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【ゆる募】お題 作者:ぽち
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【お題】 ・たいたんまじたいたいたん ・たいたん、はじめての新橋 ・新橋童貞卒業、たいたん ・たいたん、新橋のアロママッサージ()へ行く

一気に来ました。みんな大好きたいたん。
大地が震えているのが足の裏から伝わってくる。振動に遅れてドドドという音が聞こえてきた。いつも微かに感じる潮の香りは朝からの小雨で洗い流されてしまっている。
ここは東京ビッグサイト。
そこで年2回行われるイベント「コミックマーケット」のスタッフとしてたいたんはその場にいた。

たいたんの目は射貫く様に押し寄せてくる人の波を見据えていた。すっと息を吸い、次に己が言うべき台詞を頭の中で反芻する。よし、大丈夫だ、今年も俺はやれる。

「はーい、そこの奇行種の方~、走らないで下さーい!!!」

たいたんは人の波に向かって叫ぶ。いつもなら軽く笑いが起き、これで歩かないにしろ競歩程度には速度を落とすはずだ。
はずだったのだ。
目をらんらんとさせた戦士たちは声を張り上げ、止まらずにたいたんへと迫る。
たまらず悲鳴を上げてその場に蹲ってしまった。

人が走り大地を揺らすその振動はいつ終わるとも知れない。長い長い、永遠とも感じられる時間が終わり、全ての人がたいたんの横を通り過ぎて行った。

「…さすが訓練されたオタク達だ」
制止する声を聞かなかったことには触れず、無事にやり過ごせたことでよく分からない感動を覚えたたいたんは、そんなセリフと伴に顔を上げた。


「え?」
真新しい石橋の上。現代の鉄橋とは違う建造物の丁度中央、そこにたいたんは座り込んでいた。

広い橋のあちこちから黒煙が立ち上り、前に後ろに鬨の声が上がる。錆びた鉄の匂いが鼻に届き、その匂いの元を探ると鎧を着た人々が山となっていた。
山の下には黒い水たまり。匂いはそこからきている様だった。

邪魔だからどかした…そんななおざりな体で人が、人だったものが処理されている。

こんな異質な光景は初めてだった。
脳が考える事を放棄している。何も考えられない。身体が動かない。

「うおぁぁぁぁぁぁ」
座り込んだまま唖然とするたいたんの後ろから怒号が聞こえてきた。

自然とそちらを振り向けば、剣を掲げながら走り寄ってくる鎧姿の男が複数。

今まで止まっていたかのように静かだった心臓が急にバクバクと動き出す。急に流れこんできた血液で視界がチカチカと瞬くかのように感じた。

それは反射的な行動だった。
「そ、そこの奇行種の方、走らない、で、下さい…」
消え入りそうな声で毎年言い慣れたその言葉が口から出てきた。我ながらおかしな事を言ったものだとたいたんは思う。

しかし、もっとおかしなことが起きてその思考は掻き消えた。
目を血ばらせ剣を振りかざし走り寄ってきた男達がぴたと止まったのだ。

「一体何が…」

何も分からないまま、だが橋の上に居ては危険なことだけは理解したたいたんは、その場から逃げ出す。

さて、彼はこの先どうなってしまうのか、私の気が向いた時に続きを書くかもしれないし、書かないかもしれない。
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