表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋あい気分  作者: ハム子
44/50

私の知らないこと










仕事が忙しかったのもひと段落し、私達は以前と変わらず会っていた。


そして椿とはちょくちょく連絡を取っている。


〝好き〝


と言われて連絡を取っているのもなんか恥ずかしいというかやっぱり椿に悪いような…気持ちではあるけど

答えは何もいらないという言葉に少しホッとしていた。


だって、今は付き合う事も出来ないし

突き放すこともわたしには出来ない……


椿の存在は大事な存在になっているから











そして今日は紗江子が飲みに行きたいってことで

2人で椿のお店に行く事になった。





『すみれー!お疲れ!』


『紗江子もお疲れ様!』


『最近久利生くんのお店行ったりしてるの?』


『…うん。この前行って来たよ!……』


『?もしかして久利生くんとの間に何かあったとか?!』


『いやっ…!

別に何がってわけでもないんだけど…………』





わたしは一応紗江子に椿から言われた事を話した。

この事知られた前提でお店に行くのもちょっと恥ずかしいけど……






『まぢで?!

久利生くんもやるねー!けど気持ちを伝えたかっただけってやっぱ気持ち的に苦しそうだけど

でも久利生くんがそれで良いなら、ね。』


『うん……。

私もそれは辛いんぢゃないかって言ったら

俺が勝手にした事を気にするなって、なんかいかにも椿らしいよね。』


『…確かにね。

けどまあ、久利生くんが良いならそれで良いのかもね!』


『わたしも今はその気持ちに乗っかるしかないなと思ってる。』


『てゆうか…あれっ…?

その紙袋に入ってるワイシャツって…この前部屋にあったやつ?……』


『あっ!…

うん…。実はね、コレ椿のワイシャツなんだよね。

前に椿の部屋に看病行った時に私が汚しちゃって……

あの時嘘ついちゃってごめん…!』


『そうだったんだ…!

あのっ、わたしは別にいいんだけど………さ。

そのワイシャツが宮原先輩のだって彼氏にフツーに話しちゃったんだよね……!!

大丈夫だったかな?!…あいつ、もしかしたら先輩に話してるかも………』


『え?!?

本当に……?!』




ぢゃあ、あの〝話がある〝ってゆうのって

もしかしてこの事だったのかな…………?!




『わたしも、先輩も泊まりに行くんだねー!

とか言って話しちゃって………』


『……たっ多分大丈夫だよ!!

拓人さんからは特に何も言われてないし…!』


『ごめーん………』





紗江子は悪くないよ。

わたしがなんかグズグズしてるからこうなっちゃうんだから…


それにしても何かまた問題勃発しちゃってるよね……


せっかくこの前のこと何もなく終わったところなのに



あー………………………はぁ…………………










椿のお店に着き、私達はスタッフのトーマくんに案内された席に着いた。




『紗江子さん、久しぶりっすね!』


『ねー!今日飲みたいなーと思ってすみれ誘って来ちゃった。』


『今日、椿は?』


『厨房やってるんすよ。

夏菜ちゃんて子が急にバイト辞めちゃって…』


『あの子が??

…何かあったのかな……?』


『まぁ…何かあったんでしょうねー…

オーナーも大変すよ。』






きっと椿と何かあったんだろうなぁ…。

あの子においてはそれしか考えられないし……。






『すみれ!今日は私のおごりだから好きなの頼んでね!』


『えっいーからそんなの!』


『私がしたいの!!

さっきのお詫びにさ!ね?』


『うーん………

ぢゃあ………わかった…。』






厨房にいるんぢゃ直接シャツ渡せないか…

あとでトーマくんに頼むしかないかな。






そして私達が飲み始めて少し時間が経った頃、

椿がやってきた。






『よっす!いらっしゃい。』


『椿!

忙しいのに大丈夫なの??』


『ちょっとなら全然大丈夫。

トーマがすみれ達来たって言ってたからさ。』


『ありがとう。

あっそうだコレ、ちょっと前にクリーニング出して渡し忘れちゃってたシャツ…。』


『おうっ、サンキュ。』





椿は私が手渡した紙袋を受け取ると

ニコッと笑った。


すると私達2人の雰囲気を見て

紗江子が気を利かせてトーマくんのところへと

席を立った。





『あっあの…さ…

椿のおかげで、この前話した事解決したよ。

なんか拓人さんにも話してみたら全然普通だったし

お兄ちゃんの事情もわかったし………

本当にありがとう。』


『そかっ。なら良かったな。』


『椿は色々とどう?…

夏菜ちゃん急に辞めちゃったって言ってたけど…』


『あーまぁ、なんつーか……

やっぱ女子1人がさヤロー共の空間で仕事するのって

無理があったんだよなっ…

嫌で辞めたんだろうから仕方ねーよ。』


『ふーん…そうなんだ。

……それって椿のこと…?…』


『さすがすみれだなー…!

まっそんなとこだ。』


『そんなあっさりと認めるんだ…!

……けど夏菜ちゃん、本気で椿のこと好きみたいだったもんね……』


『みたいだったってどーゆー事?』


『去年のクリスマスパーティーした日、夏菜ちゃんがわたしに〝椿くんに近づかないで〝って言ってた。』


『ったく…

そーゆーとこがガキなんだっつーの………』


『でもさ、20歳そこそこの子ならそうゆう気持ちが特に強くて普通ぢゃない?

椿に近寄って欲しくない、喋って欲しくない、

側に居て欲しくない、触れてほしくない、……とか…』


『…すみれは…

そーゆー気持ちどうなん…?

あー…もちろん今の彼氏に』







〝彼氏〝


椿の口から彼氏という言葉が出た瞬間

急にわたしの胸を締め付けた。







『……嘘をつかれたりするのはやっぱり嫌だけど

そんなに強くは思わないかな……。

あんまりヤキモチとか妬かないタイプだからかな…』


『ふーん…そーなんだ。……

あっ、ヤバ!俺そろそろ戻らなきゃだからまた仕事終わったら連絡するわ!団体のアポ入っててさ。ゴメンな!』





椿はそう言うと厨房へと戻って行った。



てゆうか

仕事終わったら連絡くれるんだ……

特に会う約束してるわけぢゃないのにそう言ったの初めてだよね。……


それとも勢いでそう言っただけなのかな…。






『ねえ、久利生くんてさモテるんだろーねー。

行動とか言動1つが絵になるってゆうかさ!』


『うん…絶対モテるよねっ。

本人はそこまで気づいてないっぽいけど…』


『そーゆうとこもまた女心をくすぐるのかぁ。

まっ狙ってる子は沢山いるだろーね。』











私達は色々な話をしながら

盛り上がった。











紗江子と解散し、家に着いた時

ちょうどスマホのディスプレイが光った。










【お疲れ。もう家着いたか?

俺はこれから帰ってソッコー寝んぞ!

また店に遊び来いよ。おやすみzzz】










本当に椿からメッセージが来たことに驚いた。

…それと同時にディスプレイを見ながら微笑んでいる自分がいた。




そしてわたしもすぐに返信した。
































ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




















『宮原くん、この前の話はどうかね?

まぁ…まだ焦らせる気はないんだけどな。』


『あっはい…。

…どちらかにするかはほぼ決まってはいます。

…ただもう少しだけ時間を下さい。

どんなに遅くても来週までにはお返事しますので。』


『あぁ、全然構わないよ。

慎重になるのは当然のことだからな。』


『はい…。

ありがとうございます…。』


















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







つづく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