晴れる心
日曜日の出来事は意外にも結果的に悪くは無かった。
後日会社で部長にも話し、部長もとりあえず一安心したみたい。
だけどここ最近部長とのやり取りが数回あったのと、いつも2人きりで休憩室に入って行っているという目撃情報のせいで私と部長の間になにかあるんぢゃないかと良からぬ噂が広まってしまった。
『…最近変な噂が広まっちゃってるみたいだけど大丈夫…?』
『あっ…はい…。
…当たり前ですけど別に部長と何もありませんし大丈夫です!』
『そっか。…ならいいんだけど…!』
〔やっぱり先輩の耳にまで入っちゃうよね〜( ; ; )
これだけ大きな会社なんだから今までもいろんな噂があるし仕方ないよね…( ; ; )!〕
『あのっ…先輩は噂とかで困ったことってありますか?』
『…うーん。まぁあるといえばあるかなぁ…、
何故か一方的に噂が広まってるとかね。』
『そうなんですかぁ。やっぱり嫌なものですよね。』
『うん。そうだね…。
けど女性と男でも違うと思うよ。男の場合は別になんとかなるけど女性の場合だとなんか可哀想にって思っちゃうんだよね。』
『私、以外とそうゆうの慣れっ子なのかもしれません…。どこにでも付き物といいますか…。
ちなみに先輩は今までどんな噂で困ったりしましたか…?』
〔ちょっとツッこんだ話題振っちゃったかな…〕
『付き合う彼女を取っ替え引っ換えしているとか…
何股してるとか…かな。
だいたい女性関係のことばっかだよ。』
その時の先輩は普段見せないような表情をしていた。
どことなく虚しいような横顔だった。
『わかります…!!
…私もそうゆう噂される事多くて…。なんなんですかね…ありもしない事を言われちゃうのって。』
『まぁ…そうゆう人達の半分は嫉妬心なんだろうね。特に咲坂さんの場合は綺麗だし余計に言われちゃうんだよ。』
『いえ!!…絶対そんなんぢゃないです!
きっと私の何かが気にくわないんです!』
私が勢いよくそう言うと先輩の顔が笑顔になった。
〔やっぱり先輩はその爽やかスマイルが最高ですっ
\(^o^)/〕
その日は仕事量も落ち着いていて結構先輩と話す事ができた。
『そういえば今から話す事、秘密にしてもらえますか…?』
〔先輩と秘密を共有できるチャンス!!〕
『うん。もちろん。』
わたしは何故最近部長と休憩室で話すようになったかという経緯を話した。
『わたしとしては休憩室で話さなくてもいい内容な気がするんですこど、どうやら内密なことみたいで。』
『…そうだったんだ。まぁ部長と部下の関係性上中々断りにくいよね。
…それで…その相手は実際にどうだったの?』
『それが意外だったんです。お坊ちゃん育ちなら何にも知らないとかデタラメなイメージだったんですけど、その人はちょっと強引なところはあってもなんとなく芯がありそうな感じで…
自分のお店持ってちゃんとやってるんですよ…!』
私は先輩に対してあの男のことを高評価ばりに話してしまっていた…
『あっ…!でも何かなるとかそうゆうのはあり得ませんね!…友達として良さそうな人でした!』
〔わたしってバカ〜(´Д` )…〕
『そうだったんだっ。行って良い相手なら良かったね!…それが友達としてでもなんでも!』
〔先輩気にしてないかな…( ; ; )
別に気にしないかっ…(´ε` )いいんだか悪いんだか…〕
『今度その人のお店に行ってみようと思うんです!
…それで…もし良いお店だなぁと思ったら先輩のことお誘いしてもいいですか…?』
〔ダメかなあ…( ; ; )〕
『…是非。
喜んで行くよ。』
〔先輩(((o(*゜▽゜*)o)))最高ですっ\(^o^)/!〕
私はいつも以上に先輩と話せて充実した1日だった。
そしてその日の帰りに紗江子が先輩の新情報を手に入れたと言っていたので一緒に帰る約束をした。
『それで、先輩の新情報ってゆうのは???』
『先輩にモデル風美女の彼女がいるって話ししたでしょ!?』
『うん。…本当か嘘かはしらないけど先輩にならいてもおかしくないよね。』
『…実はね…、
1週間位前に別れたんだって!!!』
〔えーーーっ!!*・゜゜・*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)'・*:.。. .。.:*・゜゜・*〕
『本当なの!?!』
『やっぱり付き合ってたのも事実だったけど別れたのも本当!!』
『…でも誰情報なの…!?』
『涼情報!!
涼の周辺の友達からまわってまわってきたの!! だから菫も頑張っちゃっていいんぢゃないの!!』
私は先輩との距離がそう遠くはないような気がしてきた。むしろ今日あれだけ話せて嬉しかったのに更に近づけたように思った…
でももっと先輩にもう少し近づきたい…!!
つづく。