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74:骨骨Dさんと静香と美也子の日

なんか……文章がおかしい気がする。


駆け付けたリンと9人の骨骨たちは見たのは、頭を抱えてうずくまる骨骨Dさんに半狂乱でマクラを叩きつけている静香と美也子であった。


この骨骨Dさん。

静香と美也子もお腹が減ってるんじゃないかと、わざわざ様子を見にきたのである。


好い骨骨なのだ。

仲間内でも、お嫁さんにしたい骨骨ナンバー1なのである。


けど、骨骨Dさんは肝心なことを忘れていた。

リンのフランクな態度に、自分たちが骨骨なガイコツであることを失念してしまったのだ。


部屋にはいった骨骨Dさん。

まだ眠っていた静香と美也子を確認して。


『わたしも800年ぐらい前は、お肉がついてたんだけどな~』


美也子のほっぺを指でツンツンしていたところで、パッチリ目を開いた美也子と至近距離で目が合って。


『おはようご』


ぎゃあああああああ!


骨骨Dさんの挨拶を掻き消して美也子は叫んだ。


その絶叫でとび起きた静香は、美也子が骨骨Dさんに襲われていると誤解。

咄嗟にマクラを手にして骨骨Dさんを襲撃。

そしたら美也子もマクラを手に参戦して…。


このような状態になってしまったのだ!


「やめたげて!」


とリンはマクラを振りかぶる静香と美也子の前に立ちふさがった。


「なんで、こんなヒドイことするの?」


え? だって…。


静香と美也子が、リンの言動に顔を見合わせる。


そして、改めて骨骨Dさんを見た。


リンの足に縋りついて体を丸めている、海賊の衣装を着たガイコツ。


正真正銘、ガイコツである。

スケルトンだ。


でも。


可哀想なぐらいに怯えている。


静香と美也子は毒っけを抜かれた。


静香がマクラを足もとに落とす。

美也子はマクラを盾代わりに抱えているけど、これ以上の暴力を振るうつもりはなかった。


騒動がおさまったことで、おそるおそる9人の骨骨たちが開けられたドアの向こうから顔を覗かせる。


「「 ヒッ! 」」


静香と美也子が再び動転しそうになるけど、何食わぬ顔をしているリンがいることでかろうじて踏みとどまった。


「もう大丈夫だからね」


リンは骨骨Dさんを助け起こすと、2人をキッと見た。


「ごめんなさいは?」


迫られて、静香は


「すみませんでした」


と謝った。


素直、というよりも、リンさんに嫌われたくないからという、ほとんど反射である。


でも、美也子はツンとそっぽを向いている。


「ミャーちゃん!」


眉を吊り上げたリンに呼ばれて


「誰がミャーちゃんか!」


と言い返した美也子は、おどおどと自分を見ているガイコツを見て


「……悪かったわよ」


ぶっきらぼうに謝った。


「許してあげられる?」


リンが訊いて、骨骨Dさんはコクリとうなずいた。


「えらい、えらい」


骨骨Dさんをヨシヨシするリンである。

子供扱いしてるけど、年齢差は790歳ぐらいあるのだ!


それから10人と3人娘は広間ホールへと戻った。


静香も美也子もお腹が減っていた。

おそるおそるお菓子とジュースを口にしたけど、骨骨との関係はなごやかとはいえなかった。

ハッキリと壁があるのだ。


まぁ、これが至って通常の反応である。


お構いなしのリンがおかしいのだ。

リンは骨骨たちと雑談して、すっかりくつろいでいた。


「リンさん、こわくないんですか?」


静香がそっと耳打ちした。

美也子も何か言いたげに、リンを見ている。


「ちーっとも。(ガイコツの覆面をかぶってるだけなのに恐がるなんて)2人とも恐がりなんだなぁ」


得意満面でリンは言った。

お化けが苦手な凛は、夏になるとしょっちゅう翔子やむつみにからかわれている。

それが、初めて逆の立場に立ったのだ。


そんな得意顔に美也子は「ふん」と鼻を鳴らした。


リンが平気なら、わたしだって平気なんだから! と骨骨に向かって


「あんた達に訊くけど、ここは何処なの! ていうか、どうしてココにわたしがいるのよ!」


恐怖の裏返しで怒ったみたいに訊いたのだ。

もっともマクラをいまだに抱えたままなのでカッコは全然ついてないんだけど。


しかし、相手はビビリな骨骨たちである。

剣幕に骨骨たちは「ヒッ!」と怯えた。


「ミャーちゃん!」


リンが『めっ!』とばかりに美也子の渾名あだなを呼ぶ。


「わたし、悪くないし」


美也子がやっぱりソッポを向いて。


ピンポンパンポーン


ちょうど、間の抜けた音が響き渡った。


『あ、あ~、テステス。ただいまマイクのテスト中』


ハスキーな女の人の声だった。


『こちら、船長キャプテン。大至急、甲板デッキにお集まりください。というか! アタシだけ! ひとりで! 寂しいんだけど!?』


放送を聞いた10人の骨骨があわあわと大慌てに席を立った。


船長キャプテンが怒ってるぞ!」


「急げ、甲板デッキだ!」


「君たちも急いで、ハリーアップ!」


追い立てられるように、リンたちも10人の骨骨と一緒に甲板デッキへと向かったのだった。

短くて、ごめんなさい。

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