001
俺の名は枢木 暮斗。36歳。枢戸の枢に枯れ木の木。暮れるの暮
職業は数学者。一応これでも科学者の端くれだ。
自画自賛するわけではないが実際に多くの数式を見つけた。完全に証明し切れていないものも含めるとさらに数が増える。
・・・・とここまで少し自己紹介をしてみたがなぜやっているのかは自分でもわからない。まぁ深夜にまだ活動しているからテンションがおかしくなってるんだろう。
ついでに独身です。
あー違う違う。暇すぎていつのまにか独り言を言ってるな。
・・・・・暇だなぁ。寝得ればいいのに、と自分でも思ってるけど今日は眠くないんだよなぁ。
仕方がない。ベッドの上で横になれば寝れるらー
ドスッ
鈍い音がした。
「は?」
気づいたら天井を見ていた。
ようやく気がついた。自分が刺されたことに
「(だれだ?)」
名前も知らないようなやつだったが何やら、「こいつがいなくなれば」「やってやったぞ」などと言ってる。
まぁ後ろを向いて油断してるやつの時点でダメだがな。
「ダメじゃないかぁあ人に後ろを見せちゃーあよー」
「き、気持ちっ、な、なんで起き・・」
丁度背中に刺さっていたナイフを抜いてコレを刺してきたヤツの頚動脈に刺しーー
ーーーきれなかったが多少、頚動脈に当たったようで出血がひどくなっている。
「道連れ・・・だ♪・・」
ーあ〜もうダメだ〜力も入らねぇし体から血が抜けすぎて熱かったのが寒いし。血の抜け方とかから計算して一分も持たない
だん・・・だ・・んと・・・思考が・・・もた・・・な・・い
そこで俺の意識は途絶えた。