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学園長の自称好敵手




    ________________

      一学年中間試験成績優秀者  


    1位 柊紫安   896点(A)

    2位 片桐春之  891点(A)

    3位 東雲京   877点(A)

    4位 出口カナ  875点(A)

           ・

           ・

           ・

    29位 轟琉斗  802点(B)

    30位 佐東恵  799点(C)

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



「あの片桐が2位? 誰だ柊って。化けモンかよ」


「中等部に上がってから初めてじゃないか? 学年トップが片桐じゃないのって」


「外部生か?」


「去年まで留学してた理事長の息子だって聞いたよ」


「あー、知ってる! 如月さんと踊ってたイケメン!」


「A組の級長ね」


「てかトップ20人がほぼ全員A組じゃん」


「テストが別なのにBのトップは11位かよ……」


「順位は合計点だけどAの方がテスト難しいはずなのに……」


「4点分何間違えたんだよ……1問だったらヤベーな」



──わりぃな、2問だよ。文句あるか。


「紫安が……満点じゃない……」


──え? こっちも喧嘩売ってる? お前の中で俺はどんな化け物なんだ、琉斗。


「……………」


無言で見詰めていると、琉斗が狼狽してきた。


「いや、満点じゃないの初めて見たから……つい。すまん」


「……そうだったっけ?」


──だって俺らが一緒の学校にいるの、小学校以来じゃん。そりゃ満点取るわ。


「琉斗もすげぇーな」


隣で呑気なこと言って、ほへーって貼り出しの紙を見ているのは燈真。


「期末は20位以内に入りたいね」


「…………努力する」


「紫安さんはスパルタだなー」


「……ねぇ、燈真」


「はいぃぃ! 俺も頑張りますぅ! でもまずは50位以内から……」


燈真は今回の試験で67位。まあB組の最後尾に食い下がった感じだ。

このまま行けば来年にはA組は無理でもBには入れるだろう。本人のやる気次第だが。



「柊」



教室に入ると呼び止められた。声の主は片桐春之(おとうと)


「先日は……世話になった。かすみ姉の分を含めて礼を言う。

 ……それと、次のテストは俺が勝つからなー!」


──お、おう。


「ねぇねぇ、きみがひいらぎくんなのー? はるくんに勝つなんてすごいねー」


──なんだ? この聴いてわかるようなひらがな喋り。


下を向くと地面から140㎝あるかないかの場所にふわふわのキャラメル色の頭が見えた。


「黙れ、次は俺が勝つ。お前こそ、第2次成長期どこに置いてきたんだ、で──ふごっ」


おお、見事な肘鉄。


無邪気な笑顔を浮かべながら片桐に肘鉄を喰らわせた少年ショタが、ピョンっと効果音がしそうな動作でこっちを向く。


「ぼくは出口カナっていうの! よろしく! 身長はひ・み・つ、だよー」


どう見ても小学生くらいにしか見えない少年はどうやら一緒のクラスだったらしい。


「ああ、そういえば、俺もまだだったな。俺は片桐──「ねぇねぇ!」」


「ひいらぎくんはしぃくんって呼んでいいー?」


少年ショタがくりくりの茶色の目で見上げてくる。可愛いな、おい。


「うん、もちろん」


「おい、無視するなー!」


「やったぁ!しぃくんもぼくのことカナって呼んでいいよ!」


飛び付いてきたのでキャッチ。って軽っ!


たぶん女子を含めてもクラスで一番背が低いんじゃないだろうか? てか身長を気にしているわりには自分の見た目をわかって使っているような……


「どうかしたのー? しぃくん」


──バレた?!


「(にこっ)ううん、何でもないよ?」


「騙されるな、柊! そいつはそんな見た目をしてるが空手有段者なんだぞ!」


「へぇ、凄いんだね」


「なんかゆるいっ!」


「むぅ……何でバラしちゃうの? ゆきくんのいじわるぅ……(涙目)」


「片桐………」


「何故泣く?! 俺が悪いのか?!」


双方からの攻撃でオロオロしている片桐を眺める。これはこれで面白いんだけど……


気になるのは俺と同じ種類の目を片桐に向けているカナ(ショタ)だ。

こいつ、キャラ出来すぎてやしないか? ショタに空手に腹黒に、ついでとばかりに成績も優秀と来た。


──まさか、俺が知らない続編とかのキャラか?! まさかな……




数日後、放課後の恒例勉強会(職員会議で部活は休み)にて


「と、こうなるからここで「二項定理か!」……ああ、そうだ。そうすれば──「おお、できた!」」


「お前わかりやすいなあ! さすが学年2位だ!」


「……お前、あかがね……嫌味なのか?」


「いやー、昔からすごいって思ってたけど、教えるのも上手いんだなあ、片桐って」


「そ、そうか」


「えー? どうしてわかんないのぉ? ここがこうだから、こうして、こうなるんだよー」


「え……こう……?」


「だーかーらーねー、りゅーちゃん、ここがこうで、こうなの!──」






「──ところで、柊………かすみ姉のことなんだが………」


「うん、わかってるよ。もう少し待って……まだ、不十分なんだ」


「……ああ、わかった」





出口でぐちカナ

モブ。紫安さんと同じクラスの成績優秀者。常に3~20位の間を飛び回っている。天才肌で絶望的に教えることに向いてない。

ふわふわのキャラメル色の髪に茶色の目。♂。

ショタに武闘、腹黒を兼ねる強者。たまに毒を吐く。ゆずりは家の門下。

小等部では名前の札を教室の扉の上に貼られたりした。アイツら許さん。次会ったら潰す。

度々街中で連れ去られそうになるけど、もちろん返り討ち❤。







続編は……完全に主人公の考え過ぎですね。

カナくんはただのショタです。


読んで下さってありがとうございます!



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