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恋あい気分  作者: ハム子
38/50

偶然が偶然を呼ぶ











『拓人さーん。

今日の飲み会の前に駅中にあるボディショップに寄りたいんだけどいいかな?』


『うん、もちろん全然いいよ。

なにか気になるものでもあるの?』


『前に紗江子からもらったボディクリームの香りが気に入っちゃて!でも、ネットで調べたら通販やってないから直接お店で買うらしいんだ。』


『あー確かにあの香りいいよね。

近場に店があって良かったね。』







今日の飲み会の場所は駅近にあるイタリアン。

飲み会に使うにはとてもおしゃれなお店である。


拓人さんの友達のオススメみたいでそこにしたと言っていた。


そういえば拓人さんの大学は知っていても

高校はどこだったか聞いた事がなかった。


今日知ることにちょっとワクワクしている自分がいた。






夕方5時過ぎ、私達は家を出て駅中のショップへと向かっていた。






『ちょっと女の子達が多いから俺隣の本屋にいるね。』


『あっうん。ごめんね!すぐ終わるから!』





確かにお店の中は女の子ばかりで賑わっていた。

さすがにこの中に男の人が入るのは目立つし嫌だよね…!



わたしは早速お目当てのクリームを探すことにした。



色々な香りがあり、気になる物はそれを専用のシートで香りを嗅げるようになっている。


わたしはお目当てのクリーム以外に気になるボトルの物があったのでその香りを嗅ぎたくてシートを取ろうとした時、1人の女の人とシートを取る手がかぶってしまった。





『あっすいません。』





私が謝ったあとその人は言った。





『すみれちゃんだよね??』


『えっ………と…

そうですけど……??』


『やっぱり!

わたしの事は覚えてないよね?』


『……すいません…。

でもどこかでお見かけしたような気はするんですけど…』


『覚えてなくて無理もないよ!

…前に、カッツェで1回会っただけだから。』


『…カッツェで…ですか。』




椿のお店だ…。

確かになんとなく椿のお店の雰囲気の中で会ったような気がするかも……




『すみれちゃんは今1人なの?』


『…!いえ。』


『彼氏とか……?』


『はい。……あの…、』


『あっ…ごめんね!

買い物中だったのにね。』


『いえ、あの…、お名前は……?』


『わたしは、門脇…雪音。』





門脇……?

確か夏菜ちゃんも門脇だったような……

偶然か………な。





『すみれ?

買い物終わった??』


『あっ拓人さん。

今こちらの門脇さんが……っ』


『ごめんね!デート中に…!

またどこかで会う機会があったら声かけてね!

ぢゃっ…!お邪魔してごめんなさい。』




そう言うと足早に行ってしまった。




『……?行っちゃったけど

すみれの知り合いにあんな人いたっけ??』


『うぅん。前に会った事あるみたいなんだけど

わたしは覚えてなくて……』




うーん。

椿のお店であんまり他の人のことよく見ないから

分からないなぁ…

でもなんとなく

なんとなくだけど、見覚えがある顔をしてたなぁ…




『そっか。

まぁ覚えてないならしょうがないよなぁ。

……!!てかもうすぐ時間だけど買ったの?!』


『あ!!

買ってなかった!!ちょっと待ってね!!』





わたしは慌てて買い物を済ませ

予定してあるイタリアンのお店に2人で向かった。



お店に入ると1番奥の席へ案内され、

そこには1人の男性が背を向けて座って居た。





『よっ!』





拓人さんが声をかけると振り向き、自己紹介をしてきた。




『よお!来んのおせーよ!

つか、めちゃくちゃ彼女可愛いーぢゃん。羨ましいわぁ。

…あっ、平岡蒼也です。よろしくね!』


『咲坂 菫です。

わたしの方こそよろしくお願いします。』


『すみれちゃんかぁ。名前まで可愛いね!』


『何か今日いつもとキャラ違うぢゃん。』


『そりゃそうだろ!

大事な親友の彼女なんだから大事に対応しないと!』


『大事に対応ってなんだよ笑』





平岡蒼也そうや名乗る拓人さんの親友は今風な感じのノリでその場を和ます?というより盛り上げる系な人だった。


年上女性に好まれそうななつっこいような雰囲気で

言うならば犬顔で、甘い感じの顔かな。






『ねーすみれちゃんっ。

なんか俺に質問してよ!拓人の事でもいいし、もちろん俺の事でもいーしさ!』


『質問ですか?

