大事なおハナシとこれから
朝食が終わると、討伐隊の指揮をしていた「ウラガさんの遣い」と名乗る男がやってきて、町長さんの所へ連れて行かれた。
どなどなど~な~どぉ~な~~
名前は、マーシュさん。森で出会った3人組の斥候役もしているそうだ。町長と斥候ってどうなの? ありなの?
ここで出てきたか。これは意外だった。予想もできなかった。町長と兼務とはね。だが、やっぱりもう一人いた。間違いない。この世界はファンタジーだ。
まさかとは思ったが、4人組になっていたとは。
連携がすごいんだろうな、このパーティー。流れるような連続攻撃とかしちゃいそうだよね。ピカッて光らせたり、踏み台にされたり……
あっ、やられちゃうじゃん。ダメじゃん。
…………
で、いろいろ話しました。
いろいろ教えてもらいました。
すごくいい人でした。
顔は怖いけど。
要約するとこうだ。
~指輪持ちについての重要事項の説明~
(役職者向け)
素性を探ってはいけない
能力を聞いてはいけない
無闇に存在を広めてはいけない
目上の者に報告する
一般人として扱い、保護する必要はない
過剰な接触は控える
~~~~~
他には、
今はこの町には1人しかいない
何人いるか分からない
どこにいるかも分からない
王都を訪れる必要がある
無為にひとつ所に長く留まれない
使命があるのかもしれない?
突然現れて突然いなくなる?
現地人には理解できない特別な存在
大いなる力を持った存在
生活を向上させてくれる存在
技術を革新させてくれる存在
混乱の対象になる存在
火種になる存在
女性好きな存在
指輪については知らない人のが多い
魔法使いは普通に存在している
討伐隊にいなかったのは偶々
~~~~~
つまり、この国としては、一般人として扱われ、過剰に接触もしないし、保護もしない。と。
内容を聞く限り、思ってた以上にこの『指輪』は凄い物だった。普通、そこまで取り決めしないよね。これまでの経験から作られたもので間違いないだろうし。
はぁ。やっぱり何か巻き込まれてるね。すでに。
『指輪持ち』は複数人いる。もしくはいた。それぞれに常識が異なっていて、善くも悪くも仕出かしちゃう事になる存在。
チート全開で頑張っちゃった人と、同じく勘違いして悪い方に力を使っちゃった人、ハールム求めてる人などがいる? いた? みたいだね。やるね。
俺もなんかやっちゃうのかな?
どちらにしても、この『指輪』がカギとなって、何かと管理されてそうだな。各地にあるであろう、万引き防止ゲートみたいな感知板は要注意だな。
遅かれ早かれ、会うことにはなるだろうが、ヒャッハーなチート持ちは御免蒙りたいなー。
多分無理だろうけどなー。フラグだし。きっと。多分。
で、その『指輪』の持ち主の性格や能力なんかを見定めるための場所がこの町か?
そこまでは流石に考え過ぎかな?
―――――
それから、これからのルートは3つ。
『始まりの町』から
北へ向かうと『町を2つ経由』して『王都』
東へ向かうと『試練の塔』『町』を経て『王都』
西へ向かうと『導きの祠』『町』を経て『王都』
『王都』へは必ず行く必要がある。どうあっても行くことにはなる。とのこと。
俺の中では『塔』か『祠』の二択だ。
一度戻って、両方行くのはナシだそうだ。意味がないらしい。
『試練の塔』は、名前からして、戦闘してレベル上げて、能力を増やしていくとかの積極的な感じがする。
『導きの祠』は、なんか祀ってあって、祈りを捧げると、光とともに何かを授かるとかの受け身的な感じがするんだよね。
アクティブスキルかパッシブスキルとか?
肉体系か精神系か?
単に登るか下るか?
こういう時は、インスピレーションで!
何があっても後悔しない。自分で選ぶ!
「よし。いくぞう!」
ゆきぃ~~ぐにぃ~~
無理せずいきましょう!!
やっちゃうよー
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『どこだかよくわからない世界で、無理せず生きていこうと思う今日この頃です。』
これにて完結です。
ありがとうございました。
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参考資料として、この時点での『ステータスブック』を次話に投稿してあります。
お付き合いいただきまして、ありがとうございました。
続きは、
『どこだか世界で、無理せずいこう』シリーズ
『どこだかよくわからない世界で、無理せず探していこうと思う今日この頃です。』をご覧いただけると嬉しいです。
『目次』のタイトルの上に
『シリーズリンク』が出てるはず!? です。
ではっ!!