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【お題】辛味と乳
どっかその辺の九州に辛い物が何より大好きな神様がいました。
ある日、神様は言いました。「もっと辛い物が食べたい、あと、安達祐実のおっぱい」と。
それを聞いた九州の動物たちは、いつもお世話になっているような気がしないでもない神様に辛い物を食べてもらおうと、食材探しを始めます。とりあえず、おっぱいはスルーです。
凄く辛い物を食べさせてあげたいな、そんな動物たちの一匹である兎は考えました。
その時です。
遠くのお山がどっかーーーん!!!
もうもうと立ち上がる黒い煙と一緒に、お山の上からドロドロと真っ赤な何かが流れてくるではありませんか。
あの赤さは相当辛いに違いない!!兎は喜び勇んでお山にピョンピョン走っていきました。
何か色々空から降ってきて危ない中、何とかお山までたどり着いた兎はようやく真っ赤なドロドロまで辿り着きます。
これは神様も喜ぶぞ、そう思って兎はドロドロに触れます。燃えます。息絶えます。
嗚呼、神様、せめて僕を美味しくお召し上がりください - そんな兎の献身に涙した神はその魂を月へ招いたと言います。