魔法の検証 1
『生活魔法』
《火》《水》《土》《風》
「うーん、やっぱり説明がなさすぎる」
おそらくは、生活魔法にも属性があって、使えるのは火、水、土、風の4つ。
生活魔法自体にレベルがあれば、使えば使うほど強化されていくと予想されるんだけど、不明。
自身にもレベルがあれば、上がるに従って属性も増えていきそうなんだけど、これも不明。
「『なろう的に』イメージが大事って感じでやってみるしかないよな」
ちょっと恥ずかしいけど、自分のステータスがあるなら見てみたいし、
「ステータス!!」
……………
何も起こらんし。
「知ってた。
【イージーモード】じゃないし…
そんな事だろうとは思ってたし…
後悔なんてしてないし…」
……………暫くお待ちください。
さて、何も無かったことにして、検証開始といきますか。
「まてよ。そもそも『生活魔法』って……」
生活するのためだけのものなのか?
生活をより便利に・快適にする?
実はもっと深いのか?
生存活動、生命活動を補助したり、強化したりもしてくれたりとかか?
日本人としては、『すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』と生存権として憲法に規定されてるけれども、どうかな?
通用してくれるといいなぁ。なんて思っちゃったりなんかしちやったりして…。
引っかかるとすれば、『文化的な』ってとこだけど、幸いなことに、まだこの小屋の外の世界は見ていないのでセーフと思いたい。あくまでも今の俺の中にある『文化的』な基準は、先進国日本だ!
よし。間違ってないと思い込もう。うん。イメージって大事。
……
やばい!もしかしたら、早くもチート目指せちゃうのか?
いやいやいやいや、慌てるな。そんな甘いわけない。
期待し過ぎると、ダメだった時の落差が大きいからな。
さっき『ステータス』で学んだばかりじゃないか。
プロは同じ過ちは繰り返さないものだからな……
「ふっ」
うん。とりあえず何でもありの方向で検証だな。
『なろう的』って、凄い便利な言葉だと思う。何となくニュアンスが伝わってくれそうな気がするから。もちろん良い意味で。
読んで頂き、ありがとうございました。