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恋あい気分  作者: ハム子
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ときめき恋心

紗江子から先輩が彼女と別れたという情報を聞いてから前より先輩に対して近づきたい気持ちが強くなった気がする。

だけど積極的に行動といっても結構悩む。知らず知らずのうちにそうなってることはあっても元々私はそんなに積極的ぢゃないしどうしたらいいものか…。


こういう時は当てにならないにしてもあの人に聞いてみるか…。


『部屋入るよ〜』


わたしは返事を待たずにドアを開けた。


『……なに………』


〔とにかく寝起きだけは悪い人物、

兄である咲坂要〔さきさか かなめ〕だ。〕


『普通の人はこんな時間から寝ないからね。』


〔平日の19時過ぎに寝ている。〕


『…疲れてンだからいいんだよ…

……で、どしたの。』


〔二日酔いなだけでしょ…〕


『お兄ちゃんはさ、女の人からアプローチされるとしたらどうゆう仕方がいい?』


『…そんなことを聞きに来たのかよ!?』


〔当然そう言われると思いました。〕


『…ったく。

…そうゆうのって自分が気になってる相手か全く眼中にない相手かで全然違うんぢゃねーの…』


〔二日酔いの割には意外と答えてくれる兄〕


『ぢゃあ…仕事先の後輩で割とよく話す仲で嫌いぢゃない相手だとするなら?』


『……。まぁ…俺は特別望まないけど、

一般的には食事に誘われたり飲みに誘われたりしたら悪い気はしないと思うけど。』


〔へぇ。…お兄ちゃんはそうなんだ。それにちょっと驚き。〕


『やっぱりそうゆう感じが1番自然だよね〜。』


『そうゆう相手がいるわけ??

…あぁ…あの東都プリンスのヤツか』


〔布団にくるまりながらもごもごと話す兄〕


『違う違う。これは友達からの相談を受けたから聞いてるだけ〜。』


〔ごまかす私。〕


『あっそ。…気になるなら相手との距離感みながら接していくのが1番安全策だって言っとけば。』


〔まぁね。そうだよね。〕


『ぢゃあ男の人を家に呼ぶってゆうのはどう思う?』


『普通に考えてそうゆうのを期待するやつのほうが多いから最初からはやめといた方がいいんぢゃん。

俺はしないけど。』


『なんでなにもしないの??』


『自分の家かホテルとかぢゃなきゃしたくないから。』


『なんで???』


『…うるさいヤツだねお前は…。

女の子の方の家だとなんか汚い男みたいなふうな気がして遊ぶだけならいいけど、そうゆうのはしたくないんだよ、昔から。』


〔…てことはこの家では私の知らない時にそうゆうことがあるわけね…。わかってはいたけど。(´Д` )〕


『ふ〜ん。お兄ちゃんも意外とそうゆうのあるんだね。なんか色々ありがと!』


『男なんて基本的に単純なんだから難しく考えることないんぢゃん?

聞き上手になって笑顔なら普通に好感度はよくなると思うけど。』


『うん、まぁそうだよね。

…友達にそう言ってみる!』


私は兄の部屋を出てから

スマホを片手に先輩のメッセージ欄を見つめていた。

兄のアドバイス?を踏まえながらなにか用があるわけぢゃないんだけど…

でもなにか送りたい…。

誰かに先を越されたくもないし…

ちょっとでも進歩を……。



〝先輩。今日もお疲れ様でした!〝


これだけでも送ってみようかな…。


するとすぐに返信がきた。


〝お疲れ様。

メールくれるなんて珍しいね。笑!〝


〝珍しくてすいません…( ; _ ; )〝


〝冗談だよ。

嬉しいよ。〝



〔めちゃくちゃ嬉しいんだけど!!.。. o(≧▽≦)o

先輩ってこうゆうやり取りしてくれる人だったんだ!!一文字一文字がキュンとくる〜 ´▽`)〕



〝ビックリしました(´∀`; )!

先輩は今何してますか??〝


ちょっと私気持ち悪いかな…!?(; ̄O ̄)


〝いま夜ご飯食べてるよ〜!

咲坂さんは何してるの?〝


〔質問返ししてくれたっ!!\(^o^)/〕


〝今日の夜ご飯のメニューはなんですか?

私は今ソファーでのんびりしてます笑♪( ´▽`)〝


〝生姜焼きだよ!

咲坂さんは仕事の疲れをちゃんと癒してね。〝


〝もしかして手作りですか??

はい!ありがとうございます(^^)〝


〝うん。俺けっこう料理スキだから。〝


〔スキ!?!

私のことスキだと言ったわけぢゃないのに何故かときめいてしまった*・゜゜・*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)'・*:.。. .。〕


〝凄いですね!生姜焼きおいしそうです♪〝


〝今度作ってあげるよ!〝


〝本当ですか!?〝


〝ウソ!〝


〝え!?Σ(・□・;)〝


〝ごめんごめん。それも冗談だよ(^^)

本当に作ってあげるよ。〝


〔せんぱーい…/ _ ;

私、先輩にからかわれるの好きみたいです!!笑

そしてまた胸が苦しいですよ〜/ _ ;〕


〝今度こそウソだと思いましたよ〜/ _ ;笑

嬉しいです♪〝


〝咲坂さんてからかいたくなるんだよね。

本当は会社でもそうゆう時あるんだけど、社内だと人目につくかなと思ってしないだけ。〝


〔そんなこと考えてたりするんだ…(゜O゜)〕


〝私はからかってもらって全然大丈夫ですよ(^^)

手料理もからかいもして下さい!

約束です!〝


〔……てかこの文面ぢゃ私が先輩に好意あるのがバレバレぢゃん!!(ーー;)!!

やりすきだ〜/ _ ;つい素直な気持ちを…〕





〝わかった。約束するよ!〝





〔うっ受け止めてくれた…!!〕






その日は先輩と普段会社ぢゃ話せないちょっとした話のやり取りができた。

私は先輩の側にいながら先輩のことあんまりわかっていなかった気がした。

本当は冗談言ったりからかったり甘えさせてくれたり大人の部分と子供っぽい部分もあるんだ。


…先輩にほんのちょっと近づけたかな…


たった画面越しのやり取りだけでも

今の私は最高の気分だった。






つづく、

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