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恋あい気分  作者: ハム子
3/50

距離

私は中学、高校と女子校の出身で大学から共学となった。女子校出といえば一般的に異性と付きあったことがない、純粋すぎる、ガードが堅い女、中には男嫌いなイメージもあるかもしれない。でも実際の所はそうゆうタイプは少数派で大半は普通に遊ぶし普通に付き合うし普通に男好きである。

私には3つ上の兄がいる為、小さい頃から兄の男友達と話したり遊んだりした。


〔そうだ…おつまみ買ってあったっけ…〕


男の人からみても女の人に対して不思議な部分や苦手なタイプがあるだろうけどそれは女人からみてもいえる。

私の場合は特に大学に入ってから何人かと交際した時に私の苦手なタイプというのがわかった。


1 束縛男

2 マメ{細か}すぎる男

3 理屈っぽい男


〔おつまみ買ってる姿なんて先輩に見られたくないから早くかえろーっ(゜o゜;;〕


まず束縛男というのは本当に超が付く程の束縛男だった。交際してすぐに、スマホに入ってるメモリの中で異性の連絡先がある場合は例えバイト先の店長や兄弟でも消してほしいと言われたり、大学内でも異性とは喋らないでほしい、週3回〜4回は会いたい、…とかまるで女の子みたいな束縛の仕方だった。当時は好きで付きあったから合わせていたが疲れすぎて別れを告げた。別れる時も少々大変だったけど無事別れられてよかった。

マメすぎる男というのも最初は良かったけどだんだんと疲れていった。

連絡が頻繁でマメすぎる、物の配置、掃除の仕方、私のスケジュール管理…笑

自分一人でやりたい分にはいいけど、自分のやり方や価値観をあまりに押し付けてくるのに限界がきた。

理屈っぽい男も気に入らない事があるとすぐ文句を言ったり屁理屈をこねる。これもまた面倒だった…

その割にはなにをするわけでもなく言うだけ言って終わり。この人の場合はすぐに別れた。

それ以外の人とは普通にちゃんと付き合えたし良い思い出で終わっている人もいる。


〔本当に自分の理想通りの…もしくは理想に近い人っているのかな…

…宮原先輩はどうなんだろう。

もっと知りたいなぁ。〕



私は会社を出てから駅近くのスーパーでおつまみを買って今自宅に到着した。


『おかえりー飯出来てんぞー』


実は兄と二人暮しをしているのだ。


『ただいまっていうか…帰り早くない?』


『そっ昨日残業したから今日は定時で帰宅〜

ぢゃあなっ。』


『はーい、ぢゃあねえ。ご飯ありがと。』


今年の春からスタートしたこの生活も早半年が過ぎた。就職を機に1人暮しをしたいと父親に言ったら条件を出され、元々兄が住んでいたこのマンションに一緒に住むならと…。それぢゃ1人暮しぢゃないぢゃんと思いながらも実家から通勤よりも遥かに早いこっちを選んだ。まぁ家賃は兄が全額もってくれるっていうしで。


〔よし!出掛けたか。

今日はリビングでのんびりとドラマ見ながら飲みたかったんだよねーっ♪( ´▽`)〕


2LDKだからお互いの部屋はあるしリビングは広いし

お風呂場、トイレも綺麗だし文句はなし!


私は先に明日の準備に、お風呂にも入り全てを終わらせてソファーに座った。


『うん!美味しい。』


兄の料理は美味しい。見た目は料理なんてやらなそうなのに実はそこら辺の女の人より出来る。


〔宮原先輩は料理するのかなぁ。てか1人暮しって言ってたから多少はやらなきゃだもんね。

その部屋に彼女連れて来て一緒にご飯食べたりしてるんだろうなぁ(´Д` )…嫌だなぁ(´Д` )

むしろ半同棲とかしてる可能性もあるよね!?

Σ(・□・;)〕


こうゆうのら考えれば考える程嫌な想像が膨らんでいく。ヤメよヤメよ!!!


〔あっ…そういえば部長からもらった招待状とやら〕


〔今週の日曜日に10時半受け付け開始の11時半開宴。服装はフォーマルでの来場願いに、…あとは…

相手の名前と席表ね…。

…久利生 椿【くりう つばき】。

まっとりあえず部長の顔を立てて行ってあげるしかないよね…( ´▽`)〕





私のこのあとの記憶はない。… ´▽`)

飲み干した缶が3本とおつまみを食べ散らかしたあとがあった… ´▽`;

ドラマを見ながら寝落ちしてしまったらしい…。

朝いつも通りの時間にアラームが鳴り支度をして家を後にした。


〔ちょっとヒール高いの履いて来ちゃったかなぁ…

てかこのパンプスが歩きにくいのか…!?〕


わたしは久々に高いヒールを履いて虹の出るような天気の良い街中を歩いていた。


〔そういえば先輩って身長どのくらいあるんだろう?

普段私が隣にたって10センチちょっとくらい差があるとしたら180はあるのかなぁ。〕


…と考えながら歩いていると後ろから私の名前を呼ぶ声が聞こえた。


『咲坂さんっ。おはよ。』


〔せっ…!!せんぱーーーーい!!〕


『おっおはようございます!

…あれ…?えっと先輩こちらの路線でしたっけ??』


『いやっいつもは違うんだけどね。』


〔( ̄◇ ̄;)……〕


『あっ…!そうなんですか!…』


『うん。それにしても天気良いね!』


『…そうですね!…今日は雲一つ無い快晴ですね〕


〔(T_T)……〕


〔多分そうゆうことだよね……(;_;)

彼女宅からの朝帰りからのこの路線…(T ^ T)〕


『確かに快晴ってこのことを言うね!

あれっ?そういえば咲坂さんいつもよりちょっと身長高いような気がするけど…』


『あっ…そうなんですよ…実は今日普段履いてるものよりちょっと高めのヒール履いてきちゃって失敗しました…』


『なんで?俺は背の高い人好きだから良いと思うけど?』


〔好きなんですか!? o(≧▽≦)o私ぢゃなくても身長高いオンナを!!〕


先輩はちょー爽やか笑顔で

曇っていたはずの私の心をいとも簡単に晴れへと変えた〕


『俺180あるからあんまり低めの子だとちょっと会話しにくかったりしてさ。

咲坂さん何センチあるの??』


『やっぱり180センチあると思ってました!

私は165センチです。いつもヒールがプラスされてるので更に高く見えてしまって…。』


『165センチ!ちょうどいいぢゃん!

俺はそのくらいの身長好きだなぁ。』


〔…'(*゜▽゜*)先輩って天然??…笑

さっきからちょうどいいとか、そのくらいが好きとか意味深発言してますけど特に何の意味もなく言っているんですかー?'(*゜▽゜*);〕




朝から先輩と同じ道を歩き、同じ電車に乗り、同じ歩幅で歩いてくれる…。

わたしは軽くカップル気分だった。

そして時間は残酷にもあっという間に会社に着いてしまった。。。





『あっ……えっと咲坂さんさ……』


『はい。なんでしょうか??先輩。』




つづく。

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