです。



 ◆



 今、食堂でお菓子を食べています。


 アーネもアニーキ―も大人と同じお菓子でズルいですねえ。ふわふわして甘そうなパン? ですかね。まあ僕赤ちゃんですから食べられませんよね。でもアピールはしましょう。



「うぁー!」指プイ

「それはまだメンテちゃんには早いわよ」

「あぅ……」



 ダメでしたね。まあ分かりきったことなので我慢しましょう。


 僕には薄くて柔らかいせんべい? が出てきましたよ。これは唾液があれば赤ちゃんでも簡単に食べられます。最近よく食べますよ。それとは別に、たまごボーロみたいなお菓子も出て来ました。これがメイクばあばとのお菓子でしょうか? ちょっと口どけが違いますね。でも赤ちゃんにぴったりです。


 一応下の歯は2本あります。上の歯がなくても食べられましたが、やはり上下にないと噛みにくいですね。下の歯だけでも柔らかければ砕けますよ。いつ生え揃うのでしょうね。



「あーあー?(ママー?)」

「どうしたのメンテちゃん?」

「んぐぅー。うっぐ~(スキル教えて。出来るだけ詳しく)」

「またママのおっぱいが欲しいのかな~?」

「えっぐ!(そうそう!)」



 言葉が通じないので、スキルを調べるのは簡単じゃないですね。ちゅぱ~。



 ◆



 気づいたら子供部屋のベットで寝ていました。ナンス家は全員揃っていますが、僕が起きたことに気付いていませんね。むしろ起きないようにアーネと離れた位置で遊んでいます。アニーキ―は一人で読書してますね。



 ちょうどいいので少し考え事をします。



 目標の一つ目、歩くことはまあ簡単ですね。この部屋には、そこらじゅうに掴まれそうな物があります。それにナジミは母親を利用して立ち上がっていましたね。つまりメイドさんと遊んでいればいいということです! ふふふ、僕には分かりますよ。



 で、問題なのが二つ目。スキルを知ることですよ。さっき母に聞いたら別なことを提案されました。その魅力には僕のスキルを知りたいという目標などゴミ同然で敵いませんでしたが。


 んー、いっそのことしゃべれるようになればいいのかな? 伝わらないものはどうしようもないもんね。でもしゃべったら赤ちゃんが扱い終わっちゃうような……。


 いや、よく考えればこの世界って()()()()()()()()()()()()()()。でも猫って人間と同じようにスキルあるの? というかハイハイじゃ会えないので却下かな。人じゃなく猫に教えて貰おうにも会えないからさ。いい案だと思ったのですがね。



 う~ん、ダメだねえ……。アイディアが全然浮かびませんね。これは困りました。



 よし、運動でもして気分を変えましょう。



「ふわぁ~、うぐぅ」



 僕は大きなあくびをして体を伸ばします。これが気持ちいいのです。メイクばあばは、赤ちゃんは伸びをして少しずつ成長するんだよ、可愛いなあメンテちゃんはちゅっちゅちゅちゅちゅ! とキスしながら言ってましたね。メイクばあば以外にも、こそっと隠れて僕にキスをする人は結構多いのですよ。で、僕は意識せず毎回この伸びをやってましたよ。鏡見たことないから分からないけど、この行動は可愛いのかな?


「メンテおきたよー!」

「そうみたいだね。俺もメンテ遊ぼうかなあ」

「うぐぅううう!」



 今日は兄弟といっぱい遊びました。ナンス家は、祖父母が帰って寂しくなるどころか騒がしいものなのです。



祖父母編はいったん終了し、次回からは目標の話と日常がメインとなります。


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