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92:もちもちリンの日

さて。

読者の皆さんはつねづね不思議に思ってはおられなかっただろうか?


リンは水着に着替えたりするときに、自分の素っ裸をみて動揺したりしないのだろうか?

と。


中身は男の子なのだ。

10月で11歳なのだ。

それなりに異性について興味が出てくる年頃である。


自分をち~とも美人だと認識してないとはいえ、そこに女の子の体があったら、ちょっとぐらいは興奮したりしないのだろうか?


そういえば沖縄では、美也子と静香と一緒に個室で水着になってもいましたな……。


え?

犯罪じゃね?


今更ながらに思ってしまう作者である。


そこんところを今回はドリームワールドからお越しのハムスター


「タックだぜ!」


「チックですわ!」


おふた方に訊いてみたいと思います。


では、ズバリ。

凛くんはTSしているときにエロいことを考えてるんでしょうか?


「直球だな、おい」


「ドン引きですわね」


しかしですね、これは読者さまも疑問に思ってることですので。

答えによっては、凛くんがむっつり判定でドスケベ認定されることもあるんですから。

それどころか、TSリンがノクターン行きの可能性さえあるんですよ?


「じゃ、答えてやるよ」


「リンは自分にドキドキもしてませんし、女の子の裸を見ても興奮なんてしてませんわよ」


え?

質問しておいてなんですけど、それって……凛くん『コレ』なんですか?


「お前ね~。いちおう作者だろ? 凛が翔子を好きだって知ってるだろ?」


しかしですね、人はふとした拍子に目覚めるものですし。

よく言うじゃありませんか、男子3日会わざれば刮目かつもくして見よって。


「そのコトワザは、それで使い方あってますの?」


「安心しろよ、凛はノーマルだぜ」


では、どーゆーことなんですか?


「魔法だよ、魔法」


「TSした自分を美人だと思わないのと同じような魔法が掛かってますのよ」


「そいうこと。TSしたリンは根っこの部分が女の子になってるのさ」


「ですから自分の裸を見たところで違和感はありませんし、女の子の裸を見ても」


「綺麗だとかは思っても、興奮するようなことはねーんだ」


なるほど!

よっく分かりました。


作者としても、凛くんがムッツリドスケベじゃなくて安心です。


ではカメラを本編に戻しましょう。






リンが服を脱いで、次いで躊躇のかけらもなく、むしろ男前なほどに下着もとっぱらってしまうと、その様子をチラチラと窺っていたアイドルたちは「ほぅ」と溜め息をついてしまった。