うーん…、そうですね…。

ぢゃあっ、拓人さんの高校時代ってどんな感じだったんですか??』


『一言でいって、

まぢでモテてた!!』


『いやいやモテてないよ。』


『お世辞ぢゃなくて、男女からホント人気だったよ!

てか俺らは男子校だったから女子との交流ってなると

紹介か、学園祭とかそうゆうのがほとんどなんだけど

拓人の場合は近隣の女子校の子達が待ち伏せしてたり

電車内で声かけられたりとにかくヤバかったよ!』


『やっぱり拓人さんはその頃からモテてたんですね!

相変わらず今でもモテモテですもん。

そういえばどこの男子校だったんですか??』


『誠和学園て知ってる?』


『もちろん知ってます!名門高校出身だったんですね。

ちなみに誠和学園の近くのある高校にわたしの兄が通ってたんです。』


『すみれのお兄さん、近くだったんだね。

なんかどっかですれ違ったりしてたりするかもね。』


『まぢか!世界は狭いからあり得る!』


『てか俺の事ばっかそんなふうに言ってるけど

蒼也も女子から人気だったからね。

特に先輩とかからだったよな?』


『…俺はお前程ぢゃないし比較対象にならないから全然ダメ!でもここ最近はまぢでモテ期来てると思う!!

この前の飲み会の写メがあんだけどさー…、』





平岡さんはスマホを取り出し、写メを見せて来た。




『これ、この前のやつなんだけど

この4人の内2人の女の子から今アタックされ中なわけ!

でも俺的にはこの子が好みだったから若干残念。』





その写メには4対4で飲み会を開いている男女が写っていた。確かに平岡さんの言うように、好みだと言っている女の人が1番綺麗だった。





『ぢゃあその子にアタックしてみればいいぢゃん?

お前そうゆうの得意ぢゃなかったっけ?』


『いや、それがさー

石川と付き合っちゃったんだよー。』






石川というのは男子4人の内の1人で、ちょうどその女の人の横に写っている人だった。






『あー…ぢゃあどうしようもないか。』


『そっ。

だからその今アタックされてる女の子2人か、他にも候補はいるからそのあたりでホントに良いなと思える子がイイナと…ね!』


『…そうですね…。

でもきっといますよ!そんな気がします!』


『すみれちゃん…!ありがと!!

拓人はそうゆう励ましの言葉もない奴だから冷たいよねー?』


『男に励ましの言葉なんてそうそうしないだろ!』







わたしは拓人さんの友達に対してクールな一面があるのも良いなと思った。

だってそう接する事ができるのも仲良いからこその部分もあるから。


こうして約3時間ちょっとの初飲み会は終わった。


平岡さんはあんまり飲んでなかったのにちょっとお酒に弱いのか顔を赤くしながら電車で帰っていった。







『平岡さん良い人みたいで好感持てた!

楽しかったなぁ。』


『すみれが楽しそうで良かったよ。

あいつ、良い奴だから会わせたかったんだ。』


『うん。

大事なお友達に会わせてくれてありがとう。』






私達は駅で話していた。







『今日は家に帰る日だよね?』


『うん。

明日の休みに掃除とか色々やりたい事があるから

今日は帰るね。』


『分かった。

俺酒飲んだから車で送っていけないのがホント心配で嫌なんだけど、大丈夫だよね?』


『大丈夫だよ!

そんなに遠くないんだしすぐだよスグ!』






と私が言っても何か危ないと言って

タクシーで帰らしたいのが拓人さん。

結局この日もタクシー代をくれて、わたしは自分のマンションへとタクシーで帰ることになった。





ロビーに着き、エレベーターに乗り

行き先ボタンを押した。




到着し、家まであと少しのところで

私の家の扉が開いたのだ。




そこから出てきたのは

女の人。




またお兄ちゃんが誰か連れてきたんだろうと

思い、すれ違いざまに一瞬だけ顔を見た。




一瞬でわかった





その人は

見覚えのある顔もなにも




平岡さんが好みの人だと言っていた

あの写メの女の人だったのだ




















つづく

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