現状の確認 2
しばらくは小屋に引きこもる予定です。
「さてと。衣食住はとりあえずなんとかなりそうだし、気になってた指輪と本を確認しようかな」
正直、小屋の外を確認するのはまだちょっと怖い。安全確保のためには、見ておいた方がいいのだが、何が起こるか分からない以上、まずは身近なとこからコツコツと・・・・
外がどうなってるかはとりあえず置いておいて、
「まずは、指輪から!」
装飾品のないシンプルなシルバーリングといったところだろうか。内側にも彫り物もなく、只の輪っかだ。かといってゴツい訳でもなく、しっかり人の手によって加工されたであろう事が伺える一品で、付け心地が悪くならないように研磨されている。
手に取ってみると、重さを感じないくらいに軽く、結構なお高いモノなのかもしれない。
誰のモノかも分からないし、要らぬ疑いを向けられるのも何なので、はめてみたい衝動をグッと堪え、
「次は本!」
ダークブラウン一色で、これまた装飾なしのシンプルな物。システム手帳みたいな感じで片手で取り扱いやすい大きさ。何かの革張りで、結構固い。厚みは10センチほどか。それ程重くもない。
クルッと見回しても、何も書いていない。
何かしらの情報があればとの淡い期待を抱きつつ、ドキドキしながらそっと開いてみた。
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『ステータスブック』
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「キターーーーーーーーー!!」
読んで頂き、ありがとうございました。