リンの物怖じしない態度に感服したんじゃない。


前にも書いたけど、リンはとにかく肌が綺麗なのだ。

思春期でニキビなんかに困っている女の子からしたら垂涎ものなのだ。


それで「ほぅ」だった。


「ねぇねぇ、肌のお手入れとかどーしてるの?」


リンよりも4、5歳は年上だろうが思い切ったみたいに訊く。


リンは外見だけは美人なのだ。

なので、澄ましていると何処ぞの国のお姫様めいていて、話しかけづらいのである。


だから、話しかけたはよっぽどリンの肌に魅せられていたのだろう。


「別にしてないよ」


とはいえ、こう答えるしかないリンなのだ。

だってホントに何もしてないし。


きょとんとして答えているから、言葉少なにあしらっている感じではない。


羨ましいな、と話しかけたはこれで引き上げようとしたのだけど


「えー、嘘だぁ」


聞き耳を立てていた別の女の子がリンの腕に何気なく触れて。


ギョ! としたように固まった。


「なにこれ…」


「どーしたの?」


リンも、見ていた女の子たちも、着替えを止めて注目してしまう。


リンに触れていた女の子は、さらに二の腕をペタ


リンは「うひゃ!」


さらに、脇腹をペタ


リンは「うひゃひゃ!」


背中を、お尻を、太ももを、ペタペタペタッチして。


リンは「うひゃひゃひゃひゃ!」


身をよじってくすぐったがるリンをよそに、女の子は愕然とした面持ちで言ったのだ。


「すんごいモチモチ! ほんとにモチモチなの!」


どれどれ? とリンに話しかけたがペタッチ。


「うひゃ!」


と色気の欠片もない声をもらすリンに構うことなく、ペタッチしたは周囲を見回すと厳粛な顔をして


き立てでです」


と判定したのだ。


こうなれば、更衣室にいた女の子たちはわらわらとリンに集まってペタッチをした。


「うひゃひゃひゃひゃ!」


リンにしたら、くすぐり地獄である。


仕舞いにはペタリと床に座り込んで、全身を真っ赤にして、涙をためた上目遣いで


「もうやめて」


懇願したのだ。


時が止まった。

アイドルたちがゴクリと生唾を飲み込む。


この瞬間。新しい性癖に目覚めてしまった女の子がいたとかいないとか。


その時だった。


ババン! と更衣室のドアを開けて彼女が入って来た。


そう! みなさんお待ちの藤堂美也子である。


俺様、登場!


ならぬ


わたし、参上!


て感じである。


真打は最後に登場するもの。

そう考えて、美也子は今頃になって遣って来たのだ。


そんな彼女が目撃してしまったのは、涙目で座り込むリンと、その周りに集まっている女の子たちであった。


バタンとドアが閉じられて、美也子の目がみるみる三角になる。


虐めだと思ったのだ。


友達になる前のリンが虐められているのであれば『ざまぁ』としか思わなかったろう。

十中八九、いっしょになってリンをいびっただろう。


でも、曲がりなりにもリンは友達だった。

ライバルだけど、友達なのだ!


てゆーか。

あんな性格だし、美也子は友達がリンと静香しかいないのである。


泣ける!


美也子が友達を守ろうと、週3で習っているカポエラで有象無象をなぎ倒そうとしたところで


「ミャーちゃん!」


ひし、とリンに抱き着かれてしまった。


「違うんです、リンさんの肌がモチモチで、みんなで触ってただけなんです」


どう考えても虐めの現場だたっと理解している女の子が急いで弁明する。

もっとも、みんなで『調子にのって』触っていたことは言わない。

言う必要のないことは、隠すべきでしょ!


「ふむ」


と美也子は抱き着くリンをちょっと乱暴にひっぺがすと、一歩分の距離を置いた。


「バンザイして」


と言えば、リンは素直に両手を挙げた。

ちなみに素っ裸である。


美也子はおもむろにリンの両腋わきに手を添えた。


「うひゃ!」


「動かない!」


注意されて、我慢するリンである。


美也子はそのまま腋から腰へ、腰からヒップへと手を滑らせて


「誰しも取り柄のひとつはあるものね」


と負け惜しみを言ったのだった。


「え? なんて?」


小首を捻るリンに


「いいから早く着替えなさいよね」


言い置いて、さっさと自分のロッカーに向かったのだ。


ここに美也子の『わたしの美貌にひれ伏すがいいわ!』計画は頓挫とんざしたのである。

誰しもが美也子が撤退したと見たのだった。


放っておかれたリンはといえば『それもそうだ』と、開けたままのロッカーに戻った。


番組側が用意した水着を着る。


ワンピースタイプの水着だ。


実をいえば番組側は当初、ビキニタイプを用意していたのだ。

もちろん『ぽろり』を期待してのことである。


けども、これを察知した若葉が岬としての強権を発動!

無理矢理にワンピースに変更したのであった。


着替えたリンはご機嫌だ。


水着が苦手?

トラウマ?

なにそれ美味しいの?


そんな感じである。


プール遊びが楽しみで仕方なかった。


読者の皆さんも憶えてるだろう。

学校のプールでおおぜいが同じ方向に歩いて、しばらくすると勢いのついてきた水が動くプールみたいになって楽しかったのを。


リンはあんな感じのものを想像しているのである。


「ガキっぽいわね」


着替えたリンを見て、美也子が鼻で笑った。


そんな彼女はビキニである。

自分で用意した最新モデルの水着だ。


しかしビキニ。

ビキニである。


やばくね?


アイドルたちが美也子の選択に目を丸くしている。


それを美也子は『自分の抜群のスタイルにおののいている』と受け取って、更に「ふふん」と鼻を伸ばした。


藤堂美也子は知らなかったのだ。

アイドル水泳大会が『ぽろり』狙いの番組だなんて。

その名称の通りに水泳大会をするつもりでいたのである。


すべてジャーマネの不手際だった。

あとで折檻せっかん確実である!


果たして『ぽろり』はあるのか?

波乱の予感で次回へ続く!

エッチな感じにしようと頑張りました。

どうですかね?

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