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恋あい気分  作者: ハム子
27/50

Another Story★Tsubaki★3






『……本当は……

私をもう一度愛してほしい……

でも無理なら……代わりでもいい…』




雪音は何を言ってんだ


代わりって…

昔なら1番嫌いな言葉だったよな






『……俺は…

側にいてやれない……』


『私が側にいたいのっ…!!

勝手な事言ってるって分かってるよ…!

でもっ…この2年の間誰と付き合っても

忘れることが出来なかったの……!!』





スミレもこんなふうにあの男に言われたりしたんだろうか


内容は違くても

仮になんて言われてるくらいだ

よっぽどスミレのことを…………





『………………

少しだけ…時間をくれないか……』






俺はその一言だけ雪音に言い、今日のところは帰らせた。




一体どうなってんだよ


なんで今なんだよ




俺の頭の中には何故かスミレの笑顔が浮かぶ


それと同時にさっきの雪音の顔も浮かぶ




俺情けねーよな…


結局雪音のことどっかで忘れられてなかったんかな…





スミレを見るたびなんとなく懐かしい気がしていたのは


どっかで雪音と重ねていたんだろうか…


いやっ…それとも………




俺は締め作業を終え、家へと帰った。






明日は休み。

休み前にこんなことになるなんて

まるで早く答えを出せと言われてる気分だ





俺が店から出ると一台の車が一瞬通り過ぎ、

バックで少しこっちへ戻ってきた。


あの車は確か…




『よう!お疲れっ。』


『あっどうも。お疲れ様です。』



やっぱりスミレの兄貴だった。



『この前連れて行った女の子達にめっちゃ評判よかったよ!』


『まじっすか…!

ありがとうございます。』


『今、時間あるか?』


『?…はい、大丈夫です。』




俺を乗せた車は走り出した。




『なんか悩みでもあんの?』


『えっ!

そう見えますか…?』


『まぁ、なんとなくね。

女のことかなーと予想中』


『えっ!!……

俺そんなわかりやすいっすか?!』


『いやっ、今のはテキトー!』




スミレの兄貴はあっけらかんとした感じで

聞いてきた。



『で、なんかあったんだ?』



こんな俺のどうでもいい話、誰も興味ないよな


けど…どうでもいい話として聞き流しながら聞いてもらってもいいか………



とりあえずさっきあった出来事を話した。





『モテる男は辛いなぁ!』


『いやっ全然そんなんぢゃないっすよ……

今寂しくてその隙間を埋めるのにちょうど良かったのがただ俺だっただけで。

ぢゃなきゃ2年越しの再会でいきなりそんなこと言ってこないってゆーか。』


『まぁなー。…

気持ちとしてはどうなの、その雪音って子に対して』


『恋愛感情はないですね。

それに……』


『スミレが気になると?』


『あの…さっきも聞きましたけど

やっぱ俺わかりやすいんすか?!』


『スミレの事はうっすら分かってたな。

当の本人は気づいてないと思うけど。』




俺はその話を聞き、あの男と仮の関係のことも話してみた。

スミレの兄貴からみたスミレの話を聞きたかった。




『あいつもバカだねー。

まぁ…

でもあいつらしいって言えばそうなのかもしれないけど』


『過去にもそうゆうことあった…とか?』


『いやっそうぢゃないんだけど。

スミレって意思強くて基本的にしっかりしてて可愛げがあるようなないような奴なんだけど、

恋愛になると違う感じがすんだよね。』




深夜ということもあり、車を停めコンビニで買ったコーヒーを飲みながら話していた。




『もしかしたらちゃんと人を好きになったことがないってゆうのかな。これはあくまでも俺から見たスミレなんだけどさ。

相手に押されると弱い…断りきれない?みたいなとこがあると思う。』


『…そう…なんすか……。』



ぢゃああの男との今の関係はなんなんだ

押しに弱いなら今すぐにでも付き合うんぢゃ…

スミレだって奴に気があったはず…



『で、椿くんはどうするの??』


『……正直もう元カノとやり直すなんて俺には考えられないんですよね……。

……いやっ…そのはずだった…の方が正確ですね…

けど情みたいなのがあるのか、今揺れてます』



スミレの兄貴はタバコを吸いはじめた。



『…なるほどねえ……。

ぢゃあ俺から1つ提案。』


『はい…』


『スミレに天秤が傾いてスミレを選ぶなら俺は応援するよ。

けど、もしその元カノと情でも何でもいいけどやり直す天秤へ傾くならもう2度とスミレと会うな。』



その口調はどこか強さを感じた。

俺の妹を傷つける可能性があるなら近づくな、

そう言いたいのだと思った。



『…っていうのはどー?

第三者から言われるとどうしたいか割と明確になると俺は思ってんだけどね。』



『はい…事実、そうかもしれません。

…ありがとうございます。』



そのあと俺に牛丼と酒を買って来てくれ、

家まで送ってもらった。



こんな良い兄貴をもったあいつは幸せだ



その日の俺は仕事以外の疲れがどっと出て

ソファーで眠りについた






















つづく。

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